秋らしく、オレンジ色に実ったカボチャの実。――実はこれ、カボチャではなくソラナムパンプキンです。名前にパンプキンと付きますが、カボチャじゃなくてナス科の植物。まるでカボチャのような実を付ける、面白いソラナムパンプキンについてご紹介いたします。
農家さんから購入しました
園芸店やホームセンターでも販売されている植物ですが、私は生産されている農家さんへ直接購入しに行きました。直売だと少し安く購入できるのでお得ですね。
ビニールハウスの中で何百株と作っており、その中から2株買ってきましたよ。それにしても作っている量の多さに驚嘆するばかりでした。
ソラナムパンプキン(パンプキンツリー)って?
ソラナムパンプキンはどう見てもカボチャに見えますけど、ナス科の非耐寒性常緑低木です。ナスと言っても食べることはできず、実はあくまで観賞用。造花のような見た目でちょっと変わっているけれど、造花ではなくちゃんとした植物です。
ソラナムパンプキンと言う学名が付いていますが、パンプキンツリーと言う名前で流通していることが多いですね。成長すると、50cm~1mほどの高さになります。
7~9月頃に開花
7~9月の夏頃に白い花が咲きます。と言ってもソラナムパンプキンは花ではなく実を楽しむものなので、花自体はあまり目立つ存在ではありません。この花が終わった後に付ける実がメインとなる植物ですね。
8~10月頃に結実
8~10月頃に、カボチャにそっくりな小さな実を付けます。最初は緑色で、段々と来いオレンジ色へと変化していきますよ。
実はツヤツヤして光沢があり、近くで見ると、まるでミニカボチャのおもちゃみたい。作り物のような可愛いデザインです。
育て方
戸外の日当たりの良い場所に置いて管理すると、実の色付きが良くなります。水をよく吸うため、水を切らさないように管理しましょう。しっかりと水やりするのをお忘れなく!
冬の寒さには弱いので、軒下など暖かい場所に置いて、霜が当たらないよう注意します。
トゲがあるので気を付けて!
こんな可愛いソラナムパンプキンですが、葉や茎には見て分かるほどの大きなトゲがいくつもあります。お手入れする時は手袋などを着用して、怪我に気を付けて作業して下さいね。
ドライフラワーとしても
ソラナムパンプキンの実はドライフラワーにすることもできます。枝を長めにカットし、ドライフラワーとしてそのまま花瓶などに挿しておくだけでも味があります。
実がミニカボチャのように可愛いので、リースや植物雑貨の材料としてアレンジしても面白いですね。
ハロウィンにピッタリの植物
ちょうどハロウィン頃に実を付けることもあって、カボチャのような見た目とピッタリ合うので、ハロウィンの飾りとして使われることも多い植物です。庭でこんな実がなっていたら、ハロウィンの雰囲気あると思いませんか?
私もハロウィンらしく、シールでジャックオランタンの顔を作ってみました。
冬越しできるかしら?
数年前、初めて目にした時に、「カボチャなの?なんなんだコレ!?」とインパクトが強かったのを今だに忘れられず、今年ようやく入手でき、毎日実を眺めて成長を楽しんでいます。
本来は低木なので翌年も実を付けますが、日本の寒さには耐えられず園芸的には一年草として扱われることが多いようです。
ですが、せっかくなので来年も楽しみたいので、自作のビニールハウスで管理して、なんとか越冬できるよう今年の冬は頑張ってみようと思います。