岐阜城を背景に『岐阜公園の美しい秋の景色と菊人形・菊花展』

岐阜市の中心部にある岐阜公園にて「菊人形・菊花展」が行われていたので見に行ってきました。思っていた以上の美しさに感激。美しい秋の岐阜公園と共に楽しめ、素敵な一日を過ごすことができましたよ。

岐阜公園とは

岐阜公園とは、岐阜市のシンボルとなっている金華山の麓にある憩いの公園。岐阜駅や市街地からも近い場所にあるにも関わらず、街中にあるとは思えないほど豊かな自然が広がる大きな公園です。
周辺に観光スポットが多いため観光客には人気がありますが、住んでいるとなかなか行く機会もありません。しかし訪れる度に居心地が良い場所だと実感します。少し紅葉が始まり、秋の静かな岐阜公園はとてものどかでした。

ちなみに昔は、公園内に動物園や水族館があり、ライオンやペンギンがいたそうです。（母情報）私の記憶にはありませんが…。今でもあったら良かったのにな。

金華山と岐阜城

岐阜に住んでいる人なら知らない人はいない金華山と岐阜城です。329mの金華山の頂上に岐阜城が建っています。機械もない時代にこんな高い場所にどうやって建てたんだか……。岐阜城は織田信長ゆかりの地としても知られている場所です。岐阜県には戦国時代に戦の舞台となった場所がたくさんあるので、歴史好きな方にはおすすめ。

岐阜公園からロープウェーが出ているので、それを使って岐阜城まで登ることができますよ。もちろん徒歩と言う手もあるので、体力に自信のある方は山登りに挑戦してみてはいかが？

季節を感じる岐阜公園

四季折々の表情を見せる岐阜公園。桜の時期にはよく花見がてら訪れるのだけど、そう言えば秋に来ることってあまりないなあ。なんだか京都の庭園のような美しさ。もう少し紅葉が進めばもっときれいなんだろうな。
岐阜公園周辺地区は「都市景観100選」「日本の歴史公園100選」にも選ばれているんですって。岐阜が誇るエリアです。岐阜公園がある場所は、斎藤道三や織田信長の居館があったとされる場所で、今でも発掘調査が行われていますよ。

岐阜の人気観光スポット

桜や紅葉が美しいのに加え、頂上の岐阜城、リス村、園内や周辺の岐阜市歴史博物館、名和昆虫博物館、加藤栄三・東一記念美術館、信長の庭など見どころ盛りだくさん！いろいろな施設や景色を見て回れるので、岐阜の観光ならまずこちらへどうぞ。

菊人形・菊花展

そんな金華山と岐阜城を望める岐阜公園で行われる菊人形・菊花展。毎年恒例の10月下旬～11月下旬まで行われる秋の行事で、公園内に菊愛好家によって大切に育てられた約3,000鉢もの菊が並びますよ。

大きな菊の展示

岐阜発祥の大輪「美濃菊」や「山菊」、「大菊」などが岐阜公園のあちらこちらに一堂に展示されていますよ。切り花で小さな菊はよく見かけるけれど、これほど大きなものが鉢植えでずらりと並ぶのはなかなか見られません。小学校や老人クラブの方たちが育てているものもありました。

傘のような千輪仕立

もはやアートの世界。菊の仕立て方にはいろいろあるそうで、こちらは千輪仕立と言うものだそうです。一本の幹からできるだけ多くの花を咲かせるように仕立てるそうですよ。菊の世界は奥が深い…。

様々な種類の菊

岐阜公園をぶらりと歩けば、菊人形・菊花展開催中は様々な展示を見ることができます。愛好家の方たちが大変な手間をかけて育てられている作品ばかりです。「これも菊なの？」と言うあまり見ることのない変わったものもあり楽しかったです。

信長の菊人形

菊人形と言うのは、身体や顔は人形で、着ている衣装を菊の葉や花で飾ったもののことを言います。
菊人形・菊花展と言う名前の通り、菊の花だけでなく菊人形を観賞することもできますよ。岐阜の歴史にちなみ、まずは織田信長と濃姫の菊人形。園内の池に建つ小屋の中に飾られています。後ろにいる猿は、やはり秀吉のことを意味しているのでしょうか。

菊人形で歴史を再現

まるで歴史の一場面を切り取ったようなシーンを菊人形で再現。手前に立っているのが織田信長、右に座っているのが松平元康、後ろの二人は家臣だそうです。今回の菊人形・菊花展は「信長公、松平元康との再開」がテーマなので、再開している場面を表しているのでしょう。
菊の衣装はきれいだけれど、蝋人形ってやっぱりちょっと不気味だよね…。そっちにばかり目が行ってしまう…。