ヨーロッパのようなレンガがあるおしゃれな庭に憧れ、レンガのオブジェを手作りしました。レンガを扱うDIYは難しそう…と敬遠する方もいるかもしれませんが、複雑なものでなければ意外と簡単に積むことができますよ!庭のアクセントにレンガを使ってみてはいかがですか?
ツツジを抜いた場所に花壇を作る
玄関アプローチに目隠しとして植えられていた17本のツツジ。家を建てた当時に植えられたものなので樹齢35年ほどのものでした
。手入れも怠っていたためモッサモサのおばけツツジになっており、みっともなかったので自分で抜くことに。自力でなんとか抜くことに成功!
割と広めのスペースができたので、その場所をバラの花壇にすることにしました。
向かって奥側の途中でタイルが途切れており、仕切りとなるものが何もなかったのでここにレンガを積み上げます。
バラとレンガは相性抜群ですからね。
レンガを水に浸しておく
今回レンガ積みに使ったのは、バーシーブリックタンブルと言う普通のレンガより少し分厚めのレンガです。
自然な窯変色を持ったアンティーク風のレンガで、薄い色合いが可愛かったので購入。40個ほど使っています。
下準備として、使用するレンガは全て水に浸しておきましょう。
これは、乾燥したレンガにモルタルを塗ってしまうと、モルタルが固まるのに必要な水分がレンガに吸い取られてしまい、ひび割れやはがれの原因となることがあるからです。
1. 土を掘り下げる
レンガを水に浸している間に土台作りに取り掛かります。レンガを積む位置を決め、そこにレンガの太さより少し大きめの穴を掘ります。
だいたい6~8cmほど掘り下げると良いと思います。
私の場合はツツジを抜いた時に既に耕しており、地面より低い位置に土が来ていたので均しただけです。
本来なら、地面に細長い穴があく感じですね。
2. 砥石を敷く
穴を掘った場所に砥石(路盤材)を2cm程度敷きます。砥石を敷くことで地盤を安定させる役割を持っています。
時間が経つと雨などで水分を含んで地盤が沈下していくため、そのままレンガを乗せるとレンガが埋まったりすることがあるので、必ず砕石を敷いてレンガを固定させなければなりません。
3. モルタルを敷く
砥石の上にモルタルを2cm程度敷きます。モルタルはセメント:砂=1:3の割合で作ることができます。
たくさん必要な場合は作った方が安いですけど、それほど必要ない場合はインスタントモルタルで良いかと。
自分で配合する必要がなく、水を混ぜるだけなので作るのが簡単ですよ。手間を省くために私もインスタントモルタルを使用しています。
モルタルはコテを使って均します。
一度に端から端まで敷いてしまうとモタモタしていると固まり始めるので、レンガ1個か2個分ずつ敷いていくのがおすすめ。
4. レンガを並べていく
モルタルが乾き始めないうちに水に浸しておいたレンガを並べていきます。一つずつモルタルの上に乗せ、縦横両方とも水平を取りながら並べます。
水平でなければモルタルを追加したり減らしたりしながら、水平になるように作業します。
少し高い部分があれば、金槌で軽く叩くと高さを調整することができますよ。
あまり強い力がかかるとレンガにひびが入ったり割れてしまう可能性があるので、力ごなしに叩くのではなく、様子を見ながら軽くトントンと叩いて下さいね。
5. 1段目を全て並べる
このように水平を取る作業を繰り返しながら、1段目となるレンガを全て並べます。お好みで良いのですが私は目地(レンガとレンガの間の感覚)は1cm程取りました。
厚さ1cmの木材を用意し、挟んで並べていくと簡単に均一の目地を取ることができますよ。
レンガの厚みにもよりますが、最初に6~8cmの穴を掘ったので、1段目は地面から半分ぐらい出ている感じになると思います。
6. 目地にモルタルを入れる
コテを使って、レンガとレンガの間の目地にもモルタルを入れていきます。モルタルは塗っている最中結構垂れてきますけれど、少ないよりは多い方が良いので垂れてきても多めに入れて下さい。
7. 余計なモルタルを拭き取る
1段作り終えたらここで余分なモルタルを拭き取ります。
最後にまとめてやっても良いのだけれど固まってしまうと取るのが大変なので、1段ごとに洗った方が拭き取りがラクです。
少し水を含んだスポンジなどでこすると、簡単にレンガに付いたモルタルを落とすことができますよ。
直接シャワーなどで水をかけてしまうと、せっかく入れた目地のモルタルも一緒に流されてしまうことがあるので、流すのではなく拭き取った方が良いと思います。
8. 1段目の上にモルタルを敷く
続けて2段目へ。1段目に敷いたレンガの上に、レンガとレンガの間の目地と同じく1cmの厚みで、コテを使ってモルタルを敷いていきます。
1段目と要領は同じで、1個か2個分ずつ進めると作業がやりやすいですね。
モルタルは垂れてきても先ほどのように拭き取ることができるので、あまり気にせず作業を続けてOKです。
9. 2段目のレンガを並べる
1段目に対してレンガ半個分ずつずらすように2段目のレンガを置いていきます。先程と同様、金槌などを使いながら水平になるよう調整しましょう。
10. 目地を取りながら並べる
2段目もレンガとレンガの間が1cmになるよう目地を取って並べていきます。これで1段目との間も横のレンガとの間も同じ幅の目地になり、見た目が美しくなります。
11. 目地を直す
2段目の目地を入れ、1段目との間の目地も少し修正しました。作業しているとどうしても流れてしまうことがあるので、固まる前にその都度追加しています。
私は普通のコテしか持っていないので全部同じコテで作業していますが、目地用の細いものもあるようなので、そちらを使うと便利だと思いますよ。
12. 3段目、4段目と積み上げる
あとは繰り返していくだけ。ひたする同じ作業の繰り返しです。そのまま3段目、4段目と積み上げていきます。
レンガを美しく積む方法は、水平を保つことと目地を均一にすることだと思うので、そこだけは気を付けてだた黙々と作業しました。
13. レンガ積み完成
ただ四角く積み上げるよりも動きが欲しかったので、階段のように段々になるよう積み上げてみました。花壇の境目として作りましたが、庭のオブジェのような意味合いもあります。
また、端に来る小さなサイズのレンガはレンガタガネを使ってカットしています。
レンガタガネがあればどんなサイズのレンガも自分で作ることができますよ。レンガタガネは少しコツがいるので、宜しければ過去の記事をご覧下さいませ。
14. 汚れた場所を拭き取る
モルタルが付いた場所があるとそのまま固まってしまうので、最後に一度全て拭き取ります。
よくこすると汚れを落とせますよ。暑い日にやっていたこともあって、もうだいぶ固まり始めていました。
15. 1日乾かす
このまま乾燥させます。夏場なら1日程度、冬場なら2日程度でしょうか。しっかりと乾かします。突然の雨に備え、念のためブルーシートで覆っておきました。
16. 固まったら完成!
次の日雨が降ったので暑い日でしたが2日置いて、ドキドキのご対面!ちゃんとできているのか心配でしたが、固まらなかったところや外れたところもなく、無事に完成です!一安心。
要領を覚えるまでは戸惑ったり迷ったりすることもあるかもしれませんが、コツを掴んでくるとそれほど難しいことではありません。
これぐらいのレンガオブジェであれば、昼から夕方までの数時間で出来上がりました。
レンガと花のある庭を目指して
まだまだ花壇作りの途中なので花は植えていないけれど、バラをいくつか並べてみたらレンガと似合って気に入っています。
階段になっている部分には鉢植えをいくつか並べてみました。
以前レンガの小道もDIYしたのですが、庭にレンガがあると華やかになり、あるのとないのとでは雰囲気ががらりと変わりますよ。
庭のアクセントに少しレンガを取り入れるだけでも、随分明るい雰囲気になることでしょう!
DIYで物を作る時は、見た目だけでなく、強度も考えないといけませんね。
関連商品
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