青々とした芝生のある庭は美しく、寝転びたくなるほど気持ちがいいですね。いつの時代もグランドカバーNo.1の植物です。これから芝生を張りたい方も、新しい芝生に張り替えたい方も、実は結構簡単にできるんですよ。芝生の敷き方をご紹介!
張り替え前の庭
築30年以上の我が家。それに伴い庭の芝生も30年以上になります。
昔は生き生きしていた芝生も今ではご覧の通り。まだまだ元気な場所もあるのですが、ところどころ枯れてなくなってしまい、土がむき出し状態の場所が庭のあちこちにあります。
土が出ていると見栄えが悪いだけでなく、雨上がりなどはドロドロになるし、雑草も生えたい放題。これはなんとかせねばと、枯れている部分だけDIYで芝生を張り替えることにしました。
芝生を張る季節はいつ?
芝生を張るのはいつでも良いわけではありません。1年の中で1番適している時期は、芝生が成長する3~5月頃。これから気温も上がり、根付くのにも良い時期ですね。
夏は暑さで弱ってしまわないよう頻繁な水やりが必要ですし、秋や冬は寒くなって休眠期に入るのでなかなか根付いてくれません。ですので春に張るのが無難だと言えます。だいたいその時期ぐらいにホームセンターにも芝生が並び始めます。
必要な材料
使った材料は、カットされた芝生、鍬やシャベル、芝の目砂、芝の肥料、写真にはないけれど培養土も使っています。トンボや土を均す木材などもあると便利。
カットされた芝生と言うのは9枚で1束になっており、これで1平米(平方メートル)分になります。これが標準で、どこでも同じサイズ、同じ枚数で売られていますよ。
また、芝生は大きく分けて日本芝と西洋芝があり、日本では主に日本の気候に合った日本芝が使われます。西洋芝(寒地型)は暑さや湿気に弱いため、日本の夏には向いていません。
通常ホームセンターでは日本芝の高麗芝や姫高麗芝などが売られることが多く、私は高麗芝より少し高い姫高麗芝を購入しました。葉が細くて密度が高いのが特徴の芝生ですね。
1. 地面を整える(芝生を剥がす)
新たに芝生を張る場合は良いのですが、張り替えをする場合は、まずは古い芝生を取り除かなければなりません。鍬やシャベルを使い、土を耕しつつ芝生を根っこから取り除きます。
普通なら芝生はランナーや根がしっかりと張っているため、深く掘り起こさないと剥がれないかなと思っていたのですけど、我が家の芝生の下にはほとんど何もない……。
特に枯れているところを掘っているからかもしれませんが、全然根が張っていませんでした。この辺はもうほとんど絶えてますね。まあ、掘るにはラクで結果良かったですけれども……。
ゴロゴロと大きな石も次から次へと出てきます。あまりに大きな石は取り除きました。耕すのも一苦労。芝生を敷く中で、地面を整える作業が一番辛かったです。
2. 掘り下げる
芝生が2cmほどの厚みがあり、この後培養土を足していくので、最初の高さより4cmほど掘り下げます。
部分的に芝生を張り直す場合は、既にある芝生の地面より低くても高くても段差ができてしまうので、最初にしっかりと測っておくと良いでしょう。
3. 培養土を敷く
掘った土の上に直接芝生を張ろうとも思ったのですが、あまりにも土がガチガチで固くて痩せていたので、土壌改良の意味を込めて培養土を2cmほど敷いておきました。特に問題なければそのままの土でも良いと思います。
4. 培養土を固める
このままだと雨や水やりで地面が沈んでしまうので、木の板で叩いて土を固めました。足で踏み固めてもOK。土は凹凸がなく平らになるように均して下さい。
5. 芝生の肥料をまく
芝生も植物なので、他の植物と同様、当然肥料が必要ですね。芝生を植え付ける前に、芝生の肥料を土の上にまいておきます。これは最初だけじゃなく、成長後も定期的に与えてあげた方が元気に育ちますよ。
6. 芝生を並べる
芝生にはいろんな張り方がありますが、今回は隣との隙間を2~3cmあけて張る目地張りと言う方法で張ります。ピッタリと隙間なく張るベタ張りより完成までに時間はかかるけれど、芝生の量が少なくて済む方法ですよ。
土の上に間隔をあけて並べていきます。
2列目は半個分ずつずらして置き、次の列もまた半個ずらすと言うように並べていくのがポイント。
7. 半分の大きさにカットして使う
この方法だと必ず端になる部分に半分の大きさのものが必要となってくるので、そういった場合ははさみでカットして半分に切って使いましょう。
普通のはさみでは切れなかったので、園芸用の少し大きめのはさみを使うと良いですよ。
半分のものを端に並べ、他にも小さいものが必要な部分はカットして使い、パズルのように隙間を埋めるように並べます。
8. 芝の目砂を目地に入れる
並べたところで、芝の目砂(芝の目土)を用意。本当は芝生全体にまいて馴染ませるのが良いのですが、買ったのが少なかったので目地の部分だけにスコップで入れていきました。
隙間を埋めるように全体に目砂を入れました。
9. 水やり
よく水が浸透するように、たっぷりと水を与えます。今回のように目地をあけた張り方だと、芝生と芝生の間から隅々まで水が行き渡り、丈夫に育ちやすいんですって。
水は春や秋は3日に1回程度、夏は毎日、忘れないよう与えてくださいね。
10. 芝生張り完成
1日がかりで芝生を張ることができました。新しい芝生はフカフカです!これから青々と生い茂ってイングリッシュガーデンのような素敵な庭になるのが楽しみで仕方ありません。
耕したり掘ったりする作業は大変でしたけど、芝生を張る作業は簡単で誰でもできます。少しのスペースでしたらDIYでも難しくないので、自分で庭作りをしてみてはいかがでしょうか。
2ヵ月後
1ヶ月経てばフサフサになると思っていましたが意外と時間がかかり、2ヶ月でだいぶ目地が消えて青々としてきました。伸びてきたので1度芝刈りはしています。
それにしても新しい芝はとても綺麗です。しっかりと生え揃うまではあと少しと言ったところですね。
しかしこうなると他のところが気になってくるなあ。これだけ綺麗になるなら、庭全部芝生敷き直そうかと考え中です。
関連商品
- 姫高麗芝2束
- 鍬
- シャベル
- 芝の目砂
- 芝の肥料
- 培養土