庭や部屋のインテリアにアイアンの飾りを置くととてもおしゃれですが、買うとなるとアイアン製のものはなかなかの値段がします。そこで、ワイヤーを使って本物に似せたアイアンパネルを手作りしてみました。ワイヤーでも、それっぽいものが作れますよ。
使うのはワイヤーとペンチ
主に使用する道具はワイヤーとペンチ。これだけあればワイヤークラフトはできます。
ワイヤーはダイソーのものを使っていますが、売られている中で1番太い3mmのもの。細いとすぐに曲がってしまったり形が崩れたりするので太めのものが良いでしょう。(色が緑なのはこれしか売っていなかったから…後で塗るのでお構いなく。)
ペンチはラジオペンチなど先が長いものが使いやすいそうですが、私は家にあったものを使っています。ちなみにニッパーはペンチと形は似ているけれど、掴む工具ではなく切る工具のため使えないのでご注意を。
1. デザインを考える
汚い落書き程度のデザインで申し訳ありませんけれど、まずはデザインを考えます。パネルや飾りなどに使われているものは、基本的に同じパーツのものがいくつも連結して大きな形になっていることが多いです。なので、1つ形を考えてパターン化してみると模様が出来てきますよ。
2. ペンチで曲げて形を作る
デザインに沿って、ワイヤーから形を作り出します。なだらかな曲線は手でも綺麗に曲げることができますが、細かな部分などはペンチを使った方がきれいにしっかりと曲げることができます。
デザインの図案を完成品と同じ大きさに描いておけば、絵柄に乗せて作ることができるので便利かもしれませんね。私は図案が小さかったので、絵を見ながらだいたいの大きさで作りました。
3. 1つのパーツを作る
ワイヤーを駆使してパーツの1つを完成させます。最初はなかなか上手く曲がらずに苦戦しましたけど、やっているうちにだんだんと慣れてきました。
4. 同じ形を4つ作る
先程もお伝えしましたように、同じパーツが左右上下に連結して形を作っているので、同じ形のものを4つ作りました。
デザインが実物大ではなかったので最初に作った1つをモデルにし、重ねて残りの3つを作って全く同じ形、大きさのものにしましたよ。
5. 他のパーツを作る
いくつかのパーツが重なって1つの模様になるので、他に必要なパーツも全て作っておきます。私の場合は先程のト音記号のような形のものと、こちらのなるとのようなパーツの2つのみ。
6. 細いワイヤーでパーツを繋げる
土台となる先に作ったト音記号のようなパーツから繋げていきます。パーツが反転して横に繋がるので、繋がる部分を細いワイヤーで巻きます。接合する部分をしっかり合わせ、細いワイヤーをくるくると巻いて固定。パーツが外れずぐらぐらしなければOKです。
ちなみにワイヤーを使わずに小さめの結束バンドで代用しても良いと思います。あまり大きくなければ目立ちませんし。
7. 2つずつ合体
隣り合う部分2ヶ所ををワイヤーで巻きつけ、2つずつ合体しました。
8. 小さいパーツを取り付ける
先程作った小さい方のなるとパーツを取り付けます。要領は同じで、土台となるパーツに細いワイヤーで巻きつけます。4つとも全て取り付けておきました。
9. 全てのパーツを合体
ここでパーツを全て取り付けて1つに合体!これでアイアン部分の模様が完成しましたよ。形が崩れてしまった場合はペンチを使って直しておきましょう。
10. ミッチャクロンを吹く
緑のワイヤーのままではちょっとアレなので、塗装に移りたいと思います。
プラスチックやツルッとした素材に塗装する場合、塗料がはじいて上手くのらないことがありますよね。そんな時は下地剤(プライマー)を吹いておくと、上から塗る塗料が乗りやすくなりますよ。今回使ったのは愛用のミッチャクロン。使いやすく密着性が良いので長年愛用しています。
11. アイアン風塗装
全体を塗る塗料はダイソーのメタリックペイントの黒を使いました。そして今回、本物のアイアン(鉄)っぽくするために石灰を用意し、塗料に混ぜてザラッとした質感を出します。石灰の量はお好みで結構ですが、多すぎると不自然になるので様子を見ながら足してみてください。
ターナーのアイアンペイントがあると、塗るだけで簡単にアイアン風にすることができますよ。
12. 錆風塗装
綺麗なアイアンではなく年季が入ったアンティークなものにしたかったので、アクリル絵の具の茶色や赤色を使って錆を表現します。ベタッと塗ってしまうのではなくスポンジなどでトントンとところどこと叩きつけるようにすると、自然に錆が入ったようになりますよ。
もし塗りすぎて不自然になってしまった場合は、再度黒色で塗り直せば修正も可能。
13. ダスト風塗装
続いて白汚れ。ほこりが被ったようなダスト風な塗装をします。こちらもアクリル絵の具を使い、錆の上から重ねるように白色をポンポンと重ねていきます。これでだいぶ古くなったアイアンになりました。
錆や汚れは好みなので、普通のアイアンでよければ最初の黒色だけでも良いと思います。また、エイジング加工にはいろんなやり方があるので、色々と試してみるのも面白いですよ。
14. 完成!
以上でアイアンの飾りの部分が完成しました。私自身手先が器用ではないのでワイヤークラフトはやったことがなかったのだけど、なんとか形にすることができて良かったです。もっと覚えれば他にも様々なものが作れそうな技術ですね。
次回は枠を作ります
今回作っているのはアイアンパネルなので、作った飾りに枠を付けなければなりません。枠を付けると雰囲気もまた変わりますよ。この記事でご紹介しようと思ったのですが意外と長くなってしまったので、次回の記事でご紹介したいと思います。ぜひご覧下さい。
関連商品
- 3mmワイヤー
- 細めワイヤー
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