セルトレイに植物の種をまいて順調に育ってくると、窮屈になってくるのでビニールポットに移し変えなければなりません。最終的には鉢に植えますが、まだそこまでは大きくないので、最初はビニールポットに移します。今回は、その手順をご説明したいと思います。
種から育てて大きくなりました!
9月の中旬頃、72穴のセルトレイいっぱいに、昨年育てていたパンジー・ビオラの種をまきました。
種のまき方については、下記の記事とYouTubeでご紹介していますので割愛させて頂きますね。
暑い日が続いたせいか今年はなかなか芽が出ず、成長するのにだいぶ時間がかかってしまいましたが、2ヶ月ぐらいかけてようやく5枚葉ぐらいまで成長してくれました。
いやあ、日に日に成長していく姿は毎日見ていても飽きませんね。初めて芽が出た時は嬉しかったなあ……。
これぐらい苗が成長してくると、さすがにセルトレイではかわいそうなので、ここから植木鉢に移すまでは、ビニールポットで育てます。
また、必要以上に横へと根を広げ過ぎてしまい、生育不良の原因ともなりますので、最初は小さいビニールポットへ移します。
1. 用意するもの
ここからは、ポット上げする手順です。
必要なものは、ビニールポット(ポリポット)、鉢底ネット、そしてプラスチックスプーンがあると良いかと思います。
ビニールポットは、普段園芸店で購入した花が入っていたものを、捨てずに種まき用に残しておくようにしていました。
鉢底ネットはあらかじめ、底穴より少し大きめに切っておきます。
ピンセットなどでも良いですが、プラスチックスプーンがあると使いやすく便利です。
2. ビニールポットを並べる
ポットに移す苗の数だけビニールポットを用意。トレイの上なんかに並べておきます。
3. 鉢底ネットを敷く
ポットの中に一つずつ、鉢底ネットを敷きます。ちなみに鉢底ネット、ビニールポットは、100円ショップでも購入できますよ。
4. ビニールポットに培養土を入れる
ビニールポットの中に、培養土を半分程度まで入れます。
私は毎年パンジー・ビオラ専用の培養土を使っていますが、今年は手元になかったので、普通の植物全般に使える培養土を使いました。
苗が小さいため、肥料が根に当たって枯れてしまう可能性があるため、肥料は入れていません。
5. セルトレイから苗を掘り上げる
ここからプラスチックスプーンを使い、苗を掘り上げます。
苗が小さくまだ根がしっかりと張っていないので、できるだけ根を崩さないようにしなければなりません。
スプーンをセルの端っこに入れ、すくうように土ごと苗をごっそり浮かせます。
こんな感じでこのまま崩さないようにしてくださいね。
それにしても堀り上げてみると、しっかりと根も成長していっているのが分かりますね。感無量です……。
6. ビニールポットに移す
先ほど入れた用度の上に、そのままの状態でポコッと苗を乗せます。
ビニールポットの上の縁5mmほどはウォータースペースが必要なので、苗を置いた時にそれ以上になるようであれば、少し土を減らしてあげてください。
7. 苗の周りに培養土を入れる
苗が倒れないよう、苗の周りに培養土を入れます。この時、苗が傾くことなくまっすぐになるよう調整します。
ですが、あまり触り過ぎると苗が弱ってしまうことがあるのでご注意を。
8. しっかり土を入れたら完成
軽く手で押さえてみて、まだ入りそうであれば土を足します。あまりぎゅうぎゅうに詰める必要はありませんけどね。
ポットに移し変えた後は、まだ苗が馴染んでいないので、すぐに水をたっぷりと与えてください。
花が咲くまであと少し!
以上でポット上げは完了です。手間はかかりますけど、難しい作業もなく、簡単にできるかと思います。
ブログを書いている現在、ポット上げから10日ほど経っていますが、蕾が付き始め、もうすぐ花が咲きそうになっていますよ。
毎日第一号が咲くのをまだかまだかと楽しみにしています。植物には本当に癒されますね。