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バラ農家さん直伝!素人でもできる、分かりやすいバラの接ぎ木の方法

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バラ接ぎ木方法
大事に育てているバラが、害虫被害などに遭ってやられてしまうことがよくあります。そんな時の保険として、私はよく挿し木でバラを増やしておくのですが、今回はそれよりもちょっと難しいけど丈夫に育つ、接ぎ木に挑戦してみました。

長年接ぎ木をやっていらっしゃる、近所のバラ農家さん直伝の方法です。

バラを増殖させ販売・譲渡することは、種苗法で禁止されている品種も多いです。ルールを守って、ご自身で楽しむためにご覧ください。
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挿し木と接ぎ木の違い

ガーデニング、家庭菜園をやっている方なら挿し木接ぎ木と言う言葉は一度は耳にしたことがあるでしょう。どちらも株を増やす方法ですが、違いは何でしょうか。

挿し木

挿し木管理方法
株の一部分(茎や幹など)を切り取り、それを土に挿して発根させて育てる方法のこと。

カットした茎や切り花などを使って誰でも簡単にできるので、お手軽でお金もかかりません。

ただし、うまく発芽せず枯れてしまうことも多く、成長するまでに3年以上はかかると言うデメリットがあります。

切り花でもできる!ルートン(発根促進剤)を使ったバラの挿し木の方法
バラは美しく人々を魅了しますが、繊細な植物でもあります。種類によっては育てるのが難しく、短期間で枯れてしまうものもあります。挿し木をしておけば同じ種類のバラを増やせるので、万が一枯れてしまっても絶えるのを防げますよ。もらった花束のバラなどでもできるのでお試しあれ!

接ぎ木

台木と言う他の株の上に接ぎたい茎を接着して、1本の植物として育てる方法のこと。

バラの接ぎ木は、日本ではノイバラに接いで作られることが多いですね。

成長が速く丈夫な株になるためおすすめですが、接ぎ木は技術がいるため、簡単にはできませんし手間もかかります。

接ぎ木をする時期

バラを接ぎ木する時期は、1~2月の寒い冬の時期。バラが休眠期に入り活動しなくなる時期です。

準備するもの

穂木(バラの枝)

増やしたいバラの枝を切って使います。

台木

台木にはノイバラの苗を使います。私は近所のバラ農家さんから購入しました。

接ぎ木テープ

接ぎ木用の伸縮性のある透明のテープを使います。

作った接ぎ木を植えるための土。小粒の赤玉土などを使います。

植木鉢

作った接ぎ木を植えるための器。スリット鉢などを使います。

カッター(ナイフ)

清潔で、切れ味の良いカッターやナイフを使います。

1. 穂木を作る

穂木
それでは早速接ぎ木をします。

まずは、今回使うピエールドロンサールの穂木を用意します。長さを5~6cmぐらいに斜めにカット。

トゲが多いものは、あらかじめとっておくと良いでしょう。

2. 先端を削ぎ落とす

先端を削ぐ
先ほど斜めに切った先端の切り口を、1.5cm程度カッターで切り落とします。

3. 台木を準備

ノイバラ台木
こちらが台木です。ノイバラですね。ここから、台木に穂木を固定するための準備をしましょう。

4. 台木を少し削ぐ

台木を削ぐ
台木の先端をほんの少しだけナイフで削ぎ落します。

これは、台木にナイフを少しでも入れやすくするためだそうですよ。

5. ノイバラに切れ込みを入れる

台木に切れ込みを入れる
ノイバラの切り口からナイフを入れ、2cmほどの切れ込みを入れます。

斜めにナイフが入っていると途中で幹が切れてしまうので、最初は難しいですけど、真っ直ぐに切れ込みが入るよう注意が必要です。ケガにもお気をつけください。

 
台木に切れ込みを入れる
この時、ノイバラと穂木の形成層を合わせなくてはならないので、切れ込みを入れるのは幹の端から2mmほどの場所になります。

形成層とは、成長の元となる分裂組織。接ぎ木するには、台木と穂木両方の形成層を合わせなければなりません。

6. 穂木を台木に挟む

台木に穂木を挟む
先ほど斜めにカットした穂木を台木の切れ込みに挟み込みます。

形成層どうしを合わせなければならないので、穂木の削いだ部分を台木の内側に向け、切れ込みを入れた部分にぐっと入れ込みます。

しっかりと挟み込んでください。

7. テープをまく

テープをまく

台木と穂木を固定
台木に穂木を入れて接ぎ合わせた部分を、接ぎ木用のテープを使い、5回ほどまいてしっかりと結びます。穂木が抜けてしまわないよう、テープはきつく巻いてくださいね。

 
テープを巻く
最初は接ぎ合わせた部分だけをテープで巻いていましたが、あとでバラ農家さんに見て頂いたところ、今回ロウ付けまではしないので、このままでは乾燥してしまうとのこと。

プロの方は、乾燥防止のため、穂木をサッと溶けたロウにくぐらせるのですが、個人でやるにはなかなかそこまではできないので、そういった場合は穂木全体をテープで巻いておいた方が良いと言うことで、後でまき直しました。

穂木が乾燥しないよう、穂木全体をテープでまきます。新しい芽は、テープを突き破って出てくるので大丈夫です。

8. 土に植える

土に植える
接ぎ木はこれで完成となるので、スリット鉢などに植えてあげましょう。

もしも穂木の部分が黒くなってだんだんと枯れてしまったら、残念ながら失敗です…。

接ぎ木の管理方法

鉢に植えた接ぎ木は、最初は温室や室内などの温かい場所で管理しなければなりません。

我が家は、室内で発泡スチロールの中に入れ、その上からビニール袋を被せていました。穂木が乾燥しないように注意です。

土が湿っているうちは水は与えず、一週間に一度ぐらい水やりをしましたよ。

2~3週間ほどして新しい芽が出てきたり温かい季節になってきたら、日が当たるように調整してください。

接ぎ木から育てるバラ

バラ接ぎ木
プロの方の接ぎ木を見せて頂くと、目にも止まらぬ速さで次々と作っていくので驚かされました。

初めての場合はそんな風に速くもうまくもできませんけど、慎重にゆっくりとやればちゃんと接ぎ合わせることができます。

最初から大きなバラを買うのはラクですが、一から育てるのも楽しいものです。

接ぎ木をしたピエールドロンサールの成長を見守っていきたいと思います。

関連商品

使用した材料
  • バラの枝
  • 台木
  • カッター
  • テープ

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