お盆に仏壇に飾ったほおずきでドライフラワーを作りました。このドライフラワーは透かしほおずきと呼ばれるのですが、普通のドライフラワーのように乾燥させるのではなく腐らせて作ります。まるで芸術品のような出来栄えにびっくり!
古くから盆花として供えられるほおずき
ゆらゆらと揺れる提灯のようなユニークな見た目が特徴的なほおずき。昔からお盆に飾る盆花として知られていますね。
お盆にお墓や仏壇に飾るのは、ほおずきを提灯に見立て、ご先祖様を赤いほおずきの灯火で導くため。ご先祖様の魂が迷わないよう目印になる役割があるそうですよ。
また、中が空洞になっていることから、帰ってきた魂がほおずきの中に入って休むとも言われています。
当たり前のように毎年飾っていますが、よく見るととても変わった形をしていますよね。オレンジの袋は花ではなく、花が咲いた後に萼(がく)が膨らんだもの。
花も咲かせますが萼(がく)のインパクトが強過ぎて目立ちません。ちなみに漢字では提灯に例え鬼灯と書きます。
お盆以外の時期にはなかなか見かけることが少なくなるので、透かしほおずきを作りたい方はぜひお盆の時期に入手してくださいね。それでは作り方をご紹介!
1. 用意するもの
必要なものはほおずきと瓶。出来上がった時にバケツなどもあると良いですが、この2つがあれば作ることができます。
ほおずきは軽くて浮きやすいので、蓋が付いた瓶だと浮き防止になって作りやすいですよ。また、水が臭くなるので匂い防止にも蓋付きが良いと思います。
2. 水に付けるだけ
実は作り方と言ってもとても簡単で、瓶に水をたっぷりと張り、その中にほおずきを入れるだけ。この時、ほおずき全体が水に浸っていなければならないので、蓋を閉めて浮いてこないようにします。
たくさん作る場合はバケツなどでも結構ですが、浮きやすいので何か蓋になるものを被せ、浮かんでくるのを防止すると良いでしょう。
上手くいくか分からず最初は記事にするつもりがなかったので、経過の写真を撮っておらず申し訳ありませんが、だんだんと水の中でほおずきが腐ってきます。すると皮が薄くなって剥がれ、葉脈だけが残ると言う仕組みです。
10日ほどで出来上がることが多いそうですが、なぜか私は1ヶ月かかりました。
3. 流水で洗う
水がにごってほおずきの皮が剥がれてきたら水から出します。(水は臭いです……。)多少皮が残っていたので、流水で優しく洗い流しました。もう腐った状態になっているので、簡単に皮も流れていきます。
水の勢いが強かったりゴシゴシ洗ったりすると、葉脈が破れて台無しになりかねないので、最後まで気を抜くことなくそっと作業して下さいね。
4. 透かしほおずき完成!
中の実はそのままで、完全に乾燥させたら透かしほおずきのできあがり!レースのような、和紙のような、アーティスティックなスケルトンほおずきですね!葉脈から透けたミニトマトのような真っ赤な実も可愛いでしょ?
おしゃれ過ぎて、芸術家の作品だと言われても違和感なく納得してしまうかもしれません。それにしても最初に考えた人すごいなあ。
透かしほおずきをインテリアに!
お盆には必ず飾り、お盆が終わるとごく普通に捨ててしまっていたほおずきですが、こんな遊び方もあることを知りました。お皿に並べて置いておくだけでもインテリアになります。
ほおずきの中にライトを入れてランプを作ったり、ハーバリウムの材料に使ったり、透かしほおずきはアレンジ方法もいろいろ。来年はもっとたくさん作って、アレンジも楽しみたいと思います。
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