雪が降り積もったかのように純白の花を咲かせるアイスバーグ。白いバラと聞いて、連想する人が最も多いバラではないでしょうか。美しさだけでなく強くて育てやすい、世界中で愛されているバラです。今回は枝変わりのつるアイスバーグについてまとめました。
つるアイスバーグの基本情報
- 系統:クライミング(CL)
- 樹形:つる性
- 花色:純白
- 花形:丸弁平咲き
- 花もち:良い
- 花期:一季咲き
- 花径:8cm
- 樹高:5m
- 香り:微香
- 作出年:1968年
- 作出国:ドイツ
木立ちアイスバーグとつるアイスバース
多花性で、とにかくたくさんの純白の花を房状に咲かせるつるアイスバーグ。
木立ち性のアイスバーグもあり、そのアイスバーグから枝分かれでつるアイスバーグが生まれました。
つるバラの中でもかなり有名な品種で、冒頭でお伝えした通り、白バラと言えばアイスバーグ!と言っても良いほどの名花ですね。
アイスバーグの意味は「氷山」
アイスバーグには氷山と言う意味があります。
満開になると本当に氷(と言うか雪)の山のように見えることから、この名前が付いたんでしょうね。
ちなみに「シュネーヴィッチェン」と言う別名を持っており、これはドイツ語で白雪姫と言う意味だそうです。
かわいらしくてアイスバーグにピッタリの名前だと思いました。
世界バラ会議で殿堂入り
3年に一度開催される「世界バラ会議」。世界中で栽培されているバラの中から、特に優れているものを「バラの殿堂」に収めます。
アイスバーグは、1983年のドイツのバーデンバーデンで行われた世界バラ会議で殿堂入りを果たしました。
ピースやパパメイアン、ピエール・ド・ロンサール、ニュードーンなど、皆が知っているような有名なバラは、殿堂入りしているものが多いですね。
丈夫で育てやすい!
木立ちのアイスバーグも育てやすい人気品種ですが、もちろんつるアイスバーグも丈夫で育てやすい品種だと言えます。
樹勢が強くて生育旺盛で枝がよく伸び、うどん粉病や黒星病への耐病性もかなり強いです。
病気に全くかからないわけではありませんが、黒星病で葉を落としたとしてもすぐに再生するので、株が弱ってしまうことはあまりないと思います。
誘引がしやすく日陰に強い
つるアイスバーグはトゲが少なく枝が柔らかくてしなやか。丈夫な上に誘引がしやすいので、バラを始めたばかりの人におすすめされることが多いバラですね。
また、耐陰性があるため、日陰になる庭でも花を楽しむことができるんですよ。
とにかく見た目が美しい!
丈夫で育てやすいことももちろんバラ栽培には重要ですが、やはり見た目の美しさを置いてはバラを語れません。
純白な花弁は楚々とした清楚な美しさがあります。
また、半八重の花形もとてもかわいらしく、シンプルだけどひらひらとして柔らかい雰囲気がありますよ。
なんだかいいところしかありませんね。
我が家のアイスバーグ
アイスバーグは育てやすいと聞いて、我が家でもバラを始めて最初に買ったつるバラです。
10年ほど前に新苗で買ったのですが、みるみると成長し、今では遠くからでもよく目立つ大きなアーチへと成長してくれました。
毎年抜群に花付きが良いですし、うどん粉病などの大きな病気にかかったこともありません。
とても美しくよく目立つので、大きめのアーチなどを作るのにおすすめです。
アイスバーグの絶景
各地にあるバラ園に作ってあるホワイトガーデンなんかは、アイスバーグが使われていることが多いです。
木立ちアイスバーグとつるアイスバーグを合わせて植栽すると、まばゆい程に白く煌く、真っ白な絶景を作ることができるでしょう。
めちゃくちゃ優秀なバラです
我が家には70数本のバラがありますが、その中でも特に花付きが良く、つるアイスバーグは好きなバラ1、2を争うバラです。
美しさだけじゃなく、初心者向けで簡単なのもいいですね。
満開の時は遠くからでもよく目立つほど圧巻で、アイスバーグを見つけて来てくれる方も多いんですよ。
10年ほど育ててみて、悪いところがあまり思いつかない優秀な品種です。