毎年春の始め頃に花を咲かせるヒヤシンス。小さく可憐に花をつける姿がとても美しいことから、古くから多くの人々に愛されてきた花です。そんなヒヤシンスをこの春、球根から育ててみてはいかがでしょうか。
ヒヤシンスとは
小さい頃、小学校で育てた記憶がある方も多いのではないでしょうか。チューリップなどと同様、春を代表する球根の花の1つですね。
ヒヤシンスの歴史は古いため品種もとても多く色数も豊富で、青、紫、白、ピンク、黄色などの色がありますよ。耐寒性がある花のため、寒冷地でも栽培が可能です。
ギリシャ神話にも登場
ヒアシンスの名前の由来となったのは、ギリシャ神話の美青年ヒュアキントス。ヒュアキントスが死んだ時に流れた大量の血から生まれたのが、この繊細で可憐なヒヤシンスだと言うことです。なんとも悲しい話があるわけですが、それほど長い間世界中の人々に愛されてきた花だと言うことが分かりますね。
ヒヤシンスの魅力
種類も多く、多彩な色と美しい見た目、そして強い香りが特徴のヒヤシンス。バラのような華やかさやヒマワリのような豪快さは持っていなくとも、球根から真っ直ぐと伸びたその姿はとても控え目で、なおかつ上品な印象を受けます。まるで美しい女性のような雰囲気がヒヤシンスの魅力ではないでしょうか。
ヒヤシンスの咲く時期
10月中旬~11月下旬頃に球根の植えつけをします。土で育てる場合は、水はけの良い用土に植えます。春先になると育ったものが販売されるようになりますが、球根から育てたいと言う方は秋ごろに購入しておきましょう。
植えつけをしてから3~4ヵ月後の3月から4月頃の春に花を咲かせますよ。
ヒヤシンスを育てるポイント
花壇などの土で育てる場合は、十分に日光が当たる場所と水はけが良い土、風通しが良い場所で育てます。乾燥を嫌うので、用土が乾いたらたっぷりと水をやることを心がけましょう。
水栽培の場合は、ポットに球根を入れ、球根にギリギリ水が当たるほどに水を入れます。チューリップなどと同じで根が出るまでは寒い場所を好むので、冷蔵庫などの寒くて暗い場所に入れます。1ヶ月ほど経って根がついてきたら、冷蔵庫から出して育てます。
まとめ
水栽培もできその可憐な姿から、園芸用だけではなく、室内で育てるインテリアにもピッタリなヒヤシンス。最近ではお部屋の飾りとして育てる方も多いようですね。水栽培で根の観察や成長の記録が取りやすいため、ご家族で、お子様と一緒に理科の勉強がてら育ててみるのも楽しいかもしれません。