カラフルな光の反射が美しいステンドグラス。教会や修道院の窓を連想しますね。本格的なものを作るのは素人では難しいと思いますが、それに近いものなら、自分のデザインでオリジナルなものを作ることができますよ。
ダイソーのガラス絵の具
ステンドグラスを作るには油性ペンやセロファンを使う方法があるけれど、今回はガラス絵の具で作ってみることにしました。私が使ったのはダイソーで販売されているもので、1つ100円でした。黒、赤、ピンク、水色、白などの色がありましたよ。
使ったのは硬質カードケース
今回土台にしたのは、セリアの硬質カードケース。本当はガラスの方が美しいのでしょうが、透明で軽くて薄くて額が付けられるものが良かったのでこちらを使用。名前の通り硬くてしっかりしているのも気に入りました。
硬質カードケースはファイルのようになっているので、表と裏を切り離して2枚に分解。1つで2枚作れるお得感があったのも、これを選んだ理由です。
1. 下絵を描く
この切ったカードケースに下絵を描きます。私はネットや本を見ながらボールペンでパパッとバラの絵を描いてみましたが、良い素材があれば印刷して、裏から貼り付けて下絵として使っても良いですね。その方が手間はかかりません。
ちなみに、下絵を描く場合は鉛筆では描けないので、ボールペンやサインペンを使って下さい。もし間違えてしまった場合、やり直したい場合は、マニュキアを落とす除光液で消すことができます。こちらも100円ショップで購入可能。
2. 黒絵の具で輪郭を描く
本物のステンドグラスは切り絵のように、色と色の境目は黒い線で縁取られています。本物に近づけるためにも、下絵に沿って黒い絵の具を使って枠を描いていきます。
意外と同じ太さで描くと言うことが難しく、真っ直ぐな線1つ描くにも苦労し、何度も拭き取っては描き直しました。機械ではないので一定の太さで描くと言うことは不可能なので、多少のガタつきはご愛嬌と言うことで。
はみ出てしまった部分はその都度ティッシュや綿棒等で拭き取り、下絵を全てなぞったら縁取りの完成です。
絵の具の先を土台に付けてしまうのではなく、少し浮かせた状態でゆっくりとスーッと動かしていくと、割と同じ幅で描くことが出来ました。…何にせよ、とにかく練習あるのみだとは思いますけれど。
3. 葉の色塗り
黒の縁取りが乾くまで数時間待ち、完全に乾いた状態で色塗りを始めます。
大まかな部分は直接容器から塗れば良いのですが、葉や花の隅の方は細かいので先の太いチューブでは上手く塗れません。しっかりと隅々まで塗料を乗せるためにも、爪楊枝などの細いもので絵の具を伸ばすように塗りましょう。
4. 花の色塗り
葉の緑色と同じように、バラの部分も赤で塗りつぶしました。ダイソーのガラス絵の具は色が限られているので、混ぜて色を作ることで色数を増やすことも出来ます。
塗っている時は透明感もなく普通の絵の具に近いのですが、乾くと色味も変わり光を通すようなセロファンのような色へと変わります。
絵の具が少ないと色が薄くなってしまうので、絵の具がプックリと分厚くなるほど多めに塗っておくと良いと思います。自分ではだいぶ分厚くなってしまったと思っても、乾くとちょうど良い濃さと透け具合になりますよ。
5. 色塗り完成
今回は4色を使って色塗りをしました。ここで1日ほど休憩して、全ての絵の具が完全に乾くまで待ちましょう。
8. 乾燥後
1日後。乾いたら、下絵がはみ出て残ってしまった部分を除光液で消して綺麗にしました。絵の具を使う部分はこれで完成になります。
黒で縁を取って描けば、素人でも思ったよりステンドグラスっぽくなって楽しかったですよ。
黄色のベタの部分がムラになったのがとても目立ってしまい残念。細かい部分よりも広範囲をベタで塗る方が、どうやら難しいようでした。
10. 目隠しシートを貼る
ステンドグラスと言えばスリガラスのイメージがあるため、ツルツルしたガラスよりもスリガラスの方が本物に近づけます。ですので、窓に貼る目隠し用のシートを裏から貼りました。
今回は柄ありのものを使用したけれど、柄なしのもの、レース柄のものなど、他の種類もありますよ。100円ショップで買うことが出来ます。
額を作りました
スリガラス風にしたらステンドグラスは完成ですが、私はガーデン雑貨としてフェンスなどに飾りたかったので、シャビーな額縁も付けてアンティーク風に庭に飾ってあります。額縁の制作からステンドグラスの取り付けまでは次回ご紹介したいと思うので、ぜひご覧下さい。
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