日本中が柔らかなピンク色に染まる季節がやってきました。待ちに待ったお花見シーズン。岐阜県各務原市の新境川は、「さくらの名所100選」にも選ばれている岐阜県きっての桜の名所ですよ。川を覆うように両岸に咲く桜が言葉にできないほど美しい!
1,200本の桜並木
各務原市民公園や学びの森の西側に位置する新境川。この川の両岸4㎞に渡り、約1,200本ものソメイヨシノが植えられています。桜並木の下をずっと歩いて散歩することもできますよ。1年に1度の特別な光景に終始ウットリ。
別名「百十郎桜」
新境川堤の桜並木は別名「百十郎桜」とも呼ばれています。その理由は、明治から昭和に活躍した各務原市出身の歌舞伎役者である市川百十郎が、桜を寄贈したことにあります。この桜並木があるのは、まさに市川百十郎のおかげなのです。彼がいなかったらこの桜並木はないかもしれません。
一度は伐採された桜の名所
市川百十郎が桜を寄贈したのが昭和6年から7年頃なので、樹齢90年!?と思いきや、第二次世界大戦中や終戦後に一度伐採されてしまったようです。その後昭和38年に改めて植栽され、桜の名所として見事に復活を遂げました。現在は樹齢50~60年ほどの桜並木となっています。
大人気で混雑のお花見スポット
人気の桜の名所と言うことで、満開になると多くの人で賑わうため周辺の道路も渋滞します。市民公園などの駐車場の他、近隣の小学校や中学校などが臨時の駐車場として有料で開放しています。
屋台なども出ておまつり気分で盛り上がっているのですが、お店がある辺りは特に人が多くて大混雑!真っ直ぐ歩けません。やはり良い匂いに釣られ、桜より屋台にばかり目が行ってしまいました…。あれもこれもとついつい買ってしまう。
屋台のものって普通に食べたらずば抜けておいしいものじゃないのに、なぜかあの雰囲気で食べるとおいしく感じますよね、魔法にかけられたように。なぜでしょうか。屋台マジック。
電車と桜の風景
この桜並木を横切るように、JR高山本線と名鉄各務原線の2つの鉄橋が架かっているんですよ。美しい桜と電車とのコラボを見ることができるスポットとしても知られています。
私は電車のことはよく分かりませんが、撮り鉄の方にはたまらないスポットではないでしょう。大きなカメラをセットし、撮影している人も多く見られます。電車はちょくちょく通るので、手軽に撮影できますよ。
橋からの桜と川の眺め
堤防のところどころに架けられた橋からだと、川を覆うように咲く桜が一望できてとてもきれいですよ。桜をバックに撮影スポットとしても人気があります。川面に映る逆さ桜も見所の1つ。
イベントに夜桜に見どころたくさん!
毎年ステージイベントや特産品の販売などの桜まつりも開催され、多くの人で大変盛り上がります。「飛騨・美濃さくら33選」にも選ばれているだけあり、花見客に訪れる人の数は約20万人と言うことです。
日が暮れるとライトアップがされ、夜桜も楽しめるんですって。新境川堤は毎年必ず来ているけれど夜はまだ1度も見たことがないので、次回は夜桜を見に行きたいなあ。寒いのが大の苦手なので暖かい時に!
美しい桜に大満足!
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、結構長い時間お花見を堪能しましたが、それでも足りないぐらい何時間でも何日でも見ていられる美しさでした。桜の美しさは他の何にも変えられません。生まれ変わっても日本に生まれたい!
一週間もすれば散ってしまうのでしょうが、それがまた切なく美しいのかもしれませんね。いや、でも、年中咲いていてもきれいなものはきれいだろうけど。せめて1ヶ月ぐらい咲いていればいいのに。
各務原市民公園の桜
近くの各務原市民公園にも桜の木が植栽されており、こちらでレジャーシートを敷いてお花見を楽しんでいる人も多かったですよ。とても大きな公園で芝生広場などがありのんびり過ごせるので、桜並木の人混みに疲れたら、こちらでちょっと休憩するとホッと一息つけるかもしれません。
まあ、花見シーズンはどこに行ってもこの辺りは人が多いですが、名実ともに素晴らしい桜の名所だと言うことに間違いはないスポットでした。
墨俣一夜城の桜
岐阜県で近隣の桜の名所と言えば、墨俣一夜城の桜も有名です。新境川堤の桜並木に負けず劣らず美しいスポットですので、ぜひこちらの記事もご覧下さい。
新境川堤の桜
住所 : 岐阜県各務原市那加門前町外
例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
駐車場 : 周辺に有り(有料)
関連URL : 新境川堤の桜