一度植物を育てた後の古くなった土。古い土は栄養が少なくなったり害虫などが混ざっていたりするため、使えないと思っている方も多いと思います。しかしそんな痩せた土を再生できるリサイクル材があるのをご存知ですか?土のリサイクル材で花壇作りに挑戦しました。
ツツジを抜いて花壇へ!
玄関アプローチの樹齢35年ほどのツツジ。最近手入れ不足もありモッサモサのおばけツツジになっていたので、先日こちらを自力で伐根しました。
抜いた場所は新たにバラや草花を入れて花壇を作る予定です。とは言え、35年間17本ものツツジが埋まっていた場所なので、土はカサカサで痩せておりとても良い土壌とは言えません。そこで、土壌改良して新たに花壇として甦らせます。
1. 土を耕す
ツツジは抜いたものの、土の表面にはツツジの細かい根がたくさん張り巡らされており、鍬がすんなり入らないほどカチカチです。なので全体的にほぐして柔らかくします。この作業だけで2時間ぐらいかかりました。
花壇だけでなく鉢やプランターでも、再生する時は一度掘り起こして土を柔らかくし、空気を入れてあげなければなりません。
2. 石や根を取り除く
耕すと石や細かい根っこがたくさん出てくるので、可能な限りそれらを取り除きました。
本当はふるいにかけて不純物を取り除くのが良いのですが、最初はやっていたものの、土の量が多過ぎて途中で諦めました、これは無理だと。その代わり、目で見える不純物は徹底的に取り除いています。
ゴミなどが取り除けたら、消毒のため1週間ほど触らず土を日光に当てておきました。
3. 土のリサイクル材を用意
じゃじゃーん!こちらが今回の主役、まくだけで甦る土のリサイクル材。
本来なら腐葉土や堆肥などを混ぜて土を作って土壌改良しなければなりませんが、これが1つあれば、土にまいたり混ぜるだけで再び生育に適した土に甦らせることができる優れものなのです。
有効微生物が根などから出る老廃物を分解し、土をふかふかにしてくれるそうです。花壇作りには最適ですね!
4. 土にリサイクル材を混ぜる
1㎡に14ℓ1袋使用。私は3㎡ほどあったので3袋のリサイクル材を使いました。土の上にまくだけでも再生することができますが、土に混ぜ込んで使うとよりしっかりとリサイクルできるそうです。
なので既に植物や野菜を育てている場合は上からまくだけでも良いと思いますが、私のようにこれから花壇や菜園を作るような何もない状態の場合は、できるだけ土の中に混ぜ込んだ方が良さそうですね。
5. 耕す
と言うことで、今までの古い土を掘り起こし、まいたリサイクル材と土をミックス!1時間ほどかけ、これでもかと言うほど土に混ぜ込みました。よく混ぜ込むことで、土壌改良剤として使うことができるのがこのリサイクル材なのです。
6. 有機石灰を混ぜる
リサイクル材を混ぜ込んだら、更に有機石灰を上からまいて土に混ぜ込みました。
有機石灰は、日本の土壌で多い酸性をアルカリ性に傾ける役割があります。酸性の土は、一部の植物を除いて作物が育ちにくく花がつきにくかったり枯れてしまったりする場合があるため、植物を育てる上では酸性が強くならないようにしなければならないのです。
また、有機物が肥料となって土壌を柔らかくし、発根促進に効果があります。病虫害を減らす働きもあるため、バラの栽培などにも向いています。以上のような点から、土壌改良に有機石灰はおすすめですよ。
7. 水をまいて1週間おく
今回使ったリサイクル材や有機石灰は、土に混ぜたあとすぐに植物の植え付けができます。ですが水で湿らせてから1週間ほど馴染ませてから行うとより効果的とのことで、水をまいて1週間放置しました。
使い方簡単で便利なリサイクル材
以上で古い土の再生が終了です!ツツジ抜きから長い時間をかけ、ようやく花壇として再利用することができそうです。
土のリサイクル材は面倒な配合などすることもなく、ただ土に混ぜ合わせるだけなので本当に簡単でした。便利で誰でも土を甦らせられる画期的な資材ですね。
今までは長く使った土は捨てることが多かったですが、これからは鉢などで育てている花の土も捨てずに、リサイクル材を利用して再度使おうと思いました。
追記:3ヵ月後
リサイクル材を1週間置いてからバラや草花などを植え、3ヶ月が経過しました。つつじを抜いた後は痩せた土だったけど、リサイクル材のおかげで花もいきいきと元気に育ち、バラもたくさんの花を咲かせてくれましたよ。
枯れることもなくしっかりと成長しているので、これからもっと植物を増やしていこうと思います!