以前DIYでレンガの小道を作ってとても気に入っていたのですが、経年変化で色褪せ、コケやカビなどもひどく劣化してきたので、今あるレンガをそのまま使って整備し直し、再び以前の美しい道に蘇らせてみました。庭も心も明るくなった気がします!
劣化してしまったレンガ
敷いたばかりの頃は色が濃くはっきりとしていたレンガですが、何年も経つと、色褪せたり汚れたり欠けてしまったりでだんだん劣化してしまいます。それはレンガに限らず、太陽の下の屋外で雨風にさらされるエクステリア、壁、ガーデン雑貨などの宿命とも言えるもの。
ですが経年変化は必ずしも悪いことではなく、真新しかったものが庭に馴染んで違和感がなくなったり、少し古びた感じでアンティーク感が出たりと、庭にとって良い変化になることも多いもの。
私が作ったレンガの小道も、最初の頃のような鮮やかな色はなくなってしまったけれど、薄くなった色がどんな植物とも合い、少しコケの生えた感じがナチュラルガーデンにピッタリの味わいがある風合いになっていました。
なのでそのままでも良いかなあと思っていたのですが、このまま放っておくとカビなどもひどくなってしまうし、もっと汚れたらもはや経年変化ではなくただの小汚い道になってしまいそうだったので、今のうちに手を打ってメンテナンスすることにしたのです。
現在のレンガの小道
境目がない
道と芝生との境目は天国と地獄ぐらいパキッと別れているのが私の理想なのだけど、今の状態は全くと言っていいほど境目がない。(フェンスの影で分かりにくくてすいません。)レンガの色が薄くなっているせいか、どこから芝生でどこから道なのか分かりにくくなってしまっています……。
止まらない芝生の侵食
また、レンガの目地には砂を使っているのですけど、そんな数ミリの隙間を縫うようにして芝生が侵食してきています。放っておいたら地球をまるごと飲み込みそうなほどの生命力には驚かされます。そして目地のコケも結構ひどい……。
メンテナンス開始!
1. 境目の芝生を切る
と言うことでそんな見栄えが悪くなってしまった道を蘇らせるため、重い腰を上げてメンテナンスを始めます。
普段芝生の手入れを怠っている私が悪いのですが、道と芝生の堺をはっきりさせるため、境目の伸びている芝生をはさみでカットして芝生を整えました。
スコップで境界を掘る
土や芝生に埋もれてしまっている部分もあって境界がはっきりしなくなってしまっているので、道に沿って境界線を描くようにスコップで少し溝を掘って境界線をつけました。
境界がはっきりとしました
芝生に侵食されていた時よりは芝生部分との境目がはっきりして、ようやく道らしくなってきたと思います。
レンガ部分の再整備
1. レンガを外す
私が作ったレンガの小道は、割れてしまったり今回のように作り直す時が来ることを想定して、モルタルで固めることはしていません。目地砂のみで固定しています。
モルタルで固定してしまうと、失敗した時や何か手直ししたい時に不便なので、自分で作るなら目地砂がお勧め。しっかりと作れば目地砂だけでも十分強度がありますよ。
砂だけなのでスコップを目地に入れてクイッと持ち上げると、簡単にレンガを外すことができます。
一列全てのレンガを外しました。埋まっているレンガを何年ぶりかに取り出してみましたが、砥石や砂で作った基礎は全く崩れておらず地面も落ちていません。平らなままなのでほとんどこのままで使えそうで一安心。
2. レンガを洗う
取り出したレンガをそのまま使いますが、日光や雨に当たっていないため、埋まっていた側はほとんど買った時のままきれいな状態だったので、縁などの形があるもの以外はひっくり返して裏面を使います。
表面をそのまま使うものも含め、裏面だったものも土などがついているので一度全てスポンジで洗いました。
3. レンガを戻す
目地に芝生、コケ、雑草などがあればきれいに取り除き、ひっくり返してレンガを戻します。他の列と比べると一目瞭然、こんなに色褪せていたとは……!
4. 水平を取りながらレンガを敷く
レンガを取り出す → ひっくり返す → 洗う → 戻すの流れですけど、レンガを取った時に土が崩れて基礎が崩れることもあるので、戻すだけではなく、しっかりと水平器で水平を取りながら戻していきます。
5. 全てのレンガをひっくり返す
私が作った道は庭の端から端まで続いていて結構長いものなので、2日がかりの作業となりました。一度レンガを取り出すことによって、目地の芝生やコケも取り除くことができるので、真新しい道のようになります。
6. 完成!
何もないところから道を作った時は、1ヶ月以上かかって極寒の中毎日大変な思いをして必死に作ったのを覚えていますが、一度作ってしまえばもう基礎はあるので、メンテナンスは意外と時間もかからずそれほど苦労することなくできましたよ。
きれいになったレンガの小道!
自然な風合いの古くなったレンガも良いけれど、一新してみると、やはりきれいな色のレンガは可愛らしくて庭がパッと華やかになりますね。最初に作った頃のことを思い出しました。イングリッシュガーデン風でバラにもよく合いそうです。
レンガを長持ちさせる方法もご紹介します!
実はこれで終わりではなく、まだ目地砂を入れていないので入れなければならないのですが、その前に、今度はあまり劣化してしまわないよう一工夫しようと思っています。目地砂はその後。
次回はレンガを長持ちさせるための方法をご紹介しようと思います。ぜひそちらもご覧下さいませ!