桜と同じく温かな春の訪れを告げる花、はなもも。岐阜県揖斐川町の桂川沿いでは、毎年4月上旬に約2,000本ものハナモモが開花します。川岸を赤やピンクの柔らかな色に染め、美しい風景を見ることができました。
揖斐川町役場北側を流れる桂川
揖斐川町は岐阜県の西濃地方にあり、山や緑が多く自然豊かな場所です。
とてものどかな町に咲くはなももと言うことでお勧めしたいスポットですが、小さな川沿いに咲いているので場所が少し分かりにくいかもしれません。
目印は揖斐川町役場。ここに車を駐車することができ、そこから裏側に出ればすぐに桂川があります。この桂川こそが5km続くはなももの名所なのです。
ゆったりと花見!
川沿いには細い道路があり、そこを歩いて散策しながらはなももを楽しむことができますよ。
道路は車も通りますが通行量が少ないため、ゆっくりと写真を撮ったり花見を楽しんだりしながら歩くことができます。
静かな時間を
ちょうど桜と同じ時期に開花するので、ところどころに植えられている桜も一緒に見学。
歩道にはベンチが設置されており、まったりとした時間を過ごすことができました。
とてもきれいな場所ではあるけれど、祭りなどが行われているわけでもないしあまり知られていないせいか、来ている人は少なかったです。通る車も少なく静かなひとときでした。
お婆々発祥の地
途中、すものの木橋の上で見つけた石碑。どうやらここ揖斐川町は、民謡「お婆々」発祥の地と言うことだそうです。
岐阜音頭とも呼ばれている代々伝えられてきた有名な民謡ですね。昔は、祝いごとや酒の席で歌われていたんですって。
はなももは揖斐川町の町花
はなももと言えば南信州の阿智村が有名ですが、桜の名所は数あれど、はなももの名所と言うのはそれほど多くありませんよね。
実は揖斐川町は町花がはなももで、町のいたるところにはなももが植栽されているのですよ。谷汲華厳寺からすぐの場所に、はなもも公園もありました。
どこまでも続くはなもも街道
私は西へ20分ほど歩いたところで引き返したけれど、まだまだはなもも街道が続いていそうな感じでした。これほど一斉に鮮やかに咲くはなももは、なかなか見ることができませんね。
ここでは10種類のはなももが植えられているため、早咲きのもの、遅咲きのものが混在しており、桜並木のように全ての木が満開になっていると言うわけではなかったけれど、ほぼ見頃だったのでとても美しい光景を見ることができました。
3色の花を咲かす源平桃
1本の木から、白花、紅花、紅白が混じった花の3色の花を咲かせる源平桃。源氏と平氏が競い合うように白花と紅花が競って咲くことから、そんな粋な名前が付いたわけです。
いつ見てもとてもかわいく、私のお気に入りです。源平桃もたくさん植栽されていました。
はなもも街道で春のひとときを
もっともっと上流に向かっていくと、だんだん民家からも離れ、田舎の景色とはなももを楽しむことができるそうですよ。
この日は風が強く肌寒かったため早目に切り上げてしまったので、来年はぜひ遠くまで歩いて行ってみたい!
桜の人混みなどに疲れた方は、しっとり静かにはなもものお花見を楽しんでみてはいかがですか?
桂川沿いはなもも街道
住所 : 岐阜県揖斐郡揖斐川町三輪
例年の見頃:4月上旬頃
駐車場 : 有り(無料)
関連URL : 桂川沿いのはなもも