優雅で華やかなつるバラは、多くのロザリアンの憧れです。私は今まで100種類以上のバラを育ててきましたが、今回はその中から、育てて良かったおすすめつるバラをご紹介したいと思います。たくさんのつるバラがある中で、何か参考になればと思います。
ピエールドゥロンサール
何と言っても外せないのが、圧倒的な人気を誇るピエールドゥロンサール。
濃いピンクから薄いピンクへの柔らかいグラデーションと、花弁が幾重にも重なる豪華な大輪がとても美しいですね。
クラシックで洗練された上品さもあります。2006年の世界バラ会議でも殿堂入りしていますよ。
美しいだけでなく丈夫で育てやすく、我が家では3本育てています。
つる桜霞
続いては、つる桜霞。木立ちの桜霞の枝変わりで、非常に花付きが良い品種です。
一枝からブーケのようにたくさんの花を咲かせ、息を飲むほどの美しさ。私が大好きなバラでもあります。
咲き始めは淡いピンク色で、咲き進むほど濃いピンク色に変化します。
廃盤なのか現在は手に入らないようで残念ですが、株が一面花で覆われる姿は圧巻でおすすめですね!
スパニッシュビューティー
早咲きのつるバラ、スパニッシュビューティー。
ゆるくウェーブがかったひらひらとした花びらがかわいらしい大輪のバラです。
柔らかい花色と花姿が相まってロマンチックで優雅な佇まいですね。
伸長力がありますが花の重みでややうつむくので、高い場所への誘引をすると、下から美しい姿を見上げることができますよ。
トゲが少なく扱いやすいですし、強い香りも楽しめます。
春だけの一季咲きですが、育てる価値大のバラですね。
ニュードーン
他のバラが一段落した頃咲き始める遅咲き品種のニュードーン。
1997年の世界バラ会議にて殿堂入りしています。
つるバラでは初めての殿堂入りで、それ以降四季咲き性のつるバラが多く誕生することとなりました。まさに歴史的な名花ですね。
また、耐寒性や耐病性にも優れており丈夫で育てやすく、伸長力も旺盛です。
他のバラとも合わせやすい淡い色合いで、日陰にも強いと言うことで、使いやすいバラですね。
バロンジロードゥラン
波打つ赤紫の花弁を持つバロンジロードゥラン。
白い覆輪が入り、シックで上品な色合いが魅力的。洗練された大人のバラと言ったところですね。
一季咲きですが、色が濃く目立つので、一面に咲き誇ると見事な光景になりますよ。
うどん粉病に弱く少々難しいと言われる品種ですが、香りも良く珍しい花色で、好きな方も多いバラではないでしょうか。
我が家でもよく咲いてくれ、毎年とても美しい光景になります。
レイニーブルー
薄い藤色のクールなつるバラと言えば、レイニーブルー。繊細な落ち着いた雰囲気のあるバラですね。
青系のバラは個性的なものが多いですが、その中でもレイニーブルーは、他と合わせても違和感のないほど優しげな花姿です。
房咲きで多花性なのでたくさんの花を付けるとエレガントさもありますね。
育てにくいと言われる青系のバラですが、耐病性が高めで育てやすい品種だと思います。
ロココ
まさにロココ調を思わせるような、クラシカルで優美な見た目をしているロココ。
薄いアプリコットがかった透明感のあるピンク色が美しく魅力的ですね。ウェーブがかった花弁も豪華な印象を受けます。
大輪なので見ごたえも十分ありますし、花付き、花持ちも良い方で、育てやすい品種ですよ。
壁面などに誘引すると、満開時には圧巻な光景になります。
フッタカーシュリンローズ
あまり有名なバラではありませんが、我が家の庭を毎年華やかに飾ってくれるフッタカーシュリンローズ。
10年以上前、バラを始めたばかりの頃に新苗で購入し、今ではフェンス一面を覆うほど圧巻の花数になりました。
オールドローズの一季咲きで他のバラより早く咲き始めます。
花持ちはあまりよくありませんが、次から次へ花を咲かせてくれますよ。
紫がかった濃いピンク色がよく映え、華やかなバラですね。
つるアイスバーグ
世界バラ会議で殿堂入りしている名花アイスバーグの枝変わり品種、つるアイスバーグ。
木立性のアイスバーグも人気ですが、こちらもとても人気があります。
純白な楚々とした花と花付きの良さを受け継いでおり、アーチや壁面などを飾る景色はまさに絶景。
満開時にはまばゆい程に白く煌き、よく目立ちますよ。
我が家のつるアイスバーグも小さな新苗から育てていますが、ぐんぐんと枝を伸ばし、アーチをきれいに覆って花を咲かせています。
トゲが少なく枝がしなやかで、初心者の方にもおすすめのバラです。
うどん粉病や黒星病への耐病性も強く、育てやすいバラですね。
パレード
最後にご紹介するバラは、パレードです。
濃いローズピンクが華やかで、カップ咲きの大輪の花を咲かせる豪華な品種です。
我が家では家の壁面に誘引してあり、伸長力が良くぐんぐんと枝を伸ばし、壁面を覆うほど大きく成長しています。
色が明るいため、壁面などに誘引するととてもよく目立ちますよ。
花数が多くどんどん花を咲かせ、毎年長い間楽しむことができるバラです。
花が大きいため下向きがちなので、高い位置に誘引するとより楽しめるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?つるバラはバラの中でも特に華やかで、満開時には息を飲むほど圧巻の美しさですね。
他にもいろんなつるバラを育てていますので、またご紹介できたらと思います。