華やかで優雅なバラはいつの時代も人気が高い花ですが、美しい花を咲かせるためには剪定や誘引などのお手入れが必要となります。今回はそんなお手入れで必要となってくるガーデニング道具をご紹介。初めてバラを育てる方でもこれだけあれば大丈夫!
剪定ばさみ
9月頃の夏の剪定や1月頃の冬の剪定で、伸びた枝や古い枝、傷んだ枝などをカットして形を整えて剪定します。この時に剪定ばさみが必要になります。
剪定はとても大切な作業で必ず行わなければならず、切れ味の悪いものを使うと枝にダメージが残り、断面から傷んだり病気になったりしてしまいます。そのため鋭く切れる切れ味の良いものでなければならないので、あまり安価なものはお勧めしません。
バラを育てる上で、つるバラでも木立ち性のバラでも必ず必要なものなので、長く使える使いやすいものを用意しましょう。
ノコギリ
剪定をする際、基本的には剪定ばさみでパツンパツンと切っていきますが、何年も経っているようなバラだと、はさみでは切れないような太い枝も出てきます。
そんな太い枝が古くなっていたり病気になっていた場合は取り除かなければならず、そういったものにはノコギリで対応。DIYで使うような大きなものでなくても、ハンディタイプのコンパクトなものでも十分ですよ。
皮手袋
バラのトゲは、軍手やビニール手袋では生地を貫通してしまうため意味がありません。怪我をしてしまうので、必ず専用の皮の手袋を着用して作業しましょう。
皮手袋は生地が分厚くトゲが刺さりにくい構造になっているので、作業中もしっかりガードされて怪我をすることなく剪定、誘引ができます。剪定ばさみと同様、こちらもバラ栽培のマストアイテムです。
ビニタイ
バラだけではなく、ガーデニングでは使うことが多いビニタイ。100円ショップでも購入することができます。
こちらはバラの誘引作業の時にあると便利なもので、枝をフェンスやトレリスなどに固定する時に使います。最初から切ってあるものと、何十メートルのものを巻いてあるのもがあり、バラが多くてたくさん使う人は巻きの方が便利だと思います。
ワイヤー
枝をどこにも止めるところがない、壁面の誘引などに多く使われます。ワイヤーを壁面に沿って横にピンと張り、そこに枝を這わせて固定。ワイヤーを使うことで、誘引しにくい壁面への誘引を可能にします。
その他にも、枝を引っ張ったり固定したい時にも使えるので、誘引時にワイヤーは必ず用意しておいて下さい。あまり太いものは扱いづらいので、細めの曲げやすいものが良いでしょう。
麻ひも
ビニールひもなどで強く縛ったり引っ張ったりすると、枝を傷付けてしまうことがあります。そんな時でも麻ひもを使えば、柔らかい素材のため枝が傷つくのを防いでくれますよ。
誘引で使うことが多いアイテムですが、ビニール素材のものや針金と違い、時間と共に朽ちてしまいます。屋外で使っているとどうしても切れることもあるので、その都度メンテナンスが必要になります。
支柱
木立ち性のバラの枝を支えたり、形を整えるために支柱を使います。特に台風などで強風が吹くと、枝が倒れたり折れたりしやすいので、補強するために支柱を立てることがあります。
支柱は100円ショップでも色々な長さ、太さのものがあるので、株の大きさに合わせて買うと良いでしょう。
トレリス
つるバラを誘引するために使うトレリス。つるバラは枝を長く伸ばしますが、アサガオのように自分で巻きついていくわけではないので、何かに誘引してあげなければならないのです。
なので、何もないところでは自分でトレリスやラティス、オベリスクなどを設置して、そちらに誘引します。デザインや大きさは様々なものがあるので、バラや庭のイメージに合わせて選んでください。
ガーデニングポーチ
剪定や誘引をする際、剪定ばさみやワイヤーなど、たくさんの道具が必要になるので、腰にガーデニングポーチ(工具入れ)をつけて道具を入れておけば、いちいち道具を探したり取りに行くことなく、スムーズに作業を進めることができますよ。
ポケットがたくさんあるガーデニング用のエプロンなんかでも便利ですね。
気軽にバラを育ててみよう!
バラは他の花に比べて育てるのが難しそうと思うかもしれませんが、手間はかかるけれど基本を覚えればちゃんと育てることができます。
今回ご紹介したのは剪定や誘引に使う道具で、他にも消毒、肥料、植え替えなど、それぞれの作業によって必要なものも変わってきます。
ぜひ、自分に合ったお気に入りの道具を見つけ、バラ栽培をより楽しいものにしてくださいね!手塩にかけて育てたバラが咲き誇る様子を見ると、無上の喜びを感じることができるでしょう。