別名「美濃の正倉院」と言い、数々の国の重要文化財が安置されている岐阜県の両界山横蔵寺。即身仏(ミイラ仏)があることでも有名なお寺です。秋になると境内の木々が色付き、紅葉の名所としても知られたスポットですよ。
谷汲もみじまつり
横蔵寺は1200年ほど前に建立された古寺で、境内では風格のある建物を見ることができます。揖斐川町の山の中にあり、紅葉シーズン以外は静寂が漂い荘厳な雰囲気です。11月の紅葉シーズンになるともみじまつりが行われ、観光バスで遠方から訪れる人も多い賑やかなスポットとなります。
古刹と紅葉のコントラスト
境内一帯に植えられたモミジやカエデ、周辺の山々の木々が一斉に色付き、歴史あるお寺とのコントラストがとても美しい!紅葉の名所と言われるだけある素晴らしい景色を見ることができますよ。他県からもたくさんの方が紅葉見たさに訪れるのも納得。
紅葉のライトアップも
例年の紅葉の見ごろは11月上旬~下旬。この時期は紅葉のライトアップも行われます。秋ならではのこの美しい景色はまるで絵画のようで、寒くて長い冬の前の一時の楽しみと言ったところでしょうか。山間部にあるため11月とは言え夜は冷え込むので、ライトアップに行かれる方は暖かい服装でどうぞ。
谷汲山華厳寺とセットで
同じく揖斐川町にある横蔵寺から車で15分ほどの谷汲山華厳寺も、紅葉の美しい名所として知られていますよ。そちらも紅葉シーズンには多くの人で賑わい、同じ時期にもみじまつりが行われています。壮観なお寺も見ごたえがあるので、横蔵寺へお出かけの際にはぜひ、華厳寺にも立ち寄られることをおすすめします。
歴史的価値の高い建造物
横蔵寺の本堂、仁王門、三重塔、薬師如来坐像、金剛力士立像などが重要文化財に指定されています。美しい紅葉に心を奪われてしまいますが、こういった歴史的建造物もとても価値があるもです。紅葉のシーズンでなくても十分に楽しめますよ。
横蔵寺のミイラ仏
横蔵寺と言えばミイラ仏。舎利堂には約200年前に即身成仏したと言う、妙心法師と言うお坊さんのミイラ(即身仏)があります。山形県を始め東北地方に多いミイラ仏は、日本には20数体あると言われています。なぜ生きながら自らミイラになったのか、それは天災や苦しみ、苦悩から人々を救うためだと言われています。
修行の中でも最も過酷なもので、絶食の苦痛と戦いながら何十年もかけて修行を積み絶命します。もちろん現在では自殺行為となるので禁止な行為ですが、その光景を想像すると震えるほど壮絶なものです。その困難ゆえに現在でも寺などで祀られ、人々から仏様として崇められているのです。
紅葉を楽しもう!
ミイラ仏が眠る珍しいお寺両界山横蔵寺にて、もみじ狩りを楽しんできました。以前一人で紅葉以外の時期にミイラ仏を拝観しに来たことがあるのですが、その時は私以外に参拝客がいなかったのでとても静かで厳めしい雰囲気がありました。一人っきりでちょっぴり恐さもあったので、今回は観光客も多く賑やかに楽しめ良かったです。
それにしても秋の切なさって切なさフェチにはたまらんなぁ……。
両界山横蔵寺
住所 : 岐阜県揖斐川町谷汲神原1160
拝観料 : 無料(宝物殿と舎利堂は大人300円・小中学生200円・幼児100円)
拝観時間:10:00~16:00(宝物殿と舎利堂のみ)
休業日 : 無休(宝物殿は12~3月と雨天休み)
駐車場 : 有り(紅葉シーズンのみ有料)
関連URL : 両界山横蔵寺