重厚感のあるアイアン雑貨を庭やお部屋に飾ると、一際目を引くおしゃれな空間を演出できます。さりげなくフェンスなどに掛けて飾りたく、ワイヤーを使ってオリジナルのアイアン風雑貨を作ってみました。前回に続き、アイアンパネル制作記です。
ワイヤーで作ったアイアン飾り
ペンチを使ってワイヤーを曲げ、アイアンの模様を手作りしました。ワイヤークラフトは好きな形を作ることができるので、このようなオリジナルの雑貨も作ることができますよ。
前回の記事ではワイヤーで飾りを作るところまでご紹介したので、本記事ではその飾りにあった枠を作ろうと思います。以下、アイアンパネルの作り方をご紹介いたします。
1. 木材をカット
枠を作るために細めの木材を用意しました。15mm幅のホワイトパインです。これを上下用の短いもの2本と、縦用の長いものを2本ずつカット。
アイアンの全体の大きさを測って長さを決めていますが、大きめよりはピッタリか少し小さめに作っておいた方が、アイアンをはめた時にぐらつくことなく枠内に収まりますよ。
2. 先端を斜めにカット
木材の先端が直線のままでも枠は作れますが、4つの角が斜めにカットされているとより本物の額縁っぽいので、角はそれぞれ斜めにカットしておきました。
3. やすりがけ
切った断面を中心に、全体をサンドペーパーでやすりがけします。電動サンダーがあれば便利ですね。
4. 端と端を接合
先程斜めに切った端どうしをくっつけ、裏からタッカーで留めて繋ぎ合わせました。タッカーだけだと少しぐらぐらしていたので横から釘も打って固定しています。
5. パテ埋め
手で切っているためどうしても正確ではなく、数ミリ単位のずれでも繋ぎ合わせた時に隙間ができてしまいます。私のジグソーの技術が未熟と言うこともありますが、ここはパテで埋めて隙間を誤魔化します。
室外で使うものの場合、隙間があるとそこから水分が入り劣化しやすくなります。なのでできるだけ埋めておいた方が良いですね。見た目も美しくなりますし。
6. エイジング塗装
形ができたところで塗装へ。アイアン部分のワイヤーも錆などを入れて古びた塗装にしてあるので、こちらの枠も年季が入って塗装がはがれて下地が見えているようなアンティークな塗装にします。
2. ブルーグレーの水性塗料を茶色の上から塗ります。茶色を残しつつ全体的に塗りました。
3. 濃い目の青色をブルーグレーの上に重ね塗りします。色が濃いため多過ぎると目立つので、ところどころに置いてくるように塗ります。
4. 最後にベースとなる白を塗って完成。ムラなく綺麗に塗り過ぎると全て隠れてしまうので、ベタッと塗らず筆を立ててかすれさせるように塗装しました。
単色だとのっぺりとした印象になってしまいがちですが、色をたくさん重ねることで深みのある印象へと変えることができますよ。下に塗った茶色や青がまだらに見えていることで、古びた感じも出すことができます。
7. ニスで仕上げ
庭用の雑貨として作っているので、一応上から透明のニスを塗って保護しました。室内用であれば不要ですね。
8. アイアンをはめ込む
しっかりと枠を乾かしたらワイヤーで作ったアイアンをはめ込みます。枠はアイアンがピッタリ入るようぎちぎちに作っておいたので、押し込む感じで枠に入れました。
9. U字ピンで留める
きっちりと枠に収まったので固定の必要もなさそうだったけど、念のためにU字ピンを使って上下左右4ヶ所固定しておきました。
10. 完成!
今回は枠だけだったので簡単工作でしたが、ワイヤーで作ったアイアンと組み合わせると、より本物のガーデン雑貨に近付けた気がします。枠も鉄っぽいアイアン塗装にして、全体的に重みのある色にしてもおしゃれな雰囲気になるかもしれませんね。
- 15mm幅ホワイトパイン
- 水性塗料
- アクリル絵の具
- 水性ニス
- タッカー
- 釘
- パテ
- U字ピン