40代の夫がコロナに罹患しました。高熱や咳が続き、とても心配な療養期間でした。家庭内隔離での療養だったため、自分も感染するんじゃないかと言う不安も毎日ありましたが、なんとか一緒に住んでいる私も母も感染することなく療養期間を終え、夫も回復することができました。
現在、コロナに感染した方のご家族で、どうしたら良いか悩んでいる人も多いと思います。
なので、少しでもそういった方の参考になればと思い、一週間ほどの夫の療養中に、感染対策として私がやったことをご紹介することにしました。
隔離部屋について
我が家は夫と私と母の3人家族で、ごく普通の2階建ての一軒家。
夫がコロナに罹患してからは、2階の8畳の夫の部屋(兼2階のリビング)を隔離部屋にしました。
夫が陽性だった報告を電話で受けてからすぐに、寝室の布団をマットレスごと隔離部屋に移し、トイレとお風呂以外はここで過ごしてもらうことにしました。
私は本当は2階には居たくありませんが、寝室が2階にあるため、寝る時だけは隔離部屋の隣の寝室で寝ていました。
【1】換気
朝起きたらすぐに、全ての部屋の窓を開けて換気をし、寝る直前まで開けていました。
まだそこまで寒くない時期だったので窓を開けても平気でしたが、さすがに寒い時は使う部屋だけ窓を閉め、廊下や使っていない部屋の窓だけでも開けていましたね。
夫はコロナで悪寒の症状があったようですけど、少し良くなってからは、隔離部屋の窓もできるだけ開けていたと言っていました。
【2】アルコール除菌(スプレー)
夫がコロナの陽性反応が出てから、濃厚接触者である私も自宅待機期間となり買い物に行けなくなったため、買っておけば良かったなあと思ったのが除菌スプレーでした。
次の日、隣に住んでいる兄に頼んでドラッグストアーで5本ほど買ってきてもらい、1階2階の各部屋に1本ずつ置き、夫がトイレに行った時や、部屋の前に用意したご飯をドアを開けて取った時に、必ずスプレーして除菌していました。
夫にも1本渡しておき、トイレで触ったところなどスプレーするようにと細かく言っておきましたよ。
これが意外と大変で、何度も何度もスプレーしているので、家中がアルコールで臭くなって苦しかったです。
やり過ぎも注意ですが、ウィルスは目に見えないので、心配性の私は過剰にスプレーしてしまいました。
結局、1週間で買ってきてもらった全てのスプレーを使い切りました。
【3】アルコール除菌(シート)
アルコールの除菌シートは普段から持ち歩いたりよく使っていたため、これは家にたくさんあったので助かりました。
食事する時のテーブルや、夫が触ったドアノブを中心に毎日拭きまくりです。
陽性が分かった瞬間も、夫が帰ってきて触った場所全てを除菌シートで拭き取りました。
アルコールスプレー+除菌シートでかなり頑張ったと思います。
また、ドアノブなどを拭く時に触ってしまう可能性もあったので、私は使い捨てのビニール手袋をして掃除していましたよ。
普段DIYをするので、ペンキの塗装用にビニール手袋を買ってあったのですが、これがかなり重宝しましたね。
【4】自分の体温もこまめに測る
家族にコロナ患者がいると、陽性者の体調の心配が一番なのですが、明日は自分が陽性になるんじゃないかと言う不安もついてまわります。
コロナは、感染して症状を発症した初期に非常にうつしやすいと言われており、家族も2~3日の間に感染するのがほとんどだそうですけど、私は夫が療養している8日間ほど、常に不安を持っていました。
夫が陽性になる前日も、一緒に食事したりマスクなしで会話したりしていて、自分も陽性になるリスクが高かったので、一日に何度も検温して体調をチェックしていましたよ。
少しでも熱っぽいな、と思ったら即検温。万が一陽性になった時に他の家族にうつさないよう、自分の体調はしっかり管理しておくと良いと思います。
【5】手洗い・うがい
当たり前のことですけど、一緒の家にいる限り、いつ感染してもおかしくないので、手洗い・うがいを徹底していました。
2階に行ったらすぐ手洗い、うがい。食事を置きに言ったら手洗い、うがい。ドア越しに夫と会話をしたら手洗い、うがい……。
こんな感じで、1日に20回以上は手洗い、うがいをしたんじゃないかと思います。
そして、食事を食べる前など、一日に3回ほどはイソジンを使ってうがいをするようにもしていました。のどの消毒ですね。
私は小さい頃から肌が弱くて、それだけの回数を普通のハンドソープで手を洗うと荒れてしまうので、キュレルのハンドソープを使うようにしています。
低刺激性の泡で肌が荒れにくく、今はこれなしでは生活できません。肌の弱い人におすすめ。
【6】マスク
家の中でもマスクをするのは苦しいけれど、感染者がいる家ではマスクが必須です。
1階と2階で生活のエリアが別れているとは言え、ウィルスは目に見えないため、どこにいるか分かりませんからね。
そして、意味があるのか分かりませんが、常に2枚重ねで不織布のマスクをしていました。
ですがこれ、ガードされている安心感はあるものの、かなり苦しく人によっては危ないので、2枚重ねるのであれば、ウレタンや布と不織布マスクの2枚重ねが良いそうです。
【7】トイレ
基本的には夫は隔離部屋から出ませんけど、トイレだけは毎日数回は行きますし、絶対に部屋から出なければなりません。
我が家は1階と2階にトイレがあったので、これは本当に助かったと思いました。
普段私と夫は2階のトイレを使っていますが、この時はトイレも別にして、私は1階のトイレしか使っていません。
それでも、トイレが一つしかない家庭もあるでしょうから、その時はしっかりと換気をして、便座やドアの取っ手などを使う度に除菌するしかありません。
夫が使っていたトイレも、24時間ずっと窓をあけっぱなしにしていました。
【8】お風呂
夫の療養中、一番感染リスクが高いんじゃないかと思ったのが、お風呂です。
我が家は廊下にお風呂があるのではなく、2階から降りてきてリビングを通って奥にお風呂があると言う間取りなので、お風呂に入っている間そこに居られないし、ちょっと厄介だったんですよね。
とは言え、感染してから4日ほどは体調が悪くて、とてもお風呂に入れないと言うことだったのでまだ良かったかもしれません。
5日目ぐらいになると元気も出てきて、さすがにお風呂に入りたいと言う事だったので、その間は母と二人で庭に出て、寒い中お風呂から上がるのをひたすら待っていました。
出たら出たでその後の除菌が大変で、アルコールスプレーと除菌シートで徹底的に掃除。もちろん夫が通ったリビングも全て拭き取り掃除をします。窓は一日中あけっぱなし。
それでも私は恐かったので、夫がお風呂に入った日は自分が入るのをやめ、タオルで体を拭くだけにしました。自宅待機で明日もどこにも行く予定もないし、別にいっか、と言う感じで。
ただ、汗をかく夏だとそういうわけにもいかないかもしれないので、入ってから時間をあけて入るのが良いかもしれないですね。
あとは、シャンプーシートと言う髪を拭くだけで手軽にシャンプーできるものもあるので、そういったものを使うと良いかと思います。
【9】食事
食事ももちろん隔離部屋で一人で食べてもらいます。1階で準備して2階に運び、部屋の前に置いておきます。
この時、お盆に乗せてご飯を運びますが、お盆はまた使うため夫の元に渡してしまうと困るので、運んだものは一皿ずつ床に置いてくるようにしていました。
普通の食器は使えないため、使い捨ての紙皿、紙コップなどに食事を盛り付け、渡しておいたゴミ袋にそのまま捨ててもらいます。
割り箸の他に、プラスチックスプーン、フォークなどもあると便利ですよ。
【10】ゴミ出し
何度も食事をしていると残飯やゴミも増えてくるので、溜め込まずに何日かに1回はゴミを出すようにしてもらいました。
正直、お風呂と同様、ゴミの処理もかなり恐かったです。
ゴミ袋は3重に重ね、中のゴミと袋にアルコールスプレーをかけ、しっかりと密封して縛ってから部屋の前に出してもらうようにしましたよ。
体内から排出されたウィルスは時間が経てば死んでいきますが、場合によっては3日ほど生きているものもあると言うことで、屋外のゴミ箱で一週間ほど管理し、その後まとめてゴミに出しました。
家族だけでなく、ゴミ収集の方にもウィルスが広まらないよう注意が必要です。
【11】洗濯
下着や部屋着など、毎日同じものを着るわけにもいかないので、洗濯も必須になってきます。
ただし、毎日するのはリスクも高いので、洗濯は3日ぐらいでまとめてしていました。
洗濯前の衣類はもちろん素手で触るわけにはいかないので、ゴミ袋を重ねた中に入れてもらい、念入りに除菌スプレーをしてゴム手袋をして洗濯機に入れます。
この時、私たちの衣類とは分け、夫の衣類だけで洗います。
水道水や洗濯洗剤で洗うことでウィルスはほぼ不活化されるそうなので、洗ったものはそのまま触っても良いそうですが、私は恐かったので干す時も手袋着用で作業しましたよ。
洗濯が終わった後は、洗濯機のアルコール除菌と手洗いもしっかりと行いました。
【12】タオルなどを共有しない
感染直後は高熱が続き、何日かはお風呂に入っていなかったため、体や顔を拭くためのタオルが何枚も必要になりました。
タオルや食器類はウィルスが残るため共有することができないので、もう使い捨てとして、家にあったタオルをかき集めて渡して使ってもらいました。
使い終わった後は洗っても使うのは恐かったので、もったいないけれど全て捨てましたね。
100円ショップでもタオルが販売されているので、そういったものを緊急用にしまっておいても良いかもしれません。
【13】加湿
本当は空気清浄機でもあると良かったのでしょうけど、我が家にはそんな良いものはないので、少しでも乾燥させないように加湿器だけは常時付けていました。
ウィルスは気温が低くて乾燥する環境が大好きなので、乾燥させない対策はしていました。
また、空気が乾燥すると私たちの防御能力も下がるそうで、そうするとコロナにも罹患しやすくなってしまうため、加湿器は必須だと思います。
あともう一つやっていたのは、喉を乾燥させないようにすること。
ウィルスを入ってこないようにさせるには喉も潤っていた方がいいかなと思い、のど飴をなめるようにしていました。やっぱり龍角散ですね。
【14】療養解除後も気をつける
コロナウィルスは、発症の直前・直後が一番人にうつしやすいとされており、発症してから7日~10日程度経つと、急激に感染力が低下すると言われています。
ですので、7日ほど経つと会社や学校も復帰できるのですが、夫は後遺症で咳が続いており、それが恐かったので、私は咳が治まるまでは寝室やトイレなどは別にしていました。念のためですが。
その頃には普通の生活ができているはずなので大丈夫だとは思ったのですけど、万が一のことを考え、夫との会話はマスク、食事も少し離れるなどしていました。
「いつまでもバイキン扱いしてごめんね。」とは言っておきましたけどね。
【15】療養後の清掃
夫が療養していた隔離部屋は、コロナが治ってから3日ほどは換気だけで触らないようにして、その後大掃除しました。
まずはドアやら壁やら天井やら全てをアルコールスプレー。そして、テーブル、パソコン、棚などは全て除菌シートで拭き取ります。
ぬいぐるみやクッションなどはファブリーズで除菌して、ペットボトルやゴミなども全部除菌して屋外のゴミ箱に片付けました。
マットレスも含め、使っていた布団、毛布は全て丸一日天日干し、まくらカバーや布団カバーなど、できる限りのものは洗濯しました。
その後、もう一度ファブリーズなどで除菌しましたが、一週間ほどは恐くてその部屋には入らなかったです。
まとめ
私は人と比べてもかなり心配性な性質なので、夫が療養している一週間ほど、大袈裟なぐらいいろんなことをしていました。
意味のないようなこともいっぱいしたかもしれません。
でも、私も母も感染しなかったのは、そんな対策が功を奏したのではないかと思っています。
絶対に罹患したくなかったので、毎日大変で不安だったけれど、いろいろやって良かったなあと思っています。