数年前からネットのクチコミを中心に話題となり、今では度々テレビでも取り上げられ、遠方からも観光客が途絶えない岐阜県関市にある名もなき池をご存知でしょうか。通称「モネの池」と呼ばれるその池は、現実とは思えない美しさなのです。
クロード・モネの名画にそっくりの池
モネとはもちろん画家の「クロード・モネ」のことで、モネの描いた名画“睡蓮”にそっくりと言うことからこの名で呼ばれるようになりました。美しさの理由はこの透明度。この池は、池の上にある根道神社から流れる湧き水からできたもので、硬水のため微生物が育ちにくく、この透明度を保つことができるそうです。まるで絵に描かれた世界が、現実の世界に飛び出してきたような美しき光景です。
その人気はうなぎのぼり
3,4年程前、まだこれほど話題になる前に一度訪れたことがあるのですが、その時は観光客もそこまで多くなく、道が混雑するようなこともありませんでした。しかし2018年現在その人気は飛ぶ鳥を落とす勢いで、バスツアーが組まれたり、海外からも観光客が訪れるほどなんです。夢のような世界は瞬く間に人々に広がり、その虜になる方が続出しているようです。(今人気のSNS映えする場所でもありますし)
当時は少なかった駐車場も今では増設され、多くの台数が止められるようになりました。休日ともなれば、モネの道まで続く国道256号線が渋滞することも。それほど多くの人が訪れる、魅力的な場所なんですね。
場所はちょっと分かりにくいので、池に隣接している「フラワーパーク板取」をナビに入れて行かれると良いかと思います。とは言え、これほどの人気なので、周辺まで行けば人がたくさん歩いているのですぐに見つけられると思いますが…。(ちなみにフラワーパーク板取のご主人が、溜め池だったこの池を整備された方です。)
ハート模様とV字模様の鯉を見つけよう!
池の中には悠々と泳ぐ鯉。水が透明過ぎて、宙を泳いでいるように見えました。その美しさに思わずため息、脱帽です。
鯉は何匹も泳いでいますが、その中にハート模様の鯉とV字模様の鯉がいるそうです。私は運がないのか、どれだけ探しても見つけることができませんでしたが、ぜひ行かれる方は探してみてください。見つけるといいことあるかも!?
睡蓮が咲くモネの池
四季折々に違った風景を楽しめるのもモネの池の魅力なのですが、クロード・モネの絵画のタイトルも“睡蓮”と言うだけあり、特に人気があるのはやはり睡蓮の時期でしょう。6月~10月頃に、池の中の睡蓮が花を咲かせます。
睡蓮と言うと朝早くに開花することが多いイメージですが、モネの池の睡蓮は正午近くから午後にかけてに開花します。私はそれを知らずたまたま午後に訪れたら、ちょうど開花しており見ることができました。(帰る頃にはもう閉じかけていましたが。)睡蓮が咲くとより美しく、より“睡蓮”の絵画に近づきますよ。
雨の次の日は水が濁る
いつも美しいモネの池ですが、やはり雨が降った翌日は、透明度が落ち水が白濁してしまうそうです。もちろん訪れる日も晴れている方が美しく写真映えもするので、何日か晴れた日が続いている日に行くのがおすすめ!
隣接する根道神社
こちらはモネの池に隣接する根道神社。少し上へ上がったところにあり、この辺りからモネの池へと湧き水が流れています。この美しいモネの池を作ってくれていることに感謝。モネの池の守り神でしょうか。帰りには参拝もお忘れなく。
季節ごとに違った風景を楽しめる
以前秋に訪れた時も、紅葉が美しく水面に映り、とてもきれいでした。一度訪れると、また違った季節にも来てみたくなります。
幻想的で夢のような世界に、時が過ぎるのもすっかり忘れて夢中になってしまいました。板取の方は自然が多くドライブにももってこいの場所なので、ぜひこの神秘を見に行かれてみては?
モネの池
住所 : 岐阜県関市板取下根道上448番地
時間 :見学自由
料金 :無料
駐車場:有り(無料)
関連URL : モネの池