モルタルを使ってDIYしたいけど、なんだか難しそう…。そう思っている人に朗報です!インスタントモルタルを使えば難しいことは何もなしに、DIY初心者でも簡単にモルタルを使うことができるのですよ。便利なインスタントモルタルを使ってみよう!
セメント・モルタルの違いについて
あなたは、セメントとモルタルの違いについてご存知ですか?
セメントとは
モルタルやコンクリートを作る際の原料となるもの。それ単体では使えません。
モルタルとは
セメントに砂と水を混ぜて練ったもの。レンガやブロックの目地、タイルの接着などに使われます。
ちなみにコンクリートとは
セメントに砂と砂利と水を混ぜて作ったもの。強度があるので強い力が必要なフェンスの基礎や、ガレージの床に使用されます。
ホームセンターではインスタントモルタルの他にインスタントセメントと言うものも販売されていますが、セメント単体では使えないので、これは主にモルタルのことを言っているのだと思います。
インスタントモルタルを使ったレンガ積み
本来ならばモルタルを使おうと思うとセメントを買って砂と水を混ぜて作らなければならないのですが、このインスタントモルタルは水だけを混ぜればすぐに使うことができるのですよ。
レンガ積みを参考に、インスタントモルタルの使い方をご紹介します。
1. 材料を水に浸す
まずはモルタルを塗る施工面の汚れを取ってから水に浸します。乾燥したものにモルタルを塗ると、モルタルが固まるのに必要な水分がレンガに吸い取られてしまい、ひび割れやはがれの原因となることがあります。
レンガ積みをする場合ならあらかじめバケツやタライの中にレンガを入れ、水に浸けておきましょう。
2. 水を加えて練る
インスタントモルタルに水を加えてよく練り、モルタルを作ります。インスタントモルタル1kgに対して水180ccが目安。(製品によって変わるかもしれません。)目分量で作ると失敗することがあるので、配合率は守った方が無難かと。
3. 施工面にモルタルをならす
コテを使って施工面にモルタルをよくならします。
モルタルはアルカリ性のため、手で直接触れると手が荒れます。必ずコテやゴム手袋などを使って作業を行いましょう。以前ちょっとぐらいいいやと少し素手で作業したら、肌が切れ皮が剥け、ボロボロになったことがあります。
レンガ積みの場合は1段目の上全面にモルタルを塗り、2段目を積んでいきます。レンガを積んだら金槌の柄の部分などで、軽くトントンと叩いて固定しましょう。
壁の塗り替えなどの場合は、1度塗った後表面に水分が浮いてくることがあるので、30分ほどしたら仕上げゴテで仕上げると表面がよりきれいになります。
4. 目地にもモルタルを
レンガとレンガの隙間(目地)や、積んだ後にしっかりと塗れてなかったところなどに、モルタルを埋めていきます。目地は細長い目地ゴテを使うと、きれいにスムーズに作業ができると思います。
モルタルは横の目地からはみ出るほどたっぷりと塗りましょう。はみ出た部分は後できれいにできるので、気にせずどんどん進めます。
5. 汚れを落とす
形が完成したら、少し時間を置いて半乾き状態になったところで、ワイヤーブラシやスポンジなどを使って汚れを取ります。汚れが落ちにくい場所はスポンジに少し水を含ませてこすると、きれいに落とすことができますよ。流し落とそうと水をかけて、モルタルまで流さないようにご注意を!
6. 完成したら時間をおく
施工後、24時間以上は放置して完全に乾くのを待ちます。
急速に乾燥、凍結するとひび割れてしまったりすることがあるので、ビニールなどで養生すると良いとのこと。あまりにも暑かったり寒かったりする場合のみで良いかと思いますが、誤って触ったり踏んだり急な雨に当てないためためにも、養生しておいた方が良いかもしれませんね。
完成
完全にモルタルが乾いたら完成となります。
実際のモルタルはセメント、砂、水を混ぜ合わせて作るもの。しかしインスタントモルタルはインスタントと言うだけあって、水のみを混ぜれば良いのでとても簡単に作ることができますよ。
モルタルDIY!
モルタルを使えば、レンガ敷きやレンガ積み、外壁や屋根の補修などを自分で行うことができるようになります。
量がたくさんいる場合は割高になってしまうのでおすすめできませんが、今回のように少し使う場合にはわざわざ砂やセメントを買い集めて配合しなくても水だけでできてしまうので、とても便利で簡単に使うことができますよ。