大輪な花を咲かせるラナンキュラスは、春の花の中でもで一際豪華な花です。そんなラナンキュラスの中でも特に人気があるのが「ラックスシリーズ」。まるで蝋で作られた花のように、光沢のある花弁を持つラックスシリーズをご紹介いたします。
ラナンキュラスとは?
ラナンキュラスは、3~5月頃の暖かくなってきた時期に花を咲かせる、キンポウゲ科の秋植え球根です。
幾重にも重なった花弁がふんわりと開く姿は大変美しく、鉢花だけではなく、切花としても人気が高い植物ですね。
ちなみにラナンキュラスと言う名前は、葉がカエルの足に似ていることやカエルがいるような湿地帯に自生することから、カエルを意味するラテン語から来ているそうですよ。
近年は改良が進み、色数、花形など様々なものが見られるようになりました。
人気のラックスシリーズ
ラックスシリーズは、ラナンキュラスの育成で有名な宮崎県の綾園芸さんによって、異種間交配で作出された新品種。
今までのラナンキュラスのイメージを大きく変えた光沢のある花弁が特徴で、まるで蝋で作られたかのようにツヤツヤしています。思わず作り物かと見入ってしまうほど。
そんな蝋細工のような花弁は、太陽の光が当たるとピカピカと光り輝き、庭に華やぎを沿えてくれますよ。
日本フラワー・オブ・ザ・イヤーやジャパンフラワーセレクションなど多数の賞を受賞し、今までにない価値のある花として認められています。
名前の由来は?
「ラナンキュラス ラックス」と言う名前は、花弁にツヤがあってワックスをかけたように光るため、「ラナンキュラス+ワックス」と言う由来で名付けられたんですって。
名前の通り、他の花では見ることのできない光沢があります。まるでシルクのようで、太陽の下だけではなく、夜の照明下でも一際と輝きますよ。
美しいだけじゃない!丈夫で育てやすい
ラナンキュラスは球根花で翌年にも花を付ける植物ですが、高温多湿に弱いため、夏の暑い時期に地中で腐ってしまうこともしばしば。今までは暑くて湿度の高い日本の夏を越すのは難しいとされていました。
ところがこのラックスシリーズは他のラナンキュラスより丈夫で育てやすく、植えっぱなしでも夏を越すことが可能なんです。我が家でも春になると、もう何年もちゃんと花を咲かせています。
耐寒性もあるため寒さにも強く、多少の霜や雪でも、葉が凍ってしまっても枯れることなく冬越しできますよ。スプレー咲きで花付きも大変よくとても豪華!
育て方
他の植物と同様、太陽の光がよく当たる、日当たりの良い戸外で管理しましょう。大きな鉢だとより大きく育ち、3年に一度ほどは植え替えをしてあげます。
水はけの良い土を好みますが、乾燥にも気を付け、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを。植え付けたばかりの2週間は特に水切れを起こさないようたっぷりと水やりをします。
花が咲き終わり地上にある茎や葉が枯れたら水やりをやめ、秋頃に芽が出てきたら再び水やりを再開すると、春にたくさんの花を咲かせてくれるはず。
ラックスシリーズの品種
ラックスシリーズの中には多数の品種があり、一重咲きから半八重咲きのものまでいろんな種類がありますよ。アルテミスやアリアドネ、ティーバなど、品種名はそれぞれギリシャ神話に登場する名称が付けられています。
黄色やピンク、白などのカラーバリエーションがあり花形も様々なので、どれも美しいですが、お好きなものを探してみてはいかがですか?
さいごに
花持ちが良く切り花にしても楽しめるので、家の中に飾っても部屋がパッと華やかになりますよ。室内でも春を楽しめることでしょう。
ラナンキュラスラックスの美しさは、他の花と比べても一線を画す存在です。普通のラナンキュラスよりは少し値段が高めですが、庭で育てる価値の高い花だと思います。