4月下旬になり暖かな日が多くなりました。バラの季節にはちょっと早いですが、我が家のせっかちな1本が、早くも1輪の花を付けていました。ウェーブがかった花びらが可愛いエンジェルフェイスです。満開が今から待ち遠しい!
チェリーガーデン春のバラ
我が家のチェリーガーデンには、庭に約60本とベランダに2本のバラがあります。毎年どんどん増やしているので、春になるとフェンス、壁面、花壇、アーチ、玄関スペースなど、家を覆うように庭いっぱいにバラが咲き誇りますよ。これを楽しみに生きていると言っても過言ではないのです…。
バラのお手入れについて
放っておいても毎年バラは咲くけれど、何も手入れしないと弱ったり傷んだりして、元気がなくなり花数が少なくなります。毎年美しく咲かせるためには、バラが咲いていない時期でもそれなりの手入れが必要となってきます。
それでは、バラを育てるためのお手入れと管理のポイントについてご紹介します!
植え付け(植え替え)
大苗(1年間育てた苗)はバラが休眠に入った10~3月頃が植え付けの時期です。新苗(若い苗)は4~6月頃。鉢または花壇などに直接植え付けましょう。
鉢植えの場合、根が詰まったり土の栄養がなくなったりするので、1年に1度鉢の植え替えをしなければなりません。大苗を植え付ける時期と同じくバラが休眠する時期に、1回り大きな鉢に移し替えます。
剪定
剪定とは、不要な部分を取り除いて整えること。こうすることで余分な枝がなくなり、必要な部分に栄養を送れるため成長を促すことができるのです。この作業は、12~1月頃に行います。
剪定方法は、残っている葉、枯れた枝、古い枝を全て取り除き、株の半分~3分の1程度にまでカットします。剪定で短くなってしまっても、春になるとちゃんと大きくなって新しい枝(シュート)が出てきて花を咲かせるので、意外と多めに切っても大丈夫ですよ。
誘引
誘引はつるバラに必要な作業です。つるバラは木立性のバラと違い直立することができません。つると言ってもアサガオのように自ら絡み付く性質なわけではないので、人工的にどこかに絡ませてあげる必要があるのです。これを誘引と言います。
誘引も剪定と同じく12~1月頃に行います。葉や枯れた枝を落とし剪定してから、フェンスやトレリス、壁面などに誘引します。この時、枝を水平にすると花が良く咲くと言われていますよ。
消毒
黒点病、うどん粉病、べと病などの病気、アブラムシ、ヨトウムシ、コガネムシの幼虫などの害虫、バラには様々な病気や害虫があります。バラを栽培する場合高確率で発生し、放っておけば枯れてしまうこともあります。
その対策として定期的な消毒をすることが不可欠。必ずマスクとゴーグルをして、殺虫剤や殺菌剤を散布します。バラの数が多い場合は、噴霧器を使うと便利ですよ。
バラが生育し始める春頃からは、月3~4回定期的に薬剤で消毒すると良いでしょう。
水やり
バラの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりとあげるようにしましょう。特に夏場などの暑い時期は、水を絶やすと枯れてしまうこともあります。ジョウロなどで根に近い株の回りだけに掛けるようにします。
肥料
数ある植物の中でも、バラは肥料をとても必要とする植物です。植える時の土にも堆肥などをたっぷり含ませることはもちろん、バラの場合はそれだけでは足りません。植えた後にも追肥して栄養を与えてあげます。
私は開花前の3月頃、開花後の6月頃、初秋の10月頃、休眠時の1月頃(寒肥)と、年に4回ほど肥料を与えています。元気がなければ更に与えることもあります。
バラ専用で販売されているものがお勧めですが、私はIB肥料や魚粉の有機肥料などを使っています。
活力剤
肥料や消毒はバラを育てる上で必ず必要になってくるけれど、絶対必要と言うわけではなく、より発育を良くするために使うものが活力剤です。なくても良いけどあると元気に花を咲かせます。
各メーカーから出ており使い方は様々なのでそれに従って使うことが1番ですが、弱っている時や害虫被害に合った時、なんとなく元気がない時に使うと良いかと思います。
花がら摘み
バラに限ったことではないですが、花が終わったものは必ずハサミでカットして取り除かなければなりません。
そのままにしておくと見栄えが悪いだけでなく、栄養を枯れた方にも送ってしまうので、花付きが悪くなってしまうことがあります。また、蒸れてカビが生えたり病害虫の発生、病気の原因となってしまうこともありますよ。花が咲いている間は、コマメな手入れが必要となってきます。
まとめ
美しいバラを咲かせるためには、1年を通してやらなければならないことが多いです。育てるのが難しい、手間がかかると言われ、諦める人も多い植物です。
確かに最初は分からないことも多いかもしれませんが、慣れてくればやることは毎年同じ。手間はかかるけれど咲いた時の美しさは計り知れないものがあり、今までの手間も努力も報われた気がします。
たった数週間のためにこれほど特別な手間がかかる花もそうありませんね。それでも世界中に愛好家の方たちが数え切れないほどいる花です。それほどバラは他の草花とは一線を画す存在なのです。