シンプルだけどおしゃれで、お部屋やお庭のちょっとしたディスプレイや収納として活躍してくれるはしご型のラダーラック。DIY初心者にもお勧めの簡単に手作りできる雑貨ですよ!端材を使って庭のアクセントに作りました。
ラダーラックとは?
ラダーラックとは、壁に立て掛けて飾るはしご型の棚のこと。私は以前にも、庭で花や雑貨を置くために手作りしています。
その時作ったものは1×4材を使っていたので、段ごとに奥行きがあって階段のようになっており、物が乗せられるタイプのものでした。今回は細い木材を使い、乗せると言うより掛けるタイプの細いものを作ります。本物のはしごのような形ですね。
1. 木材を切る
余っていた木材を探したところ、赤松とホワイトパインがあったのでそれを使用します。はしごの縦の部分となる赤松は、4cm幅のものを半分に切って2cmの太さにしました。高さは70cm。
1.5cm角のホワイトパインは3本カットし、はしごの横の棚板として使います。
2. 木材をやすりがけ
全ての木材をサンドペーパーでやすりがけします。特に切った断面はバリが出ていて危ないこともあるので念入りに。電動サンダーを持っていると便利ですね。
3. 棚板の位置をマークする
縦の板となる70cmの木材に、取り付ける3本の棚板の位置をマーク。しっかりと測って等間隔になるよう注意します。棚板は横から打ち込んで固定するので、ネジ打ちの目安にするためにも板の両面にマークしました。
4. 下穴をあける
細い木材や薄い木材にネジを打つ時は、割れてしまったりひびが入ったりすることが多いため、それを防止するためにも必ず下穴をあけてからネジを打ちます。
それと今回は、無機質になりがちなネジ頭が気になるので、ネジをダボで隠す方法で作ろうと思います。そのために、使うネジより少し大きめな下穴をあらかじめあけておきます。深さは木材の厚みの半分程度。
5. 棚板の取り付け
マークした位置に棚板を取り付けていきます。縦の板の上から打ち込もうと思うとなかなか安定しず打ちにくいと思うので、支えを置いたり誰かに支えていてもらうと作業しやすいですね。
水平が取れていなかったり微調整が必要な場合もあるので、最初は仮止めと思って緩く固定しておくと良いですよ。
6. 片側だけ全て取り付ける
1本ずつ両方の縦の板に取り付けても良いのだけど、最初に固定してしまうとカットの時長さが微妙にずれていると縦板の間に入らないものが出てきてしまうこともあるので、私は最初に片面だけに棚板を全て取り付けました。
7. 反対側の木材の取り付け
あとは、立てて上からもう一方の縦の板を取り付けます。3本一気に取り付けられるので、私はこのやり方が作りやすかったです。
8. 完全にネジを打ち込む
真っ直ぐな地面に置いて3本の棚板全てに水平器を乗せてみて、しっかりと水平が取れていることを確認。ここで仮止めしてあったネジを完全に打ち込みます。
尚、このラックは物は乗せませんが水平が取れていないと見栄えが良くないので、真っ直ぐになっていない場合は取り外して水平を取りながら取り付け直します。
9. ダボでネジを隠す
2. その穴にボンドを入れ、大きさの合った木ダボを挿し込みます。
3. 挿し込んだ木ダボをノコギリでカット。木材に対して水平にし、木材と同じ高さになるようにします。
4. ダボをカットした周辺が擦れて跡が付くことがあるので、やすりがけして滑らかにします。
このダボでネジ頭を隠す方法を使えば、不細工なネジ頭を目立たせなくすることが出来ますよ。ナチュラルガーデンなんかには、ネジや釘はどうしても似合いませんからね。
11. 茶色で下塗り
形が出来上がったので、ここから塗装に入ります。普通に色を塗っても良かったのですが、せっかくなので庭の雰囲気に合わせて古びた感じにしていこうと思います。まずは全体を茶色の水性塗料を使って下塗りしました。
12. クラッキングメディウム塗装
下塗りの茶色が乾いたら、ここでクラッキングメディウムを塗ります。この塗料は上から塗る塗料をひび割れさせ、まるで年季が入って塗装が剥がれたような雰囲気を出すことができる魔法の塗料。全体をムラなく均一に塗り、完全に乾く前の半乾きの状態で次の塗装へ移ります。
使い方は少しコツがいるので、詳しい使い方は過去の記事をご覧下さい。
13. 青で上塗り
クラッキングメディウムの上に、ベースとなる色を塗装。私は青の水性塗料を使用しました。
少し時間を置いて乾いてくると、見事にペリペリとペンキが剥がれたようにひびが入ります、いつもなら……。今回はクラッキングメディウムを乾かす時間が短か過ぎたためか、あまり綺麗に割れてくれませんでした。焦り過ぎた…。練習あるのみ!
その変わり少しかすれさせるように塗ってあったので、下地が見えてなんとかアンティークっぽくはなったと思います。
14. 白でエイジング塗装
最後に白色の水性塗料にたっぷりと水を含ませ、ところどころに乗せて指で伸ばしたり軽くティッシュで拭き取ったりして、ほこりが被ったような白い汚れを演出。エイジング加工をたっぷり使い、よりアンティークっぽいものに仕上げましたよ。
15. 完成!
何度も色を重ねたので塗装に時間がかかってしまいましたが、形だけなら1~2時間あれば作れるのではないでしょうか。ネジ隠しなんかしない!と言う方は、もっと早くできるでしょうし。とても簡単に、時間もお金もかけることなくオリジナルアイテムの完成です!
DIYは、置く場所に合ったサイズで作ることができ、その場所の雰囲気に合ったデザインや色にすることができるのがメリットですね!
私は庭の飾りとして置いていますが、室内用の洋服掛けや収納棚など実用的なものとして作ってみるのも良いかと思います。
- 木材(赤松、ホワイトパイン)
- 水性塗料
- クラッキングメディウム