バラを何種類か植えるために、以前庭の一角に花壇を作りました。しかしその花壇の日当たりが思ったより悪くあまり育たなかったので、思い切って花壇を潰し、吐き出し窓から庭に出てくつろげる小さめのウッドデッキを作ることにしました。
以前作ったパーゴラ
今回作るウッドデッキの上にはパーゴラがあります。
アイアンの飾りを付け、庭の雰囲気に合うよう、ちょっと古びたアンティーク風のデザインにしてみました。
このパーゴラに合わせ、ウッドデッキも水色のものにします。
そして、最初からパーゴラと一体型になっているような作りにしようと思います。
以前作った花壇
ウッドデッキを作るにあたり、こちらの花壇を潰すことにしました。
と言っても、ウッドデッキを作るのは窓に沿っての小さなものなので、残りの部分はそのまま花壇として使おうと思います。
また、植物は抜いてしまいますが、仕切りとして立てたレンガ調のブロックはそのまま残しておくこととしました。捨ててしまうのももったいないですしね。
設計図
ウッドデッキと言ってもそんなに大きなものではなく、横幅は140cm、奥行62cmの、窓からちょっと庭に出たり、植物を置いて飾れるほどのミニウッドデッキです。
とは言え、ミニウッドデッキであっても、巨大ウッドデッキであっても、どんな大きさのものでも基本の作り方は同じですよ。
使うのは全てツーバイ材
雨ざらしのエクステリアは、丈夫なハードウッドや人工木を使うと長持ちできます。
ただし、値段が高く、安くがモットーの私には手が届かないので、今回は全てソフトウッドを使うことにしました。
ホームセンターでも安く販売されている、SPFのツーバイ材です。
そんなに大きなものでもないですし、庭の飾りみたいなものなので、床板から脚まで全てツーバイ材を使用します。
1. 花壇の植物を撤去
さて、ウッドデッキ作りの前に、花壇の植物を移植しなければなりません。
セプタードアイル、バリエガタ ディ ボローニャ、セバスチャンクナイプの3種類の大切なバラを、丁寧に掘り上げ、別の場所に移植。
あとは、クリスマスローズが何種類かあったので、鉢に植え替えておきました。
2. 防腐剤塗装
いよいよここから作業スタート!
6フィートのツーバイ材を10本購入し、あらかじめホームセンターで設計図のサイズにカットしてもらったので、こちらを塗装していきます。
SPFは腐りやすくハードウッドのように丈夫ではないため、無塗装ではすぐに腐食してしまうので、必ず塗装は必要になりますよ。
着色する前に透明の防腐塗料を塗りました。乾かしては塗装を繰り返し、3度重ね塗りしています。
3. 塗装
続いて、ミルクペイントのガーデン用クラウディーブルーで塗装します。これは先述した、ウッドデッキの上に来るパーゴラと同じ色ですね。
こちらも乾いたら重ね塗り。これだけ塗料を重ねても屋外だと腐りやすいので、一年に一回ぐらいのメンテナンスは必要ですが……。
その点ハードウッドだと、メンテナンスなしでも10年以上は持つと言われていますよ。私もいつか、ハードウッド使ってみたいなあ。
4. 幕板組み立て
さあ、塗装ができたところで、いよいよ組み立てていきましょう!
最初に、床板を打ち付けるための土台となる部分を組み立てます。幕板と言う部分ですね。
ツーバイ材7枚を床板に使うので、7枚を足した大きさの枠を作ります。こちらも使ったのはもちろんツーバイ材。
こんな四角い枠ができあがりました。
真ん中に一本入れたのは根太と言う支えの部分。
ウッドデッキが多ければ何本も必要になりますが、今回は小さなものなので、1本だけにしておきました。
5. 脚取り付け
続いては脚を取り付けていきます。
本当は先に束石を固定し、ウッドデッキを立てる場所で脚を設置していくのが一般的だと思いますけど、ちょっとやりにくかったので、先に脚を取り付けて土台ごと持っていくことにしました。
幕板の外から足を取り付けます。
4角に1本ずつと真ん中の根太に2本で、6本の脚を取り付けました。
ここで水平になっていないと斜めになってしまうので、ちゃんと真っ直ぐになっているか確認しながら作業します。
6. 砕石→砂を敷く
ここからウッドデッキを設置していくために束石を立てるので、そのために土を掘って土台作り。
束石がすっぽり入り、更に地面まで5cmぐらい余裕があるほどの深めの穴をあけます。
モルタルやコンクリートを流して固定するのが丈夫になりますが、簡単に移動したり外したりできなくなるのがイヤだったので、砕石と砂だけで固定することにしました。
大きなものであればコンクリートなど使った方が良いと思いますけど、小さめのウッドデッキなのでこれだけでも大丈夫でしょう……多分。
掘った穴に砕石を3cmほど敷き、その上に砂を敷いて平らにします。
7. 束石を置く
砂の上に束石を置いて、水平になっているか確認。
8. 隣になる束石を固定
同じように、隣の束石も砕石と砂を敷いて立てます。
9. 隣どおしの水平を取る
先ほど単体で束石の水平を取りましたけど、隣どうしの高さが違ってもいけません。
束石を立てたらウッドデッキの脚を乗せてみて、水平になっているか確認。
束石を立てている最中に、こまめに確認すると後で直さなければならない手間も減ると思います。
高さが違うと斜めのウッドデッキになってしまうので、しっかり測ってくださいね。
10. 真ん中の脚はセメントブロックで固定
真ん中の2本の脚はちょっとケチって、60円と激安だったセメントブロックを使用しました。
これは羽子板が付いていないので、乗せるだけになります。
11. 羽子板に脚を取り付ける
ちゃんと水平が取れて真っ直ぐになったら、束石に付いている羽子板(プレート)に脚を固定します。
12. 基礎完成
これで基礎の部分が完成ですね!
いやあ、基礎作りはいつもとても苦労します。なかなか水平が出ず、何度もやり直さなければならないんですよね。
とても時間がかかってしまい、一日仕事になってしまいました……。
ですが、ここまで来ればあと一息!
13. 床板取り付け
続いて土台の幕板に、上から床板を取り付ける作業です。
ツーバイ材の板を、奥から順に並べて取り付けていきます。これは基礎作りに比べたらとても単純で簡単な作業で助かります。
ツーバイ材を7枚並べた大きさに土台を作ってあるので、手前まで取り付けるとピッタリ収まりました。
14. ネジ、羽子板塗装
最後に、金属のネジと羽子板の部分を同じ色で塗装。これで、錆防止と目立たなくなりました。
ウッドデッキ完成
塗装→基礎作り→仕上げと、3日がかりでウッドデッキ完成です!
基礎が結構大変ではありますが、難しい作業はなく、これぐらいの大きさであれば女性一人でも作ることができますよ。
家の中からパッと外に出られるようになり、重宝しています。気候のいい時は、ここでまったり過ごすのも贅沢ですね。
花台としても活躍!
我が家は鉢植えが多いので、大きな花台としても活用していますよ。
植物をちょっと飾るのには十分ですね。少し高さがあるので花がよく目立ちます。
ここに小さめの台を作って置き、植木鉢を乗せられるようにしようかなあと考え中……。
パーゴラと一体化!
パーゴラと色を一緒にしたので、最初からウッドデッキ付きのパーゴラのようになりました。
最初は水色のウッドデッキを見たことがなかったので迷ったのですが、ナチュラルで、この色にして良かったなあと思います。
部屋と繋がっている感じがするからか、花壇だった頃より解放感がある感じがしますよ。
ウッドデッキは買おうと思うと結構高いので、DIYで手作りしてみてはいかがでしょう!
YouTube
こちらのウッドデッキは、私のYouTubeチャンネル「チェリーガーデン」でもご紹介しています。
動画で詳しく説明していますので、興味のある方は、ぜひそちらもご覧下さい。
関連商品
- SPF 2×4材6F 10本
- 防腐剤
- ミルクペイント クラウディーブルー