寒い冬が終わり、暖かく心地良い季節になりました。春には花を咲かせる植物も多く、ガーデニングに最適なシーズンですね。色とりどりの春の花を使って花壇を作れば、季節を感じられる癒し空間になること間違いなし!おすすめの春の植物をご紹介します。
新しく花壇を作りました!
我が家のチェリーガーデンの庭には花壇がいくつかあるのですが、バラが多く草花があまり植えられなかったため、もっと花を増やすために新たに花壇を作りました。
以前作ったレンガの小道に沿った花壇で、道沿いを美しい花々が彩ります。
春には数えられないほどの花が咲きますけど、その中から、3~5月頃の花壇(地植え)に向いている花々をまとめました。
キンギョソウ
- 科名:オオバコ科
- 分類:多年草(日本では一年草扱い)
- 開花期:3~6月
特徴的な色鮮やかでぷっくりした花が金魚に似ていることからキンギョソウと名付けられました。
原産地では宿根草ですが、日本の高温多湿な夏は越せないため、日本では一年草扱いになります。品種や花色が多く、一重咲き、八重咲き、ペンステモン咲きのものなどバリエーションも豊富。
背が高くなる草花なので、花壇では後方に配置すると奥行きを演出できますよ。
リナリア
- 科名:オオバコ科
- 分類:一年草(宿根もあり)
- 開花期:3~7月、12月
キンギョソウによく似ており、キンギョソウを少しコンパクトにしたような形の草花。和名をヒメキンギョソウと言います。
ピンクや白、紫、黄色、オレンジなど、カラーバリエーションも豊富で小さめで合わせやすいため、寄せ植えでもよく使われますね。
見かけは繊細そうに見えても実はとても丈夫な花で、育てやすい草花だと思います。
イベリス
- 科名:アブラナ科
- 分類:一年草、多年草
- 開花期:3~6月
純白な小花が密集して雪のように咲くアブラナ科の草花。まるでお菓子のような可愛らしさがあり愛らしい見た目ですね。
花付きが大変良く、最盛期は真っ白な花が咲き誇り華やかな光景を作り出してくれますよ。
イベリスは一年草と多年草のものがあり、品種もたくさんあります。白色が最もポピュラーですが、紫やピンク系のものもあるそうです。
アジュガ
- 科名:シソ科
- 分類:多年草
- 開花期:4~6月
匍匐性があり地面を覆うように成長するので、グランカバーとしても使われることが多いアジュガ。4~6月頃に紫やピンク色の花を咲かせます。
花はさることながら葉色の個性的な美しさも魅力で、紫がかった色や斑入りのものも人気で、存在感も抜群!
耐寒性、耐暑性があり丈夫で、手間もかからず育てやすい草花ですよ。耐陰性もあるため、シェードガーデン(日陰の庭)でも成長してれくます。
ネモフィラ
- 科名:ムラサキ科
- 分類:一年草
- 開花期:3~5月
鮮やかな澄んだブルーが美しく、一面に咲き誇るとまるで海のような絶景を作り上げるネモフィラ。茨城県のひたち海浜公園が有名ですね。
青色が有名ですが、実は白や黒紫の品種もあります。いずれも一株でこんもりとして育て方は同じ。
横に広がっていく性質があるので、広い面積に群生させると見応えのある花壇になります。グランドカバーとしても使えますよ。
ネメシア
- 科名:ゴマノハグサ科
- 分類:多年草
- 開花期:3~11月(真夏は咲かない)
少し前までは一年草のものが主流でしたが、近年では耐寒性がある宿根ネメシアが主流になってきました。
宿根タイプのものは-3℃まで耐寒性があり、冬の寒さにも強く夏越しも比較的簡単にできるようになり、とても丈夫で育てやすい品種です。
花色も豊富で、特に紫や黄色、ピンクなどの淡い色合いのものが人気がありますね。
オステオスペルマム
- 科名:キク科
- 分類:多年草
- 開花期:3~11月(夏は咲かない)
紫、黄色、白、ピンク、複色のものなどとにかくカラーバリエーションが多く、初春から園芸店でも多く流通し始めます。
咲き方も品種によって様々なので、いろんな種類のオステオスペルマムを植えて、賑やかでカラフルな花壇を作っても楽しいかもしれません。
耐寒性もあり冬越しも難しくなく、初心者でも育てやすくて丈夫でおすすめ!
コツラ
- 科名:キク科
- 分類:一年草(多年草もあり)
- 開花期:3~5月
ハナホタルやカゲロウソウなどと言う名前で流通しているキク科の草花。ピョンピョンと伸びた茎にポンポンのような真ん丸の鮮やかな黄色い特徴的な花を咲かせます。
多年草ですが暑い夏が苦手で枯れてしまうことが多いので、日本では一年草扱いになることがほとんど。ただし、こぼれ種から翌年も咲くことが多いですよ。
鮮やかな黄色い花と特徴的な見た目から、最盛期には花壇の中でもよく目立つ存在になることでしょう。
ワスレナグサ
- 科名:ムラサキ科
- 分類:一年草(冬越しできれば多年草)
- 開花期:3~6月
ドイツの悲しい恋の物語からワスレナグサと名付けられた草花。3~6月頃に、小さく細かな青い花をたくさん咲かせます。
野生っぽさがナチュラルガーデンにもピッタリで、どんな庭にも合わせやすい花ですね。鮮やかな青色はパッと目を引きます。
本来は多年草ですが日本では一年草扱い。こぼれ種から容易に咲かせることができるので、次の年も自然に咲いていることが多い品種でもありますよ。
デルフィニウム
- 科名:キンポウゲ科
- 分類:一年草
- 開花期:4~7月
茎が長く伸び、房状に花穂を付けます。青色や紫色、白色などの涼しげな色が多く、イングリッシュガーデンやナチュラルガーデンにピッタリな花姿。
とても美しい花ですが原産がヨーロッパの涼しい場所のため、日本の夏を越すことは難しく、残念ながら日本では一年草扱いになることが多いですね。
花壇の後方に入れることで奥行き感も出せますし、高低差も表現することができるでしょう。
ブルーデージー
- 科名:キク科
- 分類:多年草
- 開花期:3~11月(真夏は開花しない)
名前にデージーと付きますが、実はデージーとは別種のもの。アモエナとアメロイデスと言う2種類の花を総称してブルーデージーと呼びます。
細い長めの茎にブルー(または白)の花を咲かせ、花も可愛らしいのですが、斑入り葉の品種も人気がありますね。
高温多湿に弱く夏には花が減り夏越しができないことも。本来多年草ですが、暖地など場合によっては一年草扱いになることもあります。
ラナンキュラス
- 科名:キンポウゲ科
- 分類:多年草
- 開花期:3~6月
幾重にも重なった豪華な花弁と大輪の花が美しく、庭の主役として植えるのにふさわしい存在感抜群の球根花。
赤や黄色など鮮やかで明るい花色が定番ですが、その人気から近年では改良が進み、複色のものや背丈が低いものなども流通しています。
以前は地植えは難しいと言われていましたが、花弁にツヤのあるラックスシリーズを始め、最近では花壇などに向いているものもたくさんありますよ。
バーベナ
- 科名:クマツヅラ科
- 分類:一年草、多年草
- 開花期:4~11月
春から秋頃まで長い間花を楽しむことができるバーベナ。真夏の暑い時期でも生育が良く、花が少なくなりがちな夏を華やかに飾ってくれる草花です。
耐寒性があまりない一年草の品種が一般的に流通していますが、耐寒性があって多年草として使えるバーベナもあります。
花手毬シリーズやスーパーベナなど、花付きが良い改良品種も多く出回っていますよ。
ブラキカム
- 科名:キク科
- 分類:一年草、多年草
- 開花期:3~10月
草花の定番のような、スッキリとして癖がない花姿のブラキカム。キク科の植物で、一年草と多年草のものがあります。
個性は強くなく控えめな見た目だけど、他のものと組み合わせると引き立ててくれ、どんな植物とも合わせやすい花でもありますよ。寄せ植えでも使いやすい花。
丈夫で育てやすく花期が長いので、手間をかけることなく春から秋まで花壇を彩ってくれるでしょう。
マトリカリア
- 科名:キク科
- 分類:多年草、一年草
- 開花期:3~6月
ヨーロッパではハーブとして知られる多年草の花。花の中心が盛り上がった、小菊のような2cmほどの特徴的な花を咲かせます。
横に広がりやすくこんもりと株を覆うように咲かせるので花壇に植えると大きく育ちます。
高温多湿の環境には弱い面もありますが、小さな花が集まって咲く姿はとても可愛らしいですよ。
ノースポール
- 科名:キク科
- 分類:一年草
- 開花期:12月~5月
白い花弁と中心の黄色のコントラストが可愛いノースポール。見た目はマーガレットによく似た花ですね。
冬から初夏にかけて咲く草花なので、パンジーやビオラなどと一緒に植えられていることも多い花。寄せ植えなどにもよく使われますよ。
安価で買えることも多く丈夫な花なので、公園の花壇などでもよく見かけます。一株でもボリュームがあるので、何株かまとめて植えるとこんもりしてインパクト大!
ロベリア
- 科名:キキョウ科
- 分類:一年草(宿根もあり)
- 開花期:3~7月
春から初夏にかけて小さな花を無数に咲かせる草花。花が蝶のような形をしており、株いっぱいにこんもりと咲く姿は美しく可憐です。
ピンクや白のロベリアもありますが、多く流通しているのは紫や青のブルー系。色が鮮やかでまるで深い海のように神秘的な花色です。
暑さや寒さに弱いので基本的には日本では一年草扱いですが、様々な改良品種があるので、比較的容易に夏越しや冬越しができるものもありますよ。
まとめ
春の花が終わったら、順に抜き取って夏の花に移行していきます。花が何もなくなって寂しい花壇にならないよう気をつけなければなりませんね。
環境や色合いに合わせた花を植えることも大事だけど、やっぱり一番は、自分が好きな花を植えることだと思います。せっかく訪れた花の季節なので、自分の好きなように、おもいっきりガーデニングを楽しみましょう!