最初は形になるだけで嬉しかったDIYも、慣れてくると見た目にもこだわるようになり、ネジ頭が気になることが増えてきます。ダボ継ぎで木材を接合すれば、無機質なネジを使わず接合できるので、スマートで美しく仕上げることができますよ。ダボ継ぎの方法です。
見た目スッキリなダボ継ぎ
今回は余っていた端材で小さな花台を作ってみましたが、ダボ継ぎの方法を使えば、机の天板や棚もネジを使わずに作ることができます。
ネジ頭が見えていない分、木目を生かしたりよりナチュラルなものを作ることができますよ。
特に見た目にもこだわるインテリア家具などを作る場合には、ネジがない方が引っかかりもなく見た目も綺麗なのでお勧めの方法です。
1. 穴をあける部分にマーキング
まずはつなぐ木材の片方に穴をあける準備をします。今回の場合だと花台の天板と脚2本なので、脚の方のダボをあける部分に鉛筆でマークをしていきます。
しっかりと測り、2ヶ所ずつダボを使うことにしました。
2. 穴をあける
下穴部分にドリルで穴をあけます。
この時、穴が板に対して真っ直ぐと垂直にあいていないと、ダボを入れた時にダボが斜めに入ってしまい、板どうしがうまく噛み合わずにずれてしまったり接合できなかったりで失敗の原因になります。
なのでこのダボ穴は慎重に真っ直ぐとあけなければならないのです。
ですが電動ドリルを垂直に入れるのは意外と難しく、プロやよっぽど慣れている人は別として、普通の人がやろうと思うとどうしても少しずつ曲がっていってしまうのです。私なんかいつも曲がりまくりで。
そんな時!お役立ちの救世主が「ドリルガイド」。使い方はいずれ別記事で詳しく書こうと思っていますが、これがあれば誰でも垂直に穴をあけることができます。
穴のサイズもいくつかセットになっているのでとても便利。ダボ継ぎの時の必須アイテムですよ!
3. もう片方の板にマーキング
脚の方に穴をあけたので、これと対になる天板の方にも穴をあけなければなりませんね。
しかしここがまた難しいところで、脚の穴と天板の穴の位置が少しでもずれてしまうと、ダボが入らなくなりうまく継ぐことができません。
ですので正確な位置をマーキングしなければならないのです。
そこで活躍するのがダボマーカーと言う道具。
先にあけた穴に入れて尖った針のような部分で対の板にマーキングしてくれる道具なのですが、私は持っていなかったので今回は画鋲で代用しました。小さな画鋲を穴の中に入れ、天板を正確な位置に持って来てギューッと体重をかけます。
ちなみに、本当にどうでもいいですが私の住んでいる岐阜では、画鋲のことをがばりと言います。方言なのでしょうか?
4. 天板のマーキング完了
こうすることで対になる板の方に、先ほど穴をあけた方の板と全く同じ位置にマーキングすることができました。
5. 天板の穴あけ
脚に穴をあけた時と同じように、ドリルマーカーを使って天板の端4ヶ所にダボ穴をあけました。
木ダボはダイソーにも販売されており、φ6mm、φ8mm、φ10mmなどがあり太さが違うものが何種類かあります。それぞれの木の薄さや強度を考えてその都度使い分けると良いと思います。
6. 穴あけ完了
これで脚をそれぞれ2ヶ所ずつ、天板に4ヶ所穴をあけることができました。この時一度ダボを入れてみて、しっかり入るか、ちゃんと真っ直ぐに入るか試してみてください。
もしも曲がっている場合は少し穴を拡張したり、入らない場合はワンサイズ大きなドリルであけてみたり、接合する前であればここで補正することも可能で意外と何とでもなるので、一発勝負と思わず気軽に挑戦してみてくださいね!
7. ボンドを付ける
片方の木材の接合面とダボ穴にボンドを塗り、木ダボを入れます。私はいつも接合した時にはみ出るぐらい多めにボンドを塗っています。
8. 天板と脚をつなぐ
ここで合体!天板の方にあいた穴に脚のダボを入れ込みます。金槌を使って傷つけないようにカンカンと叩いてやるとしっかり入っていきますよ。
クランプなどを使って時間を置けば、より圧着させることができるかと思います。
完成!
ダボ継ぎで作った花台が完成しました!普通にネジや釘を使って作るよりは手間と時間がかかるけれど、その分ワンランククオリティが上がったものを作ることができるのではないでしょうか。
小さな花台だけど、ネジ頭が見えているのといないのとでは雲泥の差がありますね。スッキリとして綺麗です。
難しくて楽しいDIY!
木材をつなぐ方法一つとっても方法は何種類もあり、作るものや作る過程で向いているやり方が変わってきます。そんなところがDIYの難しいところでもありおもしろ味でもありますよね。
いろんなものをたくさん作ってこれからも勉強あるのみ!日々精進の精神で頑張るぞー!
ダボは木材を接合させるだけでなく無骨なネジ頭を隠すこともできるんですよ。以前その方法もご紹介しているのでぜひそちらもご覧下さいませ。
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