寒い冬の時期は、どうしても花が少なく寂しい庭になりがちなシーズンですね。ガーデニングをするのも辛い時期ですが、冬でも美しく可憐な花が咲き誇れば、きっとそんな季節でも庭に出るのを楽しめるはず!寒い季節にお勧めの花をご紹介します。
パンジー
冬の花の代表とも言えるパンジー。寒さに強く丈夫で育てやすいことから、ガーデニング初心者の方にもお勧めの花。一般的に花径5cm以上をパンジー、それ以下をビオラと区別して呼んでいますが、最近では複雑に交配されたものも多く、定義が曖昧な部分もあるそうです。
パンジーは人気がある花なだけあり、品種改良が進み、非常に多くの種類がありますよ。写真のようにパンジーには見えないフリル咲きのもの(ローヴ・ドゥ・アントワネット)などもあり、庭を賑やかに飾ってくれます。
ビオラ
パンジーと同じく冬を代表する花ビオラ。こちらも冬になると、園芸店に何十種類もの品種が並ぶほど人気があり、形や色、サイズなど様々なものがあります。
サイズの違いだけでパンジーと名前を変えているので性質はほぼパンジーと同じで、寒さに強く丈夫なのでとても育てやすい花ですよ。花付きも良いものが多いので、モコモコとまるで春の庭かのようにたくさんの花を咲かせてくれることでしょう。
私個人的には花径が小さいビオラの方が好みで、我が家でも毎年たくさんのビオラを育てています。
アリッサム
スイートアリッサムとしても親しまれているアリッサムは、秋から初夏頃まで花を咲かせます。とても小さな花を無数に付け、こんもりと可憐に咲く姿はとても可愛らしいものです。
主張が強くなくどの花にも合わせやすいので、寄せ植えの調和役として使ったりするのに向いている花ですね。横に広がる性質を生かしてグランドカバーとして使うのも良いかもしれません。
シクラメン
誰もが知っている冬の花シクラメン。赤や白、ピンクなどの花色があり、反り返ったような花弁が特徴的な花ですね。ウェーブがかった品種や八重咲きの品種なんかもあります。
普通のシクラメンはあまり耐寒性がないため室内で冬越しするのが一般的。それに対しそんな欠点を補ったのがガーデンシクラメンで、品種改良によって寒さに強くなっているため、戸外でも育てることが出来ます。丈夫なため、寄せ植えなどにも使いやすいですよ。
クリスマスローズ
冬の花の中でも人気の高いクリスマスローズ。「冬の女王」「冬の貴婦人」などとも呼ばれるほど、寒い時期を上品でおしゃれに彩ってくれる植物です。
花の見頃は1月~3月頃で、花期が長いのも人気の理由の1つ。高温多湿には弱い性質を持ちますが、寒さに強く丈夫で育てやすいため、ぜひ冬の庭に取り入れたい花ですね。
プリムラ・ジュリアン
パンジーやビオラと同様、冬の花を代表する花の1つプリムラ・ジュリアン。冬から春頃まで花を咲かせます。
プリムラ属はサクラソウ科の園芸品種でヨーロッパで品種改良されたものが多く、500種類以上もあるそうですよ。プリムラ・ポリアンサやプリムラ・マラコイデスも有名ですね。
ジュリアンはポリアンサや他のプリムラ属を交配したもので、はっきりとした鮮やかな色が美しく、赤、ピンク、紫、白、オレンジなど色数が豊富な花。まとまりやすく丈夫なため、パンジーやビオラのように冬に使いやすい花です。
ノースポール
冬から初夏頃まで花を楽しめるキク科の植物ノースポール。花径3cmほどの、中心が黄色く白い花弁を持った花を付けます。葉はノコギリのようにギザギザしています。冬の時期は花の数は少なめですが、春になるとたくさんの花を付けますよ。
草丈は30㎝ほどまで成長することもあり、比較的大きめの草花です。鉢や花壇にこんもりと咲かせてみるととても可愛いと思います。
チェッカーベリー
11月~3月ぐらいまで、まるでクリスマスを思わせるような真っ赤で小さな可愛いらしい実をつけるチェッカーベリー。冬にピッタリのツツジ科の常緑低木です。この実は食べることができずあくまでも観賞用なのでご注意を。
ビオラやハボタン、シルバーリーフなどと組み合わせた寄せ植えにも人気で、クリスマスや正月飾りにも使われることが多いですよ。可愛らしさと華やかさがあり、庭の中でも赤い実はとても目立つ存在になることでしょう。
ハボタン
葉の形が牡丹のような見た目に似ていることから名づけられたハボタン。日本では正月飾りや門松などにも使われることが多いため、おめでたいイメージがある花でもありますね。
寒さに強く、11月~3月頃までの冬の時期に楽しむことができますよ。花のように見える部分は葉っぱで、春には黄色い花が咲きますがハボタンの主役はあくまで葉っぱ。
日本で品種改良が盛んに行われ、昔は大きめのものが多かったですが、近年では小ぶりなものが主流になってきています。
デージー
12月~5月頃まで花を咲かせる冬の花デージー。キク科に分類され、和名をヒナギクと言うヨーロッパ原産の植物です。もともとは多年草だけど日本の暑い夏を越すのは難しく、日本では一年草として扱われることが多い花ですね。
茎の先にたくさんの花弁を付けた花を付け、その姿はとても可愛らしい印象を受けます。花のサイズは小輪のものから大輪のものまであり、ピンク、赤、白色などの花色がありますよ。
まとめ
寒い地方が原産の植物は、割と日本の寒さに平気なものも多いため、冬でも綺麗に花を付けることが出来るのです。我が家のチェリーガーデンはビオラが多いですが、庭が寂しくならないようたくさん植えているので、ここの庭は春のようだねと言ってもらえることが多いですよ。
冬には冬の良さがあり、寒いですけど他の季節とは違うガーデニングが楽しめるはず。ぜひ、季節ごとに違った花を楽しんでみてくださいね!