DIYや物づくりをやっていると、思いのほか工具や材料が溜まります。増える度に整理はしているものの、やはり部屋の中においておくと見栄えが悪い。そこで、収納ボックスを手作りして片付けることに。普段は椅子としても使える収納ベンチです。
スマートに収納したい!
私は物が溢れているのが苦手で、出来るだけスッキリさせたい性格。会社のデスクの上も、PC以外鉛筆一本何もありません。
ですが我が家は広くなく収納も少ないため、今までに使った余りの材料などの置き場に困っていたんですよね。大きなものは倉庫や庭に置いていますが、細かなものなどはどうしても部屋の中で溜まっていきます。物が増えて乱雑になってくると、目に余っていました。
だったら、置き場はそのままで隠す収納にしてみようと収納ボックスを作ることに。しかもベンチになっていたら、大きくても収納ボックスとして目立つこともありません。
1. やすりがけ
では作り方です。側面・底面用の板8枚とフタ用の板4枚を用意しました。大きさはご自由に。
いつもは庭で使うものを作ることが多いため、腐敗を考えて木材や塗装にもこだわりますけど、今回は室内なので1番安い杉の木材を購入しました。と言うことはサンダー仕上げもされていません。表面は荒れまくっております。
私は電動サンダーを持っていないため、やすりがけは手動になります。直接手で磨くと摩擦で熱くなるので、小さく切った木材などにまきつけて磨くと上手くできますよ。
手で触ってツルツルになる程度までやすりがけしました。最初に荒目で削ってから仕上げに細目のものを使うと、綺麗な表面になります。
12枚表面裏面とあったので、やすりがけだけで2時間以上はかかりました。辛かった……。
2. 木材をカット
側面の長辺の方は、購入した木材そのままの長さを使うことにしたので、短辺の方だけジグソーを使ってカットしました。1面で2枚ずつ使います。
3. 側面用(短辺)の板を作る
2枚を合わせた長さピッタリに角材をカットし、裏側に取り付けて2枚を繋ぎ合わせます。これを2セット。側面の短辺用の板が出来上がりました。
ダボの方法
ちなみに、今回ネジが目立たないよう全てのネジをダボを使って隠してあります。方法は以下。
2.普通と同じように穴にネジを打ちます。厚みの半分程度でネジが止まり、表面から中に入っているので、これだけでも目立たなくなります。
3. 最後に、穴の径に合った丸棒、木ダボなどをスポッとはめ、はみ出た部分を水平にのこぎりで切り落とします。カットした表面はやすりで磨きならします。
仕上がりが美しくなるので、ネジが気になる方はこの方法を使ってみてくださいね。詳しいやり方は以下のページでご紹介しているのでそちらをご覧下さいませ。
また、ダボは必要ないと言う方でも、ネジを打つ際は必ず下穴をあけてから作業しないと、木材が割れてしまう可能性があるのでご注意を。
4. 四角い箱型を作る
先ほど作った短辺の板に、長辺用の木材を打ち付けていきます。片方を作っている時に支えがないと逆サイドがぐらつくので、同じような高さのものを置いて作業するとラクになります。
こんな感じで、大きな四角い箱型が出来上がりました。大きさはあるけれど、作りはとてもシンプルなので簡単だと思いますよ。
5. 補強用木材を取り付ける
底面を取り付けるための補強用の木材を取り付けます。(最初に枠組みだけ作っておいてもOK。)私は短辺の方のみ付けていますが、長編の方も付けるとより強度が増します。
6. 底面を取り付ける
裏から板を取り付けたら底面が完成。これで、底のある大きな箱になりましたね。
7. 天板用の板を作る
続いて、土台とは別でベンチの天板(フタ)となる板を作っていきます。こちらもとても単純で、箱の大きさに合わせたサイズになるよう、補強用木材を使って板を繋ぎ合わせるだけ。
端まで付けると下の土台に当たってしまうので、少し内側に取り付けましょう。
私が使った木材が少し薄いもので座った時の強度が心配だったので、念のために内側に4本の補強用の角材を使いました。
8. フタを丁番で取り付ける
先ほど作った天板を、丁番を使って土台に取り付けていきます。丁番は蝶の番(つがい)のような見た目から蝶番とも言い、小さいものであれば100円ショップでも販売されていますよ。
10. ニスで着色
外で使うものの場合は何度も重ね塗りし、ニスや防腐剤でコーティングしますが、今回は室内で使うものなので塗装も着色用の水性ニスを2度塗りした程度です。
ナチュラルな雰囲気に仕上げたい場合は、ニスやステインを使うと木目を残して塗装することができます。
完成
1日乾かして部屋に入れてみました。作っている途中は棺おけに見えてきたのですが、なんとか室内用のベンチ兼収納ボックスになったので良かった。
普段は椅子として使うので、座布団を敷いてみました。お客様が来ても、まさか収納ボックスとは気付かれないでしょう、きっと。
機能性も重視の収納ボックス
衣装ケースやダンボールなんかよりも大きいため、大容量に物をしまうことが出来ます。これだけ入れてもまだまだ入りそう。置く場所に合わせたサイズでDIYしてみてください。見せる収納と隠す収納をうまく使い分け、いつでも美しい部屋を目指していこうと思います。
今度は端材などを入れる室外用の収納ベンチが欲しいのだけど、室外だと雨や腐敗を気にしなければならないので、材料や作り方が今回とは少し違ってきます。現在構想中なので、またいずれご紹介したいと思います。
関連商品
- 側面・底面用杉板8枚
- フタ用杉板4枚
- 補強用木材
- 木ダボ
- ニス
- 丁番