庭で愛用していたガーデン(木製)パラソル。なんと9月の台風で、骨がボキボキに折れてしまい使い物にならなくなってしまったのです。捨ててしまうのはもったいない!だったら自分で直せば良いじゃない、と言うことで、修理して元通りになりました。
折れてしまったパラソル
ガーデンパラソルは庭に1つあるだけで、ナチュラルでおしゃれなカフェのような雰囲気にもなるのでとても気に入っていました。少し高いですが、どうしても欲しくて貯金をして買いました。なのに!台風め。過ぎ去った後には折れた骨の残骸が残っていたのです…。傘を閉じて倒しておいたのにも関わらず、です。
どうやら少し脆いところがあるようですね。軽量化するためか骨の部分には軽い木が使われていたので、6本ある骨のうち5本が折れてしまっていたのです……。
1. 材料を切る
折れてしまっていたのは骨の部分だけだったのでその部分を直していきます。折れたのは5本ですが、どうせなので全ての6本の骨を作り直すことにしました。まずは骨用の木と同じ厚みの木材を、大と小の2本に切ります。元々の木材の長さを測って、両方とも同じ長さに切りました。
2. 穴をあける
電動ドリルを使って穴をあけます。短い方は両端に、長い方は片方の端と真ん中辺りに。端にあけた穴は本体に取り付ける時用の穴、短い方のもう片方の端の穴と長い方の真ん中の穴は、骨が動くような仕組みを作るためにネジを通すための穴です。真ん中の穴は、短い方の木材の長さに合わせて穴をあけます。
3. 塗装する
折れてしまった木材の色に近いペンキを購入し、3度重ね塗りました。水性ペンキを使っています。外で使うものなので、しっかりと防腐剤も塗っています。こちらも3度重ね塗り。
リベットとは?
折り畳み式のイスやテーブルなどに付いているハトメのようなこういった金具はリベットと言います。ガーデンパラソルも骨の部分に付いており、これがあることによって傘が開閉できます。
外すことを前提としていないので、ネジよりも締結力が強いのが特徴。しかし新たにこれを取り付けようと思うと、リベッターなどの特別な工具が必要となります。
4. リベットの代用品を作る
私はリベットの専用工具を持っていないので、他の物を使って代用することにしました。使ったものは先が尖っていないネジ、スペーサー、ワッシャー、6角ナット。短い方の先端と長い方の真ん中にあけた穴をこの道具を使って接合します。スペーサーの中にネジを入れ、ワッシャー、ボルトで留めます。
ネジは木材を2つ重ねた長さより長いものを選ばないと、ワッシャー、ボルトで留められなくなるので注意。
スペーサーはなくてもできそうでしたが、筒状になっているのであった方が滑りが良さそうだったので付けています。6本全ての骨に自作リベットを取り付けたら骨の部分が完成です。あとは組み立てるだけ。
5. 折れた木材を取り外す
このパラソルは、木の先端にあけた穴に針金を通し、ぐるりと本体に巻きつけて骨を固定していました。これが上下に2ヶ所あります。針金でがっちり固定されているのでまずはこの針金を外し、折れてしまった木材を取り外しました。
6. 作った骨を取り付ける
針金が太くて堅いので必死に抜いているうちに切れてしまい、家にあった針金を使って何度かやり直しました。緩いと抜けてくるのでギューっと引っ張りながら固定していきます。この作業は思った以上に大変で指が痛い作業でした。
上には長い方の端を、下には短い方の端を取り付け、長い方のもう片方の端はどこにもくっつけません。この部分が開いてパラソルを支えることになります。注意するのは長い方の取り付ける向き。逆にしてしまうとパラソルが開き切らないので注意が必要。短い木材との接続部分までが短い方を上にします。
7. 完成
どこにもくっつけなかった長い方の端はパラソルの布にポケットがあるので、そこに入れていきます。それができれば完成!しっかりと開閉もでき、見事元のガーデンパラソルに戻すことができました。我ながら上々の出来ばえ。この要領を使えばパラソル自体をDIYで作れそうな気がします。思い上がりかしら?
DIYで修理できます!
台風から2ヶ月、後回しにしていたパラソルが元に戻って宿題を果たせました。おかえり、私のガーデンパラソル!この光景、なんだか懐かしい気すらします。パラソルがあるのとないのとでは雲泥の差。まるで違う庭になったようです。
パラソルは安いものではないですが、 野ざらしの状態のためか意外と脆い面も。私のハート並みに……。壊れやすいかもしれないけど、直せばまだ使えるかもしれません!紐が切れたり骨が折れた程度だったら自分で治すことが可能ですよ。
関連商品
- パラソルの骨用の木材
- 水性ペンキ
- 防腐剤
- トラス小ネジ
- ワッシャー
- スペーサー
- 6角ナット
- 針金