スタイロフォームとモルタルを使ってあらゆるものを造形することができるモルタルデコ。今回は100円ショップの材料で代用して、おとぎの国の家を作りました。あなたの庭が今よりちょっと可愛くなるかも。
フローラルフォーム(オアシス)を使用
造形の土台になる材料は本当は断熱材として使用されるスタイロフォームなのですが、100円ショップで販売されている花を挿す吸水スポンジフローラルフォームで代用することにしました。発泡スチロールで作ることも可能です。
1. 家の形を描く
このフローラルフォームが家の元となるので、こちらを家の形にしていかなければなりません。切り抜くための目印をフローラルフォームに直接描いていきます。1面だけでなく全面に描きましょう。
2. 下描きに沿って切り抜く
カッターを使って下描きに沿って切り抜いていきます。フローラルフォームは柔らかい素材なので、刃を入れればスッと切れて発泡スチロールに比べてとても加工がしやすいです。逆に少し触っただけですぐに欠けてしまうので、細かな作業には注意が必要になります。
3. 家の形を作る
土台となる家の形を作りました。屋根など細い部分の加工は気をつけて行いましょう!
4. 煙突や階段などの装飾を施す
家の形が完成したら細かな部分を作り込みます。ドアや窓となる部分を少し掘り、煙突や階段を余ったフローラルフォームで作って取り付けました。形は自由なので、周りに庭を付けたり屋根の形を変えたり、お好きな発想でアレンジを楽しんでみてはいかがでしょう。
5. やすりがけ
モルタルを塗りやすくするため、またモルタルを塗る時にスポンジのゴミが混ざらないよう、1度サンドペーパーの細目のものでやすりがけをして均します。形が崩れない程度に力を入れ過ぎず行ってください。何度も言いますけどフローラルフォームはデリケートです!
6. モルタルを準備
ここでモルタルを準備します。モルタルデコ専用にギルトセメントと言うものがあるそうですが、こちらは100円ショップのインスタントセメントで代用しました。1からモルタルを作るのは大変なので、インスタントセメント(インスタントモルタル)を使うと水だけで手軽に作ることが出来ますよ。
7. モルタルを塗る
いよいよ素材にモルタルを塗っていきます。…と、その前に……。発泡スチロールで作った時は下地がなくても塗ることが出来たので良かったのだけど、フローラルフォームはモルタルが剥がれてとても塗りにくい。
私は下地なしでなんとか塗りましたが、シーラーやハイモルエマルジョンと言う下地剤を先に塗らないと塗るのに一苦労します。まずは下地を塗ることをお勧めします。
造形を崩さないように全体にモルタルを塗りました。多少ゴツゴツしていてもそれもナチュラルな味になるので、あまり平らにこだわり過ぎずに作ってみると良いと思いますよ。
8. 屋根などの細かな造形
モルタルは乾くとカチカチになって触れなくなるので、乾いてしまう前の半乾きの状態で細部の造形を施します。屋根や煙突の柄、壁やドアの模様を竹串などを使って好きなように入れていきます。瓦などの柄を入れると本物の家に近づきますね。
造形が出来たら完全にモルタルが固まるまで触らずしっかりと乾かします。夏場だと1日程度、冬場だと2日程度が目安。
9. サンドペーパーで整える
乾いたら塗り過ぎてしまった場所やゴツゴツとしている場所などを、サンドペーパーを使って修正します。モルタルはあまり触り過ぎると崩れるので、やすりのかけ過ぎには注意しながら行ってください。
10. 着色
アクリル絵の具や水性塗料を使って着色。1度で塗ってしまうとのっぺりした感じになるので、上から何度か違う色を重ねたりして深みを出します。雑誌などを見ながら可愛い家を参考に、色を作ってみると良いかもしれませんね。
11. ニスでコーティング
外で使うものなので出来るだけ長持ちさせるためにも、保護するためのコーティングは必要となります。私は塗料の上に水性ニスを2度重ね塗りして仕上げとしました。
12. 完成!
何日かかけて作ったおとぎの家もようやく完成です!こういったちょっとしたアイテムを使えば、小さいですけど庭のアクセントになって可愛く庭を飾ってくれるのではないでしょうか。
モルタルデコでオリジナルガーデンを!
私も自己流で始めていくつかモルタルデコで作っていますが、コツを覚えてくればだんだんとやり方も分かって楽しく作れるようになってきますよ。自分の庭に合ったオリジナルアイテムを作れるのも良いですね!私も早速我が家のチェリーガーデンに飾ろうと思います。
関連商品
- フローラルフォーム
- インスタントセメント
- 水性塗料
- ニス