ヨーロッパの町並みを飾るような、こんもり豪華なハンギングバスケット。宙や空間を彩ることができるので、花壇とはまた違った華やかさがあります。今回は、初夏から秋に楽しめるペチュニアを使ったハンギングバスケットの作り方をご紹介します。
冬に作ったビオラハンギングバスケット
我が家の庭チェリーガーデンでは、季節ごとに違った花でハンギングを作って飾っています。冬にはビオラの真ん丸ハンギングを作り、寂しくなりがちな冬の庭を華やかに彩ってくれていました。
ビオラは長い間楽しめ丈夫で花付きも良いので、ハンギングにはとてもおすすめの花ですよ。
ペチュニア(ギュギュ)11株購入
ビオラがちょうど終わる初夏頃、そこから入れ替わりで長い間開花してくれるのがペチュニアです。初夏から秋頃まで咲き続けます。1度ハンギングを作れば半年ほど楽しむことができますよ。
今回ハンギング用に購入した苗は、ペチュニアのギュギュと言う種類11株。ギュギュは小輪多花性のペチュニアで、1株で株を覆い尽くすほどたくさんの花を付けてくれます。雨や暑さで傷みにくいため、ガーデニング初心者でも育てやすい種類。
ビオラで作った時は30株ほど使用しているので今回も本当はもっとたくさん使いたかったのですが、いかんせん費用がかかるので…。ギュギュはビオラのように安くはないので、たくさん買おうと思うとお金がかかってしまうのです…。なので今回は11株で。
普通の安いペチュニアを使っても良かったのだけど、個人的にカリブラコアのような小輪の花の方が好きなのでギュギュを使用しました。
まぁ1株でも十分見ごたえがあるシリーズなので、これだけあれば何とかなると信じて作ってみます。
ダイソーの吊りカゴとパームマット
ハンギング用の吊りカゴと中に敷くパームマットは両方ともダイソーのものを使用。ホームセンターより安く買うことができるので、いつもダイソーで購入しています。掛けるタイプのものも販売されているので、間違えないよう注意!
1. パームマットにスリット(切れ込み)を入れる
まずはダイソーのパームマットに自作のスリット(切り込み)を入れていきます。スリットが多ければ多いほど花の数も増えますが、今回は11株なので少なめで4スリット。ハサミやカッターで簡単に切ることができます。
下の方にも花を入れると咲いた時にパームマットが隠れるようになるので、割と下の方まで切り込みを入れておきました。
2. 土を入れる
そのパームマットを吊りカゴにセットし、中に浅めに土を入れます。花の培養土を使って作っていますが、ハンギング用の軽量な土も販売されていますよ。バーミキュライトなどいくつかの土を配合し、オリジナル培養土を作っても良いかもしれませんね。
3. スリットに花を入れる
自分で作ったスリットに、上からスッと花を入れていきます。パームマットは柔らかく動かしながら入れることができるので、簡単に入れることができます。少し土をほぐしておいた方が良いけど、根は傷つけないようにしましょう。
4. 4つのスリット全てに花を入れる
4つのスリット全てに花を入れます。スリットの下まで花を入れれば、下の1段の完成です。
5. スリットの間に更にスリットを入れる
先ほど花を入れた4つのスリットの間々に、先ほどより浅めのスリットを4ヶ所入れます。これが上の段となるのでそれほど深くなくてOK。
花を入れる前にやっておいても良かったのだけど、吊りカゴの模様が邪魔にならない場所に入れたかったので、花を入れてから模様のない場所に切り込みを入れていきました。
6. 1段目の上に土を被せる
2段目の花を入れる前に、1段目の花の根が隠れる程度に土を入れます。このようにたくさん土を入れて作るので、本当は軽い土を使うのが理想的。
7. 2段目のスリットに花を入れる
今度は後で作った上の段のスリットに花を入れていきます。今回は下の段をピンク、上の段を紫のペチュニアで統一しました。スリットが浅いので、1段目よりラクに入れられると思います。
8. 2段目の4つのスリット全てに花を入れる
同じように、上の段の4つのスリット全てに花を入れました。これでハンギングの側面には、等間隔に8つの花を植えることができました。
ビオラのハンギングを作った時は側面だけで18株使っていたので、それぐらい使うともっとモコモコのものが作れるかもしれません。3段にして作った時は下までびっしりと花が咲き、真ん丸に仕上がりましたよ。
9. 2段目の上に土を被せる
側面を植え終わったところで、再度上段の根が隠れるほど土を入れます。ここからハンギングの本来花を入れる部分に植えるので、土を入れ過ぎずそのスペースは確保しておいてください。
10. 上部に花を入れる
残りの3つのペチュニアを上の部分に植えました。ハンギングバスケットの中にたくさんの株を入れなければならないのでできるだけ容量を増やすためにも、ビニールポットから取り出した時に少し土を落として入れていくと、10株ほどならすんなり入ると思います。
11. 水と肥料を与える
あとは他の花を育てるのと同様に、水や肥料を与えます。最初は下から流れ出るほどたっぷりと水をあげましょう。肥料は私はIB肥料を使っています。
12. 完成
出来上がり直後はぴょんぴょんと花が飛び出てちょっと滑稽な姿。パームマットもまだ見えてしまっていますが、1ヶ月もすればギュギュッとこんもりまとまるのではないでしょうか。
1ヵ月後
出来上がり直後の写真と比較しても一目瞭然で、モコモコと成長したのが分かります。あと少し株が大きくなれば、形もきれいに仕上がっていくと思います。
2ヵ月後
ビオラほど真ん丸な形にはなりませんでしたが、花が増えパームマットもほとんど隠れるほどまでに成長しました。
3ヵ月後
作ってから3ヶ月、そろそろハンギングの完成です。ギュギュは名前の通りギュギュッとまとまるので、もうちょっとほふく性のあるペチュニアやカリブラコアを使った方が、ハンギングの全体を覆うように咲いてくれたかもしれません。
ペチュニアは咲いている半年間の間放っておくと伸び伸びになって形が崩れてしまいます。ですので、もう1度きれいに咲かせるために途中まで切り詰める切り戻しをしなければなりません。
定期的な切り戻しや毎日の水あげなどの世話を怠らないようにすれば、長い間ペチュニアのハンギングを楽しむことができますよ。
壁掛けハンギングバスケットも
同じスリットを入れる要領で、壁掛け用のハンギングバスケットも作りました。こちらはカリブラコアを使用。ペチュニアと同じ頃に作ったもので3ヶ月ほど経ち、こちらもようやくモコモコのバスケットになってきました。
吊り下げと違い、飾る場所を選ばず狭い場所などでも掛けることができ、株数も吊り下げほどいらないので、まずは壁掛けから作ってみてもいいかもしれませんね。
関連商品
- 培養土
- IB肥料
- ハンギングバスケット吊り下げタイプ
- パームマット
- 水ごけ
- 土入れ
- ギュギュ11株