当ブログでは、アイアン風やブリキ風、アンティーク風など、様々な塗装方法をご紹介してきました。今回は木目風塗装についてです。プラスチック製のガーデニンググッズや鉢などに利用できる塗装方法です。
重厚感のあるマホガニー
100円ショップやホームセンターで販売されている木目調のリメイクシートでも、もちろん物を木目に変えることは可能です。
しかしリアルを追求するのであれば、塗装の方が本物に近く美しい仕上がりになります。
この方法を使えば、車や自転車の部品などを木目調に変えることだってでき、マホガニー風な重厚感のあるオリジナルの物が作れるのです。
使った素材
今回使ったのは、100円ショップでよく見かけるプラスチック製のケース。収納などの小分けに便利そうな物。
プラスチックは安価で軽くて使いやすいですが、どうしても見た目が安っぽくなってしまいます。
今主流のプラスチック鉢もきれいな花には合わない場合があるので、木目風塗装でおしゃれにチェンジしてみてもいいかも。
1. サンドペーパーでやすりがけ
まずやることは、素材のやすりがけ。ひたすら。ケースの表面を荒らして塗料が剥がれにくくなるようにします。
あまり荒いと表面が削れ過ぎてしまいますし、細かいとうまく荒らせないので、300~400番ぐらいのサンドペーパーを使うと良いかと思います。
四方八方細かい部分もお忘れなく。
2. プライマー塗装
プラスチックはいくら表面を荒らしても、塗料をはじいてしまうことが多いです。塗料の乗りを良くするために、まずは下地を塗らなければなりません。
私が使ったのはミッチャクロン。上塗りする塗料の乗りが良く、下地材の中では人気商品。
他のプライマーでも構いませんが、プラスチック用の下地材を使ってください。
3. ゴールドに塗装
下地の色となるゴールドをラッカースプレーを使って塗装します。
木目風塗装の場合、だいたいの場合が黄色を下地の色にする場合が多いのだけれど、キラキラした感じを出したかったので、私は敢えてゴールドにしてみました。
下塗りなのでそれほど厚塗りする必要はありません。私は2度塗りです。
4. サンドペーパーで表面磨き
完全に乾かした後、2000番のサンドペーパーを使って表面を磨きます。
2000番と言うのはとても細かい目のもので、傷をつけずにツヤ出ししたい場合などに使います。
ちなみにサンドペーパーは番号が小さいほど荒く、大きいほど細かいもの。ホームセンターに行けば、1枚単位で販売されています。
5. 木目塗装
いよいよここから木目を作ります。
木目を描く方法はいろいろありますが、今回は真っ直ぐに伸びた柾目(まさめ)と言う木目を作りたかったので筆で描く方法にしました。
使用したのはアクリル絵の具の黒と茶色を混ぜたもの。筆をギザギザに切り、スーッと伸ばすように描きます。
あまり絵の具を付け過ぎず、かすれされるぐらいにして全体に描きます。
全体的に筋のような木目の線が描けました。水でぼかしたりしても良いかもしれません。
この木目の描き方は十人十色のやり方があるので、自分の理想的な木目に合ったやり方を考えてみてください。
6. 太い線を入れる
全体に模様が入ったら、次は少し太めの線を細い筆を使って直接描いていきます。真っ直ぐだけではなく、年輪のような曲線を描いてもいいかもしれませんね。
出来上がって少し後悔したのは、太い線が少なかったこと。臆病者なのでほどほどにしてしまったのだけれど、もっとしっかりした濃い線をたくさん入れても良かったなと思いました。
ゴールドの上だと不安になりますが、塗装すればちゃんと木目になるので勇気を持って描いてみよう!大胆に!
7. 木目描き完成
筆を使って1本1本木目を描いたら、絵の具が乾くまで待ちます。筆ではなく、ティッシュやスポンジなどを使うやり方もありますよ。
DIYは楽しいのだけれど、塗装すると待ち時間が長いのがネック。塗装しては待ち、塗装しては待ち、そして終わらず夜になってしまう、なんてことも多々ありますよね。
せっかちな私にとっては焦れったい。けれどひたすら待つのみ……。それがDIY。
8. ウレタンニスを吹き付ける
木目の上から、マホガニー色のウレタンニスを吹き付けます。ニススプレーはとにかく難しい。均一にムラなく、そして厚塗りはNG!
色を濃くする場合は何度も重ねてだんだん濃くしていくので、一度の塗装で絶対に厚く塗ってはいけません!
厚塗りしてしまうと、まるで溶けたようにダラダラとニスが垂れてきて、木目もなくなり全てが台無しです。ですので一度の塗装は薄く!。
9. ニスの2度塗り
ニスが完全に乾くまで最低2~3時間は待ち(本当は一日置いた方が確実)、その上から2度目のニスを塗っていきます。
一度目の時は下地のゴールドがはっきりと見えていましたが、2度目でだいぶマホガニーが強くなってきました。
10. ニスの3度塗り
そしてまた時間を置き、3度目のニスを塗ります。
ニスはシンナーの匂いが強く身体にも良くないので、できれば外で、室内でしかできない方はしっかりと換気をしながら行ってください。
あまりマホガニーの色を濃くし過ぎてしまうと、せっかく描いた木目が埋もれて見えなくなってしまいます。ニスは3度塗りぐらいが良いのではないでしょうか。
11. クリヤのニスを吹き付ける
最後の仕上げでクリヤのニスを塗り、乾かしたら完成です。光沢も出て、ツヤツヤな木目調ボックスの出来上がり!
他の方が書かれているのだけ読むと簡単そうに見えるのですが、意外と難しい塗装でした。
木目を描くのは練習あるのみ!ですね。違う木目にも挑戦してみたい。
レッツ木目塗装!
家にある色々なものを木目にしてみようかな。手間はかかりますが、この方法を使えばリアルな木目に近づけることができますよ。
アンティーク風なインテリアやガーデニングのアイテムにも使えそうですね。使い方次第で、ぐんとおしゃれ感がアップします!
関連商品
- プラスチックケース
- ミッチャクロン
- ラッカースプレーゴールド
- アクリル絵の具 茶・黒
- ウレタンニススプレー マホガニー・クリヤ