植物の名前を忘れないために必須の園芸ラベル(プランツタグ)。名前を覚えておければ何でも良いのですが、せっかく付けるのであれば庭の雰囲気を壊さないお洒落なものにしたい!そう思い、既存のものではないオリジナルの園芸ラベルを手作りしました。
おしゃれな園芸用ラベルを作りたい!
今回私が作ったのはバラ用のラベル。と言うのも、現在我が庭チェリーガーデンには80本ほどのバラがあるため、なかなか名前を覚えられなかったりど忘れしてしまうことがしばしば。
今までは、買った時に付いているネームラベルをそのまま取り付けたりしていました。
しかし、買うものによってバラバラの表記なので統一感もなく、どうしても庭に合わないデザインだったり、日光や雨で名前が消えてしまったりで、どうせなら全て統一したお洒落で丈夫なものにしたいと作ることに。
言ってしまえば庭の脇役にも入らないような小さなアイテムですけど、理想の庭を作るためには、こういった小さなこだわりも大切だと私は思います。
使ったのはプラバン
園芸ラベルを手作りする上で、1番悩んだのは素材です。
屋外なので紙は使えませんし、木製のものはいつか腐敗してしまうので、できるだけ長持ちできる素材を探し、辿り着いたのがプラバンです。
100円ショップのタグに名前を書いていくだけなら簡単ですし、80本以上ものバラのラベルをプラバンで作るのはとても大変ですけど、プラバンを使うのは小学生以来なので、楽しみながら地道にコツコツと作っていくことにしました。
1. PCでデザイン → 印刷
まずはパソコンのIllustratorを使い、ラベルのデザインをしました。ネット上にはタグやラベルの無料素材のサイトがたくさんあるので、そういったものを利用しても良いと思いますよ。
プラバンはレンジで温めると最終的に4分の1ほどの大きさに縮むので、作りたいサイズの4倍ほどの大きさで作っておきます。そしてそれを印刷。(モノクロでOK。)
2. プラバンに下絵を貼り付ける
プラバンの裏側から先ほど印刷した下絵を貼り付けます。動かないようマスキングテープなどでしっかりと固定しましょう。
3. 油性マジックでなぞる
ここから使うのは油性マジック。マジックで下絵に沿ってなぞっていきます。
私は1色しかないので青1色しか使っていませんが、たくさんの色を使ったり、線の細さを変えてデザインしたり楽しんでも良いと思います。また、クレヨンや色鉛筆を使って着色することもできるそうですよ。
修正は除光液で
マジックではみ出したり失敗してしまった時に便利なのが除光液。綿棒などに付けてこすると線が落ちるので、やり直すことができます。
ただし、こすり過ぎたり付けすぎたりするとプラバンを傷めてしまうので、少量ずつ使い、しっかりと乾かしてから熱をかけなければいけません。
4. カット
カットする部分を細く油性ペンでマークしておき、その目印に沿ってカットします。はさみの先を使ってカットすると、プラバンが割れたり変なヒビが入ってしまうことがあるので、はさみの奥の方で形に切っていきます。
5. 穴あけ
キーホルダーやアクセサリーを作る場合もそうですが、プラバンは後から紐や金具を取り付けるために穴をあけておくことが多いです。
今回も後からワイヤーなどを取り付けるつもりなので、先にパンチで穴をあけておきました。当たり前ですが加熱すると穴も一緒に縮むので、穴も4倍ほど大きめにあけておきましょう。
6. トースターで焼く
ゆがみにくくするため、余熱して熱を加えたトースターを使います。ここに1度丸めてくしゃくしゃにしてから広げたアルミホイルを敷き、その上にプラバンを乗せます。そのまま取り出せるようその上にクッキングシートも敷いておくとやりやすかったですよ。
そこから2分ぐらいに設定してスイッチオン!間もなくくしゃっとひねりながら縮んでいくので、窓から覗きながらしっかり縮み終わるまで待ちます。
7. 本に挟んで押さえる
縮み終わったらトースターから取り出し、クッキングシートごと分厚めの本に挟んで上から押さえてしっかりと平らにします。熱が冷めると固まってしまうので、アツアツのうちに急いで成形します。
8. アクリルスプレーで保護
屋外で使うもののため、表面に傷が付いて文字が消えてしまわないよう、アクリルスプレーの透明やニスで保護します。
9. ラベルの完成
しっかりと乾かせば、園芸ラベルの完成です!最初は薄いペラペラのシートだったものが、完全にプラスチックになりました。
プラバンは少しコツが要り失敗もありますが、慣れてこればゆがみもなく、しっかりと平らなものを作ることができますよ。プラバンの使用用途はまさに無限大で、お店に売られているような雑貨などを作ることも可能ですね。
失敗例
ちなみに失敗もいくつか。
- トースターの中でひねりながら縮んでいくのですが、その光景に慌てて取り出してしまうと可笑しな形になってしまいます。
- 既に縮んでいるのにトースターの中で長い間放っておくと溶けてしまい、気泡も入り歪な形になってしまいます。縮んだことを確認したら、なるべく早く取り出した方が良いです。
- 大きさによって温める時間が変わるので、1度にたくさん焼くと縮むスピードが違って失敗してしまいます。必ず1つずつ焼いた方が上手くできます。
10. ピック作り
そのままワイヤーを通して取り付けたものもあるのですが、玄関付近のバラは土に挿して使うものにしました。そのためのピックを作ります。
ダイソーで買った3.0mmの太めのワイヤーを適度な長さにカットし、引っ掛けられるような形にペンチで曲げます。手だと上手く曲げられませんが、ペンチを使えば簡単に曲げることができますよ。
3.0mmのワイヤーはさすがに太くてあけた穴に通らなかったので、リングを付けて引っ掛ける形にしました。風が吹くと落ちてしまいそうなので、引っ掛けた部分をくるっと深めに巻いておくと落ちにくいと思います。
11. 完成!
文字が読める程度の小さめに作ったので花壇で悪目立ちすることもなさそうですし、全て同じラベルにすれば統一感も生まれそうです。何より、これがあればもうバラの名前を忘れてもへっちゃらですね。
たかがラベル、されどラベル
80個以上作らなければならないのでまだまだ道のりは長いですが、プラバンは縮んでいく様子が何度見ても面白いので、童心に返って楽しみながら作れそうです。
今回はプラバンで作りましたけど、ベランダのCOZYガーデンはまた別の方法で作りたいなあと思っています。どんな風に作ろうか、現在考え中。
いずれにせよ、バラや植物、それぞれの庭の雰囲気に合わせ、園芸ラベルにもこだわった庭が作れるとガーデニングがより楽しいものになりますね!
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