庭で満開に咲き誇るバラもとても美しいですが、バラはドライフラワーにも向いており、乾燥させても美しいままの姿を保つことができます。シャビーな雰囲気がインテリアにも人気があり、部屋に飾るだけでおしゃれに。室内で美しいバラを楽しむことができますよ。
ドライフラワーを作る方法
ドライフラワーを作るには、主に2つの方法があります。
自然乾燥
1つ目は自然乾燥。これはとても簡単な方法で、日光が直接当たらない風通しの良い場所に、3~10日ほど干して乾燥させるだけ。
作り方は簡単なのですが、欠点は色や形がそのまま残りにくいと言うこと。黒ずんだり色褪せたり、花弁がくしゃくしゃとしてしまうことが多いのが、自然乾燥で作るデメリットです。
シリカゲル
2つ目はシリカゲル(乾燥剤)を使って作る方法。自然乾燥よりも生花の色がそのまま残りやすい上に、形も綺麗なまま残せます。
容器に入れて作るため、花束のような茎の付いた長いドライフラワーは作りにくいと言う欠点がありますが、花の部分だけを作るのであれば問題ないので、今回はこちらの方法でドライフラワーを作りたいと思います。
1. 花を摘む
花束などを利用する場合は花の部分だけを切り、庭に咲いているものを使う場合は、庭から使うバラを摘んできます。
バラは咲き始めや枯れかけているものよりは、最盛期の1番綺麗な状態のものを摘んだ方が仕上がりが美しくなりますよ。特に枯れかけのものを使うと、花弁が外れやすくなっていて上手く作れないこともあります。
綺麗な花を摘んでしまうのはちょっともったいない気もしますけれど、ばっさりとカットしました。
2. シリカゲルを用意
使うのはシリカゲルと、食品などを保存するための密閉容器。シリカゲルはセリアでも販売されています。セリアのシリカゲルは1袋が少ないので、たくさん作る場合は数個必要になるでしょう。
3. シリカゲルを2~3cm敷く
容器の底にシリカゲルを2~3cm敷き詰めます。必ず密閉できる容器を使ってくださいね。
4. バラを並べる
敷き詰めたシリカゲルの上に、丁寧にバラを並べます。花が重なると乾燥しづらくなるので、できるだけ重ならないように並べましょう。花弁が外れたりすることないよう、注意しながら作業します。
5. シリカゲルを被せる
花の形が崩れてしまわないよう、シリカゲルをそっと花に被せていきます。
花弁1枚1枚の間にもシリカゲルが入り込むように流し込み、完全にバラが見えなくなるまで覆い被せました。
6. 1週間置く
蓋を閉めた状態で、1週間ほど時間を置きます。乾燥中に箱に触ってシリカゲルから花が飛び出してしまわないよう、誤って触ってしまわないような場所に置いておくと良いですね。
7. 取り出す
1週間置くと水分が抜けて花弁がカサカサになっている頃なので、ここからの作業は特に慎重に。
シリカゲルを手で少しずらすとバラが見えてきますので、ピンセットを使って取り出します。花弁が取れやすいのでご注意を。
8. シリカゲルを払い落とす
取り出しただけでは花弁の隙間にもシリカゲルがたっぷりと入り込んでしまっています。ポロポロとこぼれてくるので、取り出したらしっかりと払い落としておきます。
完成!
生花の時の鮮やかな色を残したまま、見事ドライフラワーにすることができました。シリカゲルの重みで少し変形してしまうものの、自然乾燥のようにくしゃくしゃとすることなくドライフラワーが作れます。
絞り模様やグラデーションも、しっかりと残っていてとても美しいですね。
ドライフラワーで雑貨作り
ドライフラワーは生花に比べれば長持ちしますが、1年ほど経つと色褪せたり花弁が取れたりしてきます。ちょうどバラが咲く頃に見栄えが悪くなってくるため、毎年作り変えて新しいものと交換していますよ。
作ったドライフラワーは、瓶に詰めて飾っておくだけでも可愛いですし、壁に掛けたりインテリアとして使っても良いのではないでしょうか。実験道具との相性も良いので、今年作ったものはシャーレに入れて標本風に飾ってあります。
関連商品
- シリカゲル
- 密閉容器
- バラ