遊び心があり、ナチュラルガーデンにもぴったりな車輪のついた荷車型の鉢。ちょっと花を入れて飾っておくだけでも可愛らしいガーデン雑貨。ヨーロッパの田舎で使っていそうな大きなものも作ってみたいですが、まずは小さめサイズのものから作ってみました。
コンパネを用意
使用した材料はコンパネ。木製の板は買おうと思うと意外と高いので、安価なコンパネが最近のお気に入りです。もともと物を作るための材料ではなくコンクリートの型枠となるための材料なので、表面は仕上げがされておらず見た目は良いとは言えません。
しかし耐水性があり丈夫なのでエクステリアで使うには使い勝手がよく、私はDIYでよく使っています。
1. 材料をカットする
まずは鉢となる部分、側面4枚と底面1枚をカットします。鉢の形はどんなものでも良いのですが、今回は台形の逆向きの下が短い四角形を作ろうと思います。
コンパネは一般的に5枚の板が重なって作られたもの。そのためDIYの定番であるホワイトウッドやSPF材のように柔らかくありません。固く加工はしにくいので、コンパネを使う場合はケガに注意して作業を行ってください。私はジグソーでカットしていますがとにかく硬いのなんのって……。
2. やすりがけして磨く
先ほども書いた通り、表面はツルツルしておらず、このまま使うとトゲが刺さったりして危ないです。切った部分もバリが出ていて見栄えも悪いので、全体的にやすりがけして磨きましょう。電動サンダーがあれば便利。
3. 下穴をあける
板と板とを直接ビスで固定するのですが、そのままビスを打つと木材にヒビが入ったり割れてしまうことがあります。一般的にコンパネのような合板は下穴の必要はないと言われていますが、端っこに打つ場合はやはり割れてしまうこともあります。ですのでビスを打つ前にドリルで下穴をあけておきます。
穴をあけておくと目安にもなり、スムーズに作業が進みますよ。
4. 組み立てる
5枚の板どうしをビスでくっつけて、逆台形の形に組み立てます。
真っ直ぐ切れていないと、繋ぎ合わせた時にどうしても板と板の間に隙間が出来てしまいますが、あとでパテ埋めするので気にしません。特にコンパネは固くうまくジグソーが動かせないのでしょうがない…のです。
5. パテ埋め
隙間ができてしまった部分をパテ埋めします。チューブに入った壁の補修などに使う木工パテを使ったりもしますが、今回私が使ったのは木粉粘土。木からできた軽い粘土です。これを隙間やネジ穴などに入れて、塞いでいきます。乾けば固まりますよ。
6. 車輪作り
次は荷車に欠かせない車輪作り。専門の道具があれば真ん丸に切り抜くことも可能だと思いますけど、私はそういったものを持っていませんし、私の技術ではジグソーできれいにくり貫くことも到底不可能なので、ホームセンターで丸い木材を購入しました。
真ん中に穴をあけて丸棒を通し、先ほど作った鉢にぴったりの車輪を作りました。
7. 本体への取り付け
2個ずつ車輪がついたものを2対、本体の前と後ろに取り付けます。
取り付けるのに使った道具は、平仮名のひのようなクロームと言う金具。棚受などに使うものだと思います。くぼんだ部分に丸棒を通し、これを裏から取り付けます。
クロームはサイズがあるので、自分が使う丸棒に合ったサイズのものを用意しましょう。大きすぎると棒が落ちてしまい、取り付ける意味がなくなってしまいます。
ちなみにタイヤの真ん中にパテが塗ってあるのは、ドジな私が間違って穴を大きくあけてしまったので、ボンドと木粉粘土を混ぜて穴を塞いで丸棒を固定しているからです。
8. 押し手部分の作成
角材2本と丸棒を使って押し手部分を作ります。角材の端に穴をあけ、丸棒を通しています。これをそのまま本体に取り付けます。角度や長さは自分の好みで決めてOKですよ。
9. 塗装
全体を塗装します。今回は水性ペンキの白を使って塗装しました。2度重ね塗りしてあります。外で花を入れて使うものなので、もちろん防腐剤も塗っておきました。こちらも2度重ねてあります。
私は先に形を作ってしまいたいのでいつも後で塗装しますが、形ができてからでは塗りにくい場合もあるので、先に塗装しておいた方が楽かもしれませんね。
10. ステンシルで絵柄入れ
このままでも良かったのだけど、シンプルすぎるかなと思い、ステンシルを使って絵柄を入れました。100円ショップにはステンシルで使える材料が揃っているのでとても重宝しています。木工DIYではよく使っていますよ。
10. 完成
パパッと一日でできる荷車の車輪付き木製鉢の完成です。形を考えて組み立てたりしていると子供の頃の工作を思い出し、毎度ワクワクして作っています。だんだん形になってくると嬉しいものです。世界に一つのオリジナルのガーデン雑貨が出来上がりました。
インテリア雑貨としても
いつもの鉢とはちょっと違い、形のある鉢は花を入れずに置いておくだけでもかわいいですよ。エクステリアにではなく、インテリアとして使うこともできます。部屋の中で小物入れなどに使っても良いかもしれませんね。
木製鉢は腐敗に気をつけましょう!
コンパネは耐水性があり丈夫だと言えど、鉢は直接土を入れて毎日水をやるので、やはり腐る心配があります。鉢カバーとして使うのが理想的ですが、私の場合は透明のシートやココナッツシートなどを中に敷いて、できるだけ腐らないような工夫をしています。
いろいろなガーデン雑貨を手作りして庭を賑やかに飾ったら、毎日庭に出るのがもっと楽しくなりそうですね。
関連商品
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