赤毛のアンの大ファンである私。庭にライラックを植えたのは、アンの家グリーンゲイブルズに憧れているから。4月下旬、今年もかわいらしい花が咲きました。甘い花の香りがチェリーガーデンに漂います。
赤毛のアン、劇中のライラック
ライラックがなぜ赤毛のアンと結びつくのか。実はそれほど劇中では登場していないのです。
舞台となったプリンスエドワード島は自然豊かな島で、どちらかと言うと「歓びの白い路(林檎の花の並木道)」などの方がインパクトがありました。
ライラックはアンが両親の家を想像していた時や、グリーンゲイブルズの庭に登場します。とても素敵な風景ですが、物語の進行にはさほど重要なものではありません。
ですが、なぜかライラックは強烈な存在感がありました。
アンの豊かな想像の中のライラック、そしてグリーンゲイブルズで初めての朝に見たライラック、さりげない描写ですがなぜか見る人を引きつける風景です。
アンにとっては思い入れがある花なのではないでしょうか。素敵な庭にはライラックがある、そう思っているのが伝わってくる気がします。
私はライラックは赤毛のアンで知り、それ以降「ライラック=赤毛のアン」のイメージがあります。
ライラックとは?
ライラックはフランス語でリラとも呼ばれるモクセイ科の落葉樹。日本では4~5月頃に枝先に穂のように花を咲かせます。全長1~3m程なのでそれほど大きな樹ではありません。
かわいらしい花もさることながら、人気の理由はその香りにもあります。
花には甘い香りがあるので香水やアロマオイルにも使われることが多く、世界中で愛されていますよ。見た目にも香りにも癒される、そんな花木がライラックなのです。
ライラックを育てるには?
ヨーロッパ原産のため、寒さに強く冷涼な気候を好みます。日本だと東北地方や北海道などが適温ですね。北海道では毎年、札幌ライラックまつりも開催されているようです。
しかし、その他の土地でもポイントを抑えれば育てることは可能です。
ライラックは加湿を嫌うので、水はけの良い土を使うこと、そして暑さに弱いので西日などが直接当たらない場所で育てます。地植えの場合はよほど乾燥しない限り、水やりの必要はありません。
我が家のチェリーガーデンでも、以前一度枯らしてしまったことがあります。原因は多分、地植えした位置が西日が当たる場所だったので暑さでやられたのではないかと。
日光を好むので日当たりは大事だけど西日はNG。現在はいつでも移動できるよう、鉢植えで育てています。
チェリーガーデンのライラック
チェリーガーデンには現在、2本のライラックがあります。どちらも近くの園芸店で700円ぐらいのお値打ち価格で購入したもの。
は安かったのでちゃんと花を付けるか心配でしたが、毎年可愛い花を咲かせてくれます。2本とも定番の紫系のものなので来年は白色が欲しいなぁ。
切り花で室内に飾ろう!
切ってしまうのはもったいない気もするけれど、ライラックは切り花としても楽しめますよ。摘んだ花をガラス瓶やバスケットに入れて飾るだけでナチュラルな雰囲気になります。
カスミソウやレースフラワーなどと一緒に飾るも良し、ライラックだけで飾っても良し。ボリュームがある花なので華やかなインテリアになります。
ちなみに、切り花にすると香りがなくなることが多いので、香りを楽しみたいのであれば切り花はお勧めではありません。
まとめ
ヨーロッパではライラックが咲くと、春が来たと感じるそうです。ライラックは春の香りを運んでくれる花なのですね。
条件が悪いと枯れてしまうことも多いけれど、ライラックの可愛い花はやはり魅力的です。花が咲くと赤毛のアンに少しだけ近づけた気がします。
ライラックをシンボルツリーにしてみてはいかがでしょうか。