物が多くて収納に困っている方に棚をDIYすることをお勧めします。買うよりも安く、あいたスペースに合った大きさのものを作ることができますよ。室内でも室外でも使える収納棚(3段ラック)の作り方のご紹介!
増え続ける植木鉢に悩まされる…
なぜ私が棚を作ろうと思ったか――。その原因はこちらの植木鉢。(お見苦しくてすみません。)株の大きさや成長によって植え替えたりすることも多いため、どんどん増えていくのです。安くて可愛いものがあるとついつい買ってしまいますし…。
現在30個ほど余っており庭の片隅に乱雑に置いているのですが、見えない場所とは言えどうもみっともない。それだけではなく、これでは必要な時に探すのも大変。
そんな経緯からこの植木鉢を並べて置けるような棚を作ることにしました。完全に隠してしまうのではなくすぐ取り出せるように並べておくだけの、言わば見せる収納の棚作りです。
ほぼSPF材のみを使用
今回棚作りに使った木材は、DIYでは定番のSPF材。耐水性・耐久性に欠け長持ちはしにくいと言うデメリットはあるけれど、安くて柔らかく加工しやすいと言うメリットもあります。簡単なものなのでそれほど木材にはこだわらずに作りました。
このSPF材の1×4を8枚使い、ほぼSPF材だけで3段の棚を作ります。木材のサイズについては過去の記事をご覧下さい。
棚の設計図
現在植木鉢が置いてあるスペースにピッタリな棚にするため、高さ90cm、幅80cmにすることに。奥行きは1×4を4枚並べた長さの356mm。下の段には少し大きめの植木鉢を置きたかったので、上の段よりちょっと広く高さをとってあります。
最初にサイズなどを正確に出しておくと、木材を買いに行くにも困りません。そのために手描きで良いので設計図を描いてみると良いと思います。
1. 木材をカット
設計図の長さに木材をカットします。90cmの脚が4本と、80cmの台になる3段分の木材。1つの段で4本使うので計12本です。6フィートのものを買えば1828mmなので、脚も台も1本で2枚取ることが出来ますよ。
また、台にするための木材を繋ぐ役割をする木材も6本カットします。これは4枚を並べた長さの356mmにカット。これだけは余っていた細めの木材を使っているのでSPF材ではありません。
2. やすりがけ
カットするとバリやトゲが出て危ないので、紙やすりでやすりがけをします。SPFの場合は表面がツルツルしていて荒くないので、やすりがけはカットした部分だけしておきました。
3. 下穴をあける
SPF材を繋ぐための木材に下穴をあけました。
ネジを打つ場合はあらかじめ下穴をあけておかないと、ひびが入ったり割れてしまったりすることがあります。出来上がりの美しさにこだわるのであれば、必ず下穴をあけておいた方が無難。特に木材の端や細い木材に打つ場合などには、絶対にあけておいた方が良いです。
4. SPF材を繋げて台を作る
SPF材を4枚並べ裏から先ほど下穴をあけた木材を取り付けて、すのこのような板を作ります。これで台の完成。3段あるので3枚作ります。
5. 下の段から脚に台を取り付ける
台を取り付ける場所を脚にマークし、そこに沿って台を取り付けます。写真のように横向きではなく台を立ててやった方がやりやすいです。1枚目の台を取り付ける時は支えがないとフラフラしてしまうので、先に接着剤で付けておくか誰かに持っていてもらうかなどした方が作りやすいですよ。
6. 片側の台全て取り付ける
下の段から順番に取り付けても良いのだけど、私の場合片側から全て取り付けた方が作りやすいので、片方の面に全ての台を取り付けました。
7. 逆側にも脚を取り付ける
片方の脚が付いたら、同じ要領で逆側の脚を全て取り付けます。半分形になっているため支えなどがいらないので、残りは簡単に取り付けられると思います。
ただし気を付けなければならないのが台の水平。先にマークしてあるのでそれほど狂うことはないかと思いますが、水平が狂うと傾いて棚として使いにくいものになってしまうので、水平器を使いながら左右、奥行き、全てが水平か測りながら作業しましょう。
8. 形が完成
SPF材8枚の棚の形が完成しました。とてもシンプルな棚なので、それほど時間をかけることなく作ることが出来るのではないでしょうか。なんだか中学校の技術の時間を思い出して楽しくなってきました。
9. 防腐剤を塗る
先ほども述べたようにSPF材は決して耐水性・耐久性がある木材ではないので、念入りに防腐剤を塗ります。乾いてから時間を置いて3度重ね塗りしています。
私は透明なものしか持っていなかったので透明を塗っていますが、色付きのものもあるのでそちらを使えば、次の工程は飛ばすことが出来ますよ。
10. 着色ニスで色付け
防腐剤の上から色を付けます。ニスは木部に浸透せず表面に樹脂膜を作ってコーティングするので、表面を保護する役割があります。着色できるものも販売されており、今回は水性の着色ニスを使用しました。こちらは2度重ね塗り。
ガーデン用収納3段ラックの完成!
半日ほど乾かし、完全に乾いたらガーデン収納用の3段ラックの完成です!今まで植木鉢が置いてあった場所に置いてみたらサイズもピッタリ!
ちなみに、今回はの材料費はネジやニスなどを合わせても2,000円程度。(防腐剤は持っていたので含んでいません。)頑張って探せば2,000円で3段ラックは見つかりそうな気もしますが……。でもまあいいんです。購入するとなかなかあいている隙間に合ったサイズのものがなかったりするので、そういう点では作って良かったかと。
見せる収納でスッキリと!
乱雑に置いてあった植木鉢を綺麗に並べ、見せる収納で庭がスッキリと片付きました。テラコッタや陶器のものもたくさんありいくつも置くと結構重たいのですが、SPF材は厚みがあり意外としっかりとしているので、全く歪むことなく使えています。
もっと重たいものを置きたい場合は2×(ツーバイ)材を使ったり支えを増やしたり、色々と自分なりにアレンジして作ってみても良いかもしれませんね。
関連商品
- 1×4 6F SPF材8枚
- 杉平角材1枚
- 防腐剤
- 着色ニス