冬を代表する花と言えば、パンジー、ビオラ。種類豊富で美しく、丈夫で育てやすいことから人気がありますね。私は毎年種をまき、咲いている姿だけでなく、成長過程も楽しんでいますよ。今回は、簡単にできる種まきの方法をご紹介したいと思います。
種をまく時期は?
パンジー、ビオラの種をまく時期は、地域にもよりますが、9月上旬~中旬頃にかけてが良いと思います。
だいたい20度ぐらいの気温が適温と言われており、その時期に行うと発芽率が上がるそうですよ。
暑い時期に種をまいて長く楽しむ方法もありますけど、暑いと少々管理が難しくなるので、適温の時期にまくのが一番簡単に育てられるでしょう。
30度を超えるような暑い時期にまくと、なかなか芽が出ないことも多いと思います。
1. セルトレイを用意
さて、ここからは種まきの仕方です。
まず、用意するものは種まき用のセルトレイですね。
いろんな大きさのものがありますが、私はいつも72穴のものを使っています。
1マスずつに排水用の穴があいており、そのままだと土が流れ出てしまうので、セルトレイの下に、セルトレイがすっぽり入る大きさの平らなトレイを敷いています。
2. 土を入れる
セルトレイにみっちり土を入れます。使ったのは、種まき用の専用培養土。
自分で用土をブレンドして作ってももちろんOKですけど、こういったものを使うと確実ですね。手間も省けます。
3. 水で湿らせる
種の発芽には水が不可欠ですので、土を湿らせてから種まきをしなければなりません。
なので、入れた土にジョウロなどで水をまき、しっかりと水分を含ませておいてあげます。
4. 穴をあける
種をまいていく前に、種を入れるための穴をあけておくとやりやすいですよ。
竹ひごの後ろ側なんかを使い、ちょんちょんと軽く触る程度に土に穴をあけます。
この穴は深くあけ過ぎると、光が届かなかったり、土の表面までが遠かったりでなかなか発芽できないので、本当に浅めにあけた方が良いと思います。1~2mmで大丈夫。
以前深くし過ぎて、発芽までにかなり時間がかかってしまったことがありました。
5. 種を竹ひごに付ける
竹ひごを水に濡らすと、細かい種を簡単にくっつけることができます。
何か別の容器に水を用意しておき、竹ひごを濡らしながら種を取ると良いと思います。
1マスに1つなので、いくつも種を取らないよう、1つだけ種を取ってくださいね。
6. 種を土に埋める
そのまま種を落とさないようにセルトレイに持っていき、先ほどあけた穴に置いてくるように、土にちょんと付けてあげます。
これで、土の中に種が入ると思うので、そうしたら指で軽く土を戻して穴を塞いでおきましょう。
7. 同じように種をまく
1マスできたら、同じ要領で、必要な分だけセルトレイに種をまいていきます。
全ての種が発芽できるとは限らないので、少し多めにやっておいても良いかなあと思います。
私はいつも、3トレイ以上はまいちゃいますね……。
8. バーミキュライトをかける
バーミキュライトは、土壌改良剤としてもよく使われるとても軽い用土です。
保水性や排水性、通気性などにも優れており、種まきの覆土として使われることが多いですね。
発芽成功率を上げる目的で、上から バーミキュライトをかけておきました。
ただし、あまり分厚くしてしまうと、種まで光が届かなくなってしまうので、パラパラと軽く覆う適度で大丈夫ですよ。
9. 水やり
種をまいた後はしっかりと水をあげましょう。
発芽には乾燥が大敵なので、土が乾いてしまわないよう、毎日の水やりも欠かしてはいけません。
種の発芽が揃うまでは、水圧の強いもので水をまくと種が流れ出てしまう可能性もあるので、霧吹きで優しく水やりするのがおすすめです。
種まきの方法は以上になります。
管理方法
種まきをしたトレイの置き場所ですが、発芽するまでは直射日光が当たらない、風通しの良い涼しい場所に置きます。
発芽してからは日光が足りないと徒長してしまうので、日当たりの良い場所に移し変えると良いでしょう。
また、地面に直接置くと虫の被害に合う可能性もあるので、私は毎年台の上に置くようにしていますよ。
あとは、水は枯らさないよう毎日必ず与えます。
パンジー・ビオラを種から楽しむ!
たくさん種をまこうと思うと一仕事ですけど、これからの成長に期待してワクワクしちゃいますよね。
私は毎年種から育てることを、秋から冬にかけての楽しみとしています。
もうすぐパンジー、ビオラが美しい季節。寒いのは苦手だけど、美しいパンジー・ビオラに癒されて、今年も冬を乗り切ろうと思います。
YouTube
パンジー・ビオラの種まき方法については、詳しくはYouTubeでもご紹介しています。動画の方が分かりやすいと思いますので、ぜひそちらもご覧下さい。