木材をダボ継ぎで接合させたりネジではめ込んだりする場合、ドリルであけた穴が真っ直ぐでないと、木材どうしが垂直にくっつかず曲がってしまうことがあります。そこでドリルガイドを活用すると、真っ直ぐに穴をあけることができ、見た目も美しい仕上がりになるのです。
ドリルガイド(木工用垂直穴あけガイド)
以前ダボ継ぎでウッドデッキ用のフェンスを作った際、ドリルガイドなしの手動で穴をあけて垂直に接合できず苦労した経験があり、その時にドリルガイドの存在を初めて知りました。
それ以降ダボ継ぎの時はなくてはならない必須アイテムになっています。
これがあるからと言って全くずれないわけではないのですが、やはりないよりはあった方が断然真っ直ぐに近い穴をあけることができますよ。
もちろん普通のネジ用の下穴や色々穴あけの時にも使うと綺麗な穴があけられます。
私が持っているドリルガイドは、木工用垂直穴あけガイドと言う商品名のもの。
6サイズのドリルに対応しており、ホームセンターで1,400円ほどでした。
穴をあける場所に窪みを入れるピックのようなポンチ、4~12mmまでのドリルガイド、ドリルガイドを入れて使う透明のガイドベースが入っています。
ドリルガイドサイズ
ドリルガイドは4mm、5mm、6mm、8mm、10mm、12mmの6サイズ。ダボ継ぎでよく使うような6mmや8mmももちろん入っています。
このキットを1つ買えば色々なサイズが入っているのでとても便利。
1. 穴をあける位置をマーキング
ドリルガイドを使ってダボ継ぎで小さな花台を作っていきたいと思います。
まずは使う木材の穴をあける場所を正確に測って鉛筆でマーキング。
ダボ継ぎのやり方については過去の記事で詳しくご紹介したので、今回は省略させて頂きます。
2. 4mmのドリルガイドにポンチをセット
透明のガイドベースの中に、ドリルガイドの中で1番小さいサイズの4mmをセット。更にその4mmのドリルガイドの中にポンチを入れます。
3. ポンチで窪みを付ける
セットした4mmのドリルガイドを木材のマーキングした位置に持っていきます。少し浮かせると印が見えるので、ずれないようにしっかりと位置を合わせてください。
位置が決まったらクランプで固定しておくと作業中もずれにくくなりますよ。
ここでポンチを上から金槌で叩いて、ドリルが入りやすいような窪みを少し入れます。
4. ドリルガイドとポンチを取り外す
ガイドベースをずらさないように、中のドリルガイドとポンチだけを上手く取り出します。
5. 必要なサイズのドリルガイドをセット
あけたい穴の大きさのドリルガイドをガイドベースにセット。今回は6mmの木ダボを用意しているので6mmのドリルガイドを入れました。
6. 電動ドリルで穴をあける
これでようやくドリルで穴をあける準備ができたので、あとはドリルガイドにドリルを挿して穴をあけるだけ。
筒状になっているためドリルが斜めに入っていかないので、真っ直ぐの穴をあけることができますよ。
ただし振動でぶれると穴もずれてしまうので、しっかりと固定しながら穴をあけないといけません。
7. 真っ直ぐな穴があきました
私自身が未熟なためまだまだ完璧とはいきませんが、何も使わずにやっている時よりはずっと垂直に近い穴をあけることができましたよ。
もしも曲がっている場合は少し穴を拡張したり、入らない場合はワンサイズ大きなドリルであけてみたり、修正することも可能です。
8. 木ダボを入れてボンドを付ける
あとはダボ継ぎで木材を繋げるだけ。あけた穴にボンドを入れてダボを挿し込み、接合面にもボンドを付けます。しっかりと固定するためにもボンドは多めに付けています。
9. 板と板を接合
もう片方の穴にもボンドを塗っておき、先ほど入れたダボをこちらにはめ込みます。
上から金槌で傷を付けないように叩いてしっかりと固定。クランプを使って時間をおけば、更にしっかりを圧着してくれますよ。
ダボ継ぎなどに必須のアイテム
今回はドリルガイドを使って小さな花台を作りましたが、天板と脚がずれたり曲がったりすることなく綺麗に接合することができました。
ドリルガイドはいろんな場面で役立つと思うけれど、特にダボ継ぎでは大活躍!これを使うのと使わないのでは仕上がりが大きく変わってきます。
ワンランク上の作品になると言っても過言ではありません!