岐阜県関市武芸川町の、標高220mの寺尾峠を越える県道に続く桜並木。寺尾ヶ原千本桜として有名な桜の名所となっています。満開時には道を覆うように両側から咲く桜が、見事なピンク色のトンネルを作り上げますよ。
少し遅めのお花見に!
山の中の桜の名所と言うことで、岐阜市内の桜よりちょっと遅く咲き始めます。平地の方で花見の機会を逃してしまった方でも、寺尾ヶ原千本桜公園に来ればまだ咲いている、と言うこともあるかもしれません。
駐車場は並木道沿いにいくつかありますが、桜のピーク時はとても混雑します。
寺尾千本桜の始まり
寺尾千本桜街道は2kmに渡り続いており、名前の通り約1,000本の桜が植えられていますよ。
これは、サンフランシスコ講和条約締結から半年後の昭和27年3月に、平和への願いを込めて住民の手で300本の苗木が植えられたのが始まりだそうです。今では桜の名所として、県内外から人気のスポットとなりました。
緑の中の桜のトンネル
岐阜県が制定する「飛騨・美濃さくら33選」にも選ばれている寺尾ヶ原千本桜公園の桜。緑の大自然の中を薄ピンク色に染め上げ、幻想的で美しい光景が広がっています。
遊歩道があるので眺望と桜を楽しみながら、ウォーキングや散歩をしてみるのもとても気持ちが良いですよ。空気も澄んでいてきれいなので、健康づくりにも最適!
私が訪れた日は少し散り始めではありましたが、多くの人が花見に訪れていました。メインとなる会場は駐車場近くの屋台やお店などが集まっている場所で、そこから離れていくと人も少なくなっていき、静かにのんびりと桜を堪能することができますよ。
桜のトンネルの下なら、どこまでも歩いていけそうです。車で通り抜けるだけでも最高の気分。
夜桜も人気
並木道沿いにはたくさんのぼんぼりが飾られ、桜まつりを盛り上げていました。夜になるとライトアップされ、夜桜も楽しめます。何年か前に1度夜桜も訪れたことがあるけれど、山の中なのでとにかく寒くてあまり桜を楽しめなかった思い出が…。夜桜も駐車場が止めるところがないほどの人気でした。
桜にはやっぱり団子!
お団子や五平餅などのお店が何軒か出ていて、桜の下の席で食べることもできますよ。これぞ花見!こういうところへ来るとなぜかみたらし団子が必ず食べたくなるのはなぜなのかしら。とにかく、桜の下で食べるご飯は格段にうまい!
思いを受け継ぐ桜の木
自然に溢れた場所でのお花見が楽しめる寺尾ヶ原千本桜公園。60年ほど前この景色を夢見て住人たちが桜を植えたのでしょう。当時の人たちの思い描いた夢はまさに今現実となり、たくさんの人たちを幸せな気分にしています。きっとこうして人の思いは受け継がれていくのでしょうね。
寺尾ヶ原千本桜公園
住所 : 岐阜県関市武芸川町谷口字寺尾
例年の見頃:4月上旬~中旬
駐車場 : 有り(無料)
関連URL : 寺尾ヶ原千本桜公園