可憐な姿と優雅な香りのヒヤシンスが咲くと、毎年春がそこまで来ていることを実感します。初春のインテリアとして、お部屋の中でヒヤシンスを育ててみませんか?植物のある生活は、きっとあなたの心を今よりもっと豊かにしてくれるでしょう。
芽出し球根から始める水栽培
ヒヤシンスの水栽培は、秋頃に球根を買って始めることが多いと思います。
ですが秋に買うのを忘れて、「育てる時期を逃してしまった!」と言うこともありますよね。――それが私。ヒヤシンスが流通する2月頃に気付きました。
また、球根から育てると、冷蔵庫に入れたり暗所に置いたり、やってみたいけど咲くまでに時間がかかるしめんどくさい、と思われる人もいることでしょう。
そんな場合は、2~3月頃にホームセンターなどで購入できる、芽出し球根を使って、水栽培することができますよ。根も伸びて既に成長している状態なので、手っ取り早く花を楽しめます。
1. 水栽培用の瓶を用意
水栽培で必要になってくるのは、球根を育てるための瓶だけです。
根が生えていない状態の球根であれば、球根の底の部分を少し水に付けて育てますが、成長して根が生えてきたら、根だけを水に沈め、球根に水が付かないよう育てなければなりません。
ガラスコップやジャム瓶のような形の瓶の場合は、水面にモスなどを置いて球根を水に触れさせないようにすれば良いのですが、牛乳瓶の形のように上部に球根を置けて沈まないようなくびれのある形になっていれば、モスなどを置くことなく使うことができます。
また、白く伸びる根が美しいので、少し長さがある瓶の方が見た目にも美しく飾れます。
いろいろな瓶やグラスを使って試した結果、ダイソーのガラス瓶を使いました。ヒヤシンスの球根の大きさにピッタリ!
2. ビニールポットから出す
買ってきた時は黒いビニールポットに入っていると思うので、ポットからそっと取り出します。芽出し球根の場合、根もだいぶ成長しており、ビニールポットの中で丸まっていました。
この時、土をほぐすようにして、落とせるところまで落としておきます。
3. 水で洗う
バケツに水をため、その中で丁寧に土を洗い流します。
できるだけ根は切らないよう気を付けて洗いますが、触っているとどうしても少しは切れることもあります。ガバッと切れなければ大丈夫なので、きれいに洗い流しましょう。
少しでも土が残っていると水栽培する際に水が汚れてしまうので、時間をかけて土を取り除きました。
4. 根を整える
小さなビニールポットの中で根が伸びたため、球根から水栽培する場合と違って、根に変な癖が付いてしまっています。
なかなか癖は直りませんが、瓶の下へ下へと伸びていった方がきれいなので、できる範囲で軽く整えておきます。
5. 球根を瓶に入れる
瓶に水を張り、球根を入れます。根を傷めないよう注意しながら、根が下へ向かうように入れました。
根腐れ防止材を入れると良いそうですが、私は特に使わず行いましたよ。あった方が水を浄化するのでお勧めですが、なくても花を咲かせることは可能です。
成長には関係ないけれど、見た目がきれいに見えるかなと、クリスタルのようなアクリルアイスを入れておきました。
6. 水は球根に付かない程度
根が生えている球根の場合は、根から水を吸い上げるため球根自体が水についている必要はなく、逆にずっと水の中におくと腐ってしまうので、球根の底に付かない適度まで水を入れます。
あとは花が咲くのをまつのみ。
7. 開花
芽出し球根を買って水栽培してから、一週間も経たないうちに開花しました。やはりこの時期暖かい室内だとかなり早いです。
ゆっくり開花させたければ、暖房が効いていない部屋、ベランダなどが良いかもしれませんね。
8. 時々水替えを
時々水を替えて、水が腐らないよう注意しましょう。私は2~3日に1回は水替えをしましたよ。
また、暖房が効いている室内だと水が減っていくのが早いので、少なくならないよう付け足します。
9. 最盛期
花がきれいに開き、開花してから2~3日後にヒヤシンスが一番美しい時期を迎えます。華やかなだけでなく、香りも部屋いっぱいに広がりますよ。
10. 咲き終わったらカット
花がしおれて枯れてしまったら、そのままにしておくと病気になったり種を作ると栄養を使って弱ってしまうので、すぐに摘み取らなければなりません。根元をはさみでカットします。
11. 土に埋める
水栽培の球根は、球根に蓄えられた栄養を全て使ってしまうため来年花を咲かすのは難しいと言われていますが、土植えに切り替えることでまた花を咲かせることも可能ですよ。
日当たりの良い場所に深く穴を掘り、球根を植えて土を被せます。水やりも、夏の休眠期以外はたっぷりと。あとは来年も待つのみ。
球根花をインテリアに!
ヒヤシンスは、鮮やかな色合いと香りの良さから、インテリアにもピッタリの植物です。部屋の中にヒヤシンスの香りが満ち溢れると、春の暖かい庭にいるような気分になりますね。
ムスカリやクロッカスなど他の秋植え球根も同じように芽出し球根から水栽培できるので、いろんな花を並べて育ててみるのも楽しいですよ!
関連商品
- 芽出し球根
- ガラス瓶