球根の植物と言えばチューリップやヒヤシンスが有名ですが、小花が密集してブドウのように咲く可愛らしいムスカリの存在も忘れてはなりません。ムスカリは花壇や寄せ植えで主役になる花を可憐に引き立ててくれる存在。とても愛嬌のある花ですよ。
ムスカリとは?
耐寒性があり、丈夫で育てやすいムスカリ。3月の早春から4月の晩春にかけて開花する多年草の花です。もともとは地中海沿岸地方、南西アジアが原産の花だけど今では日本でもとても人気がある花の一つで、園芸店やホームセンターなどでも気軽に購入できる花ですよ。
主役にも脇役にもなる花
ムスカリは、花壇でチューリップやスイセンの脇役として使われることが多くあります。青紫色がとても鮮やかなため、他の花を引き立ててくれるのです。小さな花ですが敷き詰めるように群生させると、見事な青紫色のじゅうたんのような美しさがありますよ。
我が家では鉢植えで寄せ植えを作らずムスカリだけを入れて飾っています。それだけでも十分かわいいですよ。
ムスカリの育て方
地植えでも鉢植えでも日光がよく当たる場所と水はけの良い土があれば育てることができます。丈夫な花なので場所を選ぶことなく、ガーデニング初心者の方でも育てやすい花。水は土が乾いたらたっぷりと。地植えの場合はよほど乾いていない限り水やりの必要はありません。
多年草のため花が終わる5月頃からは休眠期に入るので水をやらなくても良いですよ。新たに植え付ける場合は、10~11月頃にかけて球根を植えます。
ムスカリの色・種類
鮮やかな青紫色のムスカリ「アルメニアカム」が代表的ですが、他の種類・色のムスカリも色々とあります。アルメニアカムよりも小ぶりな「アウケリ」、薄いピンク色の「ピンクサンライズ」、全体が青色、てっぺんが白色の2色になった「マウントフット」など様々な品種改良がされているようですね。
私も白色や黄色が入ったものが欲しかったのだけどなかなか売っているお店に出会うことができず今年は断念。来年はまた違った種類を育ててみたいと思います。
夏越しと増やし方
球根植物は夏の間は一度掘り上げて、風通しの良い場所で休眠させることが多いのですが、ムスカリはそのままにしても夏を越すことができる植物です。しかも植えっぱなしで自然に分球します。手間がかからない分、育てやすさも抜群ですね。
ただし増えすぎるとだんだんと窮屈になってくるので、3年ほどしたら植え替えをした方が良いでしょう。
まとめ
チューリップの名所などでは、必ずと言っていいほど大花壇の名脇役として他の花を引き立てているのを見ることができます。群生している姿は圧巻ですよ!家の花壇でも春を彩る花としてぜひ育ててみませんか?小さくてとても可愛らしい上に、放っておいても来年また花が咲くので良いことばかりです。