別名アメリカヤマボウシとも呼ばれるハナミズキ。一青窈さんの美しいハナミズキの歌を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。桜が散り少しもの悲しいこの季節ですが、我が家ではハナミズキが庭を彩っています。
ハナミズキはアメリカの花木
花水木とも書くことから、私はずっと日本の花木だと思っていました。しかし実際にはアメリカ原産の花木です。
北米を代表する花木で、アメリカでは大変ポピュラーなものだそうです。日本で言う桜のようなもので、アメリカに春を告げます。
ハナミズキが日本にやってきたのは1915年(明治時代)のこと。その3年前にアメリカに桜(ソメイヨシノ)を贈った返礼として頂いたそうです。
ちなみに桜が寄贈されたことを記念して、今でも毎年ワシントンD.C.で桜まつりが開催されていますよ。
白い部分は花びらじゃない!?
花が咲くのは4月中旬~5月頃で、2~3週間ほど花を楽しむことができます。と言っても私たちが鑑賞している白い花は実は花ではなく、総苞(葉が変形したもの)と呼ばれる部分。
何だか難しくてよく分からないのでハナミズキの花、で良いじゃないかと思うのですが、本物の花は白い総苞の中心にある花序と言う部分だそうです。
確かアネモネも花びらだと思っていた部分が実はがく片だったような。植物って不思議。
チェリーガーデンのハナミズキ
我が家の庭チェリーガーデンのハナミズキは、10年程前にご近所さんから鉢植えで頂いたもの。
最初は1mもない程度の小さな枝のようなものだったのが、地植えにして10年経ち、いつの間にか大きく成長していました。
現在屋根の辺りまで達しているので、5~6mぐらいあると思います。
シンボルツリーにしようと思って植えたわけではないけれど、今では文句なく立派なシンボルツリーです。花付き(総苞付き?)も抜群。
ピンク色のハナミズキ
ハナミズキは白色が多いですが、他にも赤やピンク色があります。我が家では白色の他に玄関アプローチにピンク色のものも植えており、こちらも毎年花を咲かせます。白色のものとはまた雰囲気が違いますね。
しかしこちらは花付きがあまり良くなく、年々花が少なくなっています。どうにか対策を考えねば。
季節ごとに変わるハナミズキ
秋には赤い実がなり、晩秋には紅葉も楽しめるハナミズキ。花だけでなく四季折々に楽しめることから、街路樹や公園などでも見かけることが多いですね。
とても丈夫で寒さにも強いので、一般家庭でのシンボルツリーとしても人気がある木です。
ハナミズキの育て方
ハナミズキは大きくなるので、植える場所は広い方が好ましいですよ。そしてよく日の当たる場所と水はけの良い土を好みます。
西日は苦手なので直接当たらない場所に植えるようにしましょう。地植えの場合は水やりの必要はほとんどありません。
丈夫で育てやすいですがうどんこ病などの病気が発生することが多いので、その場合は消毒も必要となってきます。病気にならないよう通気性にも気をつけて下さいね。
まとめ
上向きに花が咲いているので、家の2階の窓から見下ろすように眺めるととても美しいですよ。まだ暫くの間、この眺めを楽しめそうです。到底、総苞(葉の一部)とは思えないほど美しいですね…。