近年人気の、土の代わりに人工的な資材を使って植物を育てるハイドロカルチャー。ハイドロボールが一般的ですが、ビー玉のようなジェリーボールと言う資材でも育てることができますよ。ダイソーのジェリーボール、ジェルポリマーの使い方をご紹介します。
ジェルポリマーとは
ジェリーボールの中には水分のみで栄養が入っていないものもありますが、ダイソーのジェルポリマーは栄養素が入っています。そのため、ジェル状の培養土として使うことができるのです。
メリット
ジェルポリマーの最大のメリットは、土を使わないので清潔だと言うこと。家の中で土を使って育てるのに抵抗がある人でも、これなら虫がわきにくく清潔に植物を置くことができます。
2つ目は水やりの頻度が少なくて済むので手間がかからないと言うこと。忙しい人、忘れがちな人でも、ジェルポリマーは保水性が抜群に高いため、週に1度程度の水やりで済みます。ジェルポリマーが縮んできたら、水を与えてあげればOK。
3つ目は見た目にもおしゃれなこと。宝石のように煌くジェルポリマーを使えば、インテリアにもピッタリです。土を使うよりおしゃれな植物雑貨として飾ることができますよ。
デメリット
メリットの多いジェルポリマーですがデメリットもあります。メリットで保水性が高いと書きましたが、水分が多いと言うことは根腐れしやすいと言うことでもあります。必要以上に水をやり過ぎたり、風当たりの悪い場所などでの栽培は向いていません。
また、乾燥を好むサボテンや多肉植物などは、常に湿っている状態で加湿気味になるので、育てることが難しくあまり向いているとは言えません。
ダイソーのジェルポリマー
ダイソーのジェルポリマーは、1つ100円で瓶型の容器に入って販売されていました。写真は青、緑、赤の3色ですが、その他に透明もあり、全部で4色ありましたよ。(2021年現在)
青
青色のジェルポリマーは青と透明の2色入り。爽やかで夏らしく涼しげな印象があります。
緑
緑色のジェルポリマーも青と同じで、緑と透明の2色入りでした。植物の緑とよく合うと思います。
赤
赤色のジェルポリマーだけはなぜか赤、オレンジ、白、透明の4色入り。カラーが多いので賑やかな雰囲気ですね。
透明
写真にはありませんが透明は、透明のみの1色でした。シンプルでスッキリとしています。
ジェルポリマーで植え付ける
ジェルポリマーは室内で育てる植物に向いているので、特に観葉植物を育てるのにおすすめです。実際に購入したミニ観葉植物(カポック)を植え付けてみます。
使ったのは、ジェルポリマーと観葉植物と小さめの瓶。食品が入っていた瓶などを再利用しても良いですね。ジェルポリマーは色が綺麗なので、ガラス瓶だとよく映えますよ。
1. 水を切る
まずはジェルポリマーの水気を取らなければならないので、ザルに移してよく水を切ります。
2. 根を洗う
観葉植物をジェルポリマーで育てるには土は必要ありませんので、ポットから出したら土をよく落とし、根に付いた土も水でしっかりと洗い流します。
3. ジェルポリマーに植物を挿す
瓶にジェルポリマーを少し少なめに入れ、そこに観葉植物を植え込みます。
4. ジェルポリマーを付け足す
根が隠れるよう瓶の上までみっちりとジェルポリマーを付け足します。
5. 完成!
はい、あっと言う間にできあがり!土に植えるのと大差なくできますし、土のように手が汚れることもありません。何よりキラキラとしてまるで宝石の中に植物があるようで、癒しにもなりますね。
使用上の注意点、水分と栄養の管理は?
水分がなくなってくると縮んで小さくなってきますので、少し水を入れてあげると水を吸ってまた元の大きさに膨らみます。もともと保水性が高いので、水のやり過ぎには注意してください。週に1度程度、縮んできたら水を足すぐらいで十分だと思います。
最初に書きましたが時間が経つと栄養もなくなってくるため、6ヶ月を過ぎた頃からは液体肥料を使って、定期的な栄養補給が必要となります。
また、見た目が可愛く飴玉のようで小さなお子様が口に入れてしまう危険性もありますので、お子様の手の届かない場所で使用、管理してくださいね。
涼しげなインテリアとして
ジェルポリマーを使った植物を並べるだけで、清涼感があって爽やかな感じがします。部屋で植物を育てている人も多いと思いますが、緑がよく引き立ってインテリアにもピッタリですよ。
最初は土を使わず植物を育てられるなんて目から鱗でしたが、こんなに美しく飾れるなら、家中の植物を全部ジェルポリマーに変えてもいいかも。さすがに大きな観葉植物は向いていませんが、小さなものは全部ハイドロカルチャーで育ててみようかしら。