モルタルを使って造形作品を作ることをモルタルデコ(モルタルアート)と言います。この方法を使って、アンティークでヨーロピアンな花台を作ってみました。100円ショップの材料のみで挑戦!オリジナル花台を庭に飾ろう!
モルタルデコの魅力
モルタルデコ(モルタル造形)を使えば、鉢植えやオブジェなどのガーデングッズから壁や塀まで作ることができ、DIYの幅もぐーんと広がります。
必要になってくるのは建材で使われるスタイロフォームやモルタル。
慣れていないと最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れれば意外と好きな形をサクサクッと作れるようになってきますよ。楽しい創作活動です。
最初は簡単な物から始めてみませんか?私も自己流で試行錯誤しながら色々と作っています。
1. 発泡スチロールを貼り合わせる
今回はスタイロフォームの代わりに、ダイソーの発泡スチロール板を使って作りました。
スタイロフォームの方がカットしやすく細かく造形しやすいので向いていますが、発泡スチロールでも作ることは可能です。
発泡スチロールカッターを持っていると美しくカットできますよ。
ダイソーでは薄い板しか売っていなかったので分厚い板にするために、3枚を張り合わせて使っています。
セメダインのコンクリメントは発泡スチロールの接着にも向いています。
2. 発泡スチロールを5枚用意
3枚張り合わせたものを5枚用意しました。しっかりと接着するまで24時間ほど放置。
3. 発泡スチロールをカット
分厚い板が出来たところで形に合わせて発泡スチロールをカット。
花台の上と下に使う2枚の板は正方形に、残りは4枚で上下の板を支える四角い柱になるようにカットします。大きさはご自由に。
4. 柱を作る
先ほどカットした柱用の板を組み合わせて四角い柱を作ります。こちらも私はコンクリメントボンドを使用しています。
土台がしっかりしないと崩れてしまうので、ここでも時間を置いてしっかりとくっつくまで待ちました。
5. 上下の板を取り付ける
正方形に切った板を柱の上下に取り付けます。正方形の板より一回り内側に柱が来るように最初にカットしておいてください。
6. 飾りを付ける
飾りはワイヤーで作ろうかどうしようかと悩んでいたのですが、セリアでアンティークなドア風オブジェを見つけて大きさもちょうど良かったのでこちらを2枚購入。
これを表と裏に取り付け、余った発泡スチロールで段なども付けてアレンジしました。
7. モルタルを用意
モルタル造形のために作られたギルトセメントなるものがあるそうだけれど、私はセリアのインスタントセメントを使用します。4袋ほど使いました。
100円ショップのものは量が少ないので大きなものを作る場合は、最初からホームセンターで購入した方がお得ですね。
インスタントセメントは水を混ぜるだけで手軽にモルタルとして使用できるものなので、モルタルを使ったDIYには欠かせません。
今回はあとで着色しやすいよう白色のものを購入しました。
8. モルタルを塗る
モルタルを塗る前に下地剤であるシーラーやハイモルエマルジョンを塗ると、発泡スチロールでも塗りやすく剥がれにくくなるそうですが、私は下地剤はなしで直接チャレンジ。
水で溶いたモルタルを花台全面に塗ります。飾りを付けた部分は凹凸が隠れないよう塗りすぎに注意しながら塗りましょう。
下地なしでも意外と剥がれることなく塗ることができました。
ただし他のものを作る時に花を挿すフローラルフォームで挑戦したら、こちらはとても剥がれやすかったので、やはりどんな材料でも使った方が無難ですね。
9. モルタルを乾かす
モルタルを全面に塗って写真のようになりました。
綺麗に均して塗ってしまうよりも多少ゴツゴツとしていた方が、アンティーク感があって良いのではないでしょうか。味がある気がします。
完全にモルタルを乾かして固まらせなければならないので、48時間ほど放置しました。夏場だともう少し短くても良いかも。
10. やすりで仕上げる
モルタルを塗り過ぎたところやゴツゴツとし過ぎてしまった部分を、サンドペーパーで綺麗に均します。モルタルはもろいので力の入れ過ぎ、かけ過ぎにはご注意ください。
11. 全体に茶色を塗装
ここからはいよいよ最終段階、塗装です。全体的にアンティークで少し汚れたシャビーな雰囲気に仕上げるので、まずは全体を茶色の水性塗料で色を付けます。
と言っても上から白色で隠してしまうので、ざっと汚す程度でOKです。
12. 白色の水性塗料を上塗り
乾いたところで今度は白色の水性塗料を塗っていきます。
先ほどの下地で塗った茶色を塗りつぶしてしまうと塗った意味がなくなるので、ところどころわざと見える程度に残しながら塗ります。
これだけで少し薄汚れたシャビーな雰囲気になりました。
ちなみに刷毛を使っても良いのですが、私はセリアのペイント用スポンジを使って上からポンポンと叩きながら色を付けています。
13. エイジング塗装
水を付けずバサバサの状態の筆を使い、かすれるように茶色い水性塗料で汚れを描き足します。
付けすぎたところは白色塗料で修正し、茶色と白色をうまく使って好きなだけ汚れ、錆を入れていきます。
14. ニスで保護する
表面に専用のトップコートを塗ると塗料を保護してくれるそうですが、私は代用で水性ニスを全面に2度塗って仕上げとしました。
14. 完成!
モルタルを使うと、発泡スチロールで出来ているとは思えない重厚な出来栄えになりますね!完成です!
一見重そうな見た目なので、持ち上げた時とのギャップが不思議な気分。トリックアート的な。
花を飾ってみました
中は空洞だけど発泡スチロールを重ねて強度を出してあるので、テラコッタでできた重たい植木鉢を置いても崩れることなく頑丈です。
どんな花も更に美しく見せてくれる気がします。バラにも合いそう。
憧れだったヨーロッパの宮殿にあるような花台を安く作ることが出来て大満足!
モルタルデコでオリジナルガーデンを!
モルタルデコを使えば、自分の好きな物が色々と作れそうですね。世界に1つだけのオリジナル作品です。
自分の手作りのもので溢れている庭って素敵だと思いませんか?これからも庭に飾る雑貨やオブジェもたくさん増やしていこうと思います。
YouTube
YouTubeでも西洋風な花台の作り方をご紹介しています。動画の方が作り方が分かりやすいかと思いますので、ぜひそちらもご覧ください。
関連商品
- 発泡スチロール板
- ドアオブジェ
- インスタントセメント
- 水性塗料 白・茶
- ニス