使い古されて錆びてしまった鉄製の雑貨。アンティークな雰囲気のある雑貨はガーデングッズとしても人気ですね。こういったものは、絵の具などを使って表現することができます。身近なものを、鉄錆風に変えてみてはいかがですか?
1. プライマーで下地塗装
そのまま素材に塗装すると塗料をはじいてしまう場合があるので、まずはプライマーを使って下地塗装をします。
プライマーを使うことによって、その上に塗る塗料と塗装面の密着性を高めることができますよ。私のおすすめは、染めQのミッチャクロン。金属から樹脂まであらゆる素材に対応している優れもの。
また、金属面へ塗装することにより、錆止め効果があるとも言われています。
2. 絵の具を調合
プライマーの上に塗る塗料を作ります。今回使用したのはアクリル絵の具。茶色に少し黒を足して、茶色っぽい鉄の色を作りました。アイアンのような真っ黒が良い方は黒だけでもOKです。
その中に石灰を混ぜることによって、鉄のようなザラザラとした質感を表現することができますよ。石灰は肥料なので、ホームセンターや100円ショップの園芸コーナーなどで購入することができます。
3. 全体塗装
アクリル絵の具と石灰を混ぜた塗料を全体に塗っていきます。筆などを使って少し分厚く塗ると良いかと思います。
ちなみに鉄錆塗装の素材に使っているのは、セリアのスコップとくまで。ピンクと緑でかわいらしいものですが我が家の庭には合わないので、鉄風に変えることにしました。
4. 黄土色でエイジング加工
同じくアクリル絵の具の黄土色を使って錆びた感じを出していきます。
黄土色の絵の具に水を足して薄め、スポンジを使って全体にポンポンと叩いて乗せます。水の多さで濃さを調整し、その上から同じようにティッシュでポンポンとふき取っていくと、自然な感じで黄土色を乗せることができますよ。
5. 茶色でエイジング加工
今度は赤錆のような錆を出していきます。
黄土色と同じように茶色に水を足して濃さを調整し、スポンジでポンポンと叩いて錆を出していきましょう。全体に均一に塗るよりもムラがあった方が、より自然な錆になると思います。
6. 修正しながらバランスを見る
塗り過ぎたところ、不自然なところは、最初に塗った茶色と黒を混ぜた絵の具を上から塗って修正します。錆塗装→修正を何度か繰り返し、本物の錆らしさが出るまで続けます。修正が効くため何度でもやり直しできるので、ぜひ大胆にどうぞ!
完成
黄土色や茶色の錆を入れ、乾かしたら完成です。最初の雰囲気とは全く違う鉄錆風のスコップとくまでが出来上がりました。
庭の雰囲気に合わせてイメージチェンジ!
遠くから見ると黄土色が少し黄色過ぎたかなと言う印象はありますが、最初のピンクと緑よりは庭に馴染んで見栄えがよくなりました。まあ、練習あるのみですね。
違う素材のような見た目に変えるフォーフィニッシュ塗装は、雰囲気が合わないもの、見た目を変えたいものなどに使えてとても便利。様々なやり方を知っておくと、その場の雰囲気に合わせて違うものに変えられるので、皆さんも色々試してみてはいかが?