春咲きの球根花として人気が高いクロッカス。芽出し球根を使って水栽培にチャレンジしてみましたよ。クロッカスは丈夫で水栽培にも向いており、初心者でも簡単に花を咲かせることができます。小ぶりで可憐な花が、部屋に春を運んできてくれました。
水栽培
水栽培に向いていると言われる球根は主に秋植えのもので、ヒヤシンス、ムスカリ、クロッカスなどが一般的。
球根にはあらかじめ栄養分が備わっているため、土に植えなくても、水のみで成長させることができるのです。
なので理科の授業で育てたと言う人もいると思いますが、家の中で水を入れたガラス瓶の中で育てることができます。その姿はとても美しく、インテリアとしても人気がありますね。
クロッカスの芽出し球根
クロッカスの球根は秋に植えるものですが、その時期を逃してしまったと言う人には、2~3月にお店に並ぶ芽出し球根がお勧め。
芽が出ている状態で販売されているので、ほぼ確実に、なおかつ簡単に花を咲かせることができます。てっとり早く花を咲かせたい!と言う人にも向いていますね。
ちなみに私が購入したクロッカスは1ポット140円ぐらい。缶ジュースを2本我慢して2ポット購入してきました。
1. ポットから取り出す
購入したビニールポットから丁寧に球根を取り出します。1つのポットに3つの球根が入っていました。
成長していない球根と違い既に芽が出ているので、同じように土の中の根も成長しています。根を傷つけないよう気をつけて下さい。
2. 根の土を落とす
根に付いている土をできるだけ落とし、根を軽くほぐしておきます。
3. 水で洗う
ほぐすだけでは完全に土を取り除けないので、バケツに水を張り、その中で洗って土を落としましょう。
水中に根を入れて球根をユサユサ揺さぶると土が落ちていきます。土やゴミが付いた状態で水栽培をしてしまうと、水が茶色く汚れて見栄えも悪いので、きれいに洗い落としておきました。
洗ってきれいになった球根たち。ヒヤシンスやチューリップの球根と違い、クロッカスはとても小さな球根ですね。根も細くて繊細な感じがします。
4. 球根を瓶に入れる
水を入れた瓶の中に球根を入れます。球根が小さいので、1つの瓶に3つ一緒に入れても大丈夫ですよ。ビーカーなどの実験道具を使うとより理科っぽく、理系インテリアが好きな方にもお勧めの飾り方です。
水だけでも育てることは可能ですけど、根腐れ防止材を入れると水が浄化して腐りにくくなり更に育てやすいかも。
水は球根につかない程度
根が出るまでの球根は水に浸けて育てますが、根が出てきたら球根自体には水がつかないようにしなければなりません。根で持ち上がった状態にして、球根の底に水がつかないようにしました。
ビー玉などで一工夫
上手く球根が真っ直ぐに根の上に乗らず、どうしても水についてしまうと言う場合は、瓶の中にビー玉を敷いてその上に球根を乗せたり、水面にモスを入れて支えにしたり、一工夫して水に浸らないようにしましょう。
水耕栽培専用の容器も販売されているので、そちらを使うと確実ですね。
5. 開花
室内の暖かいところで育てていたら、芽出し球根を購入してから一週間ほどで開花しました。
6. 最盛期
1つ目が開花してから次々と花が開花。クロッカスの最盛期を迎えます。花が小さくてとても可憐ですね。
6. 花が終わったら土へ埋める
水栽培の場合、球根に蓄えられた栄養を全て使い果たしているため、花が終わった球根は力尽きています。そのため、来年は土の栄養がなければ咲かすことは不可能なので、土を掘って埋めてあげます。
それでも花を咲かせる力が残っているかは分かりませんが、来年に期待してあとは待つのみ。
来年は一から育てたい!
今年は秋にヒヤシンスの球根を買い忘れて2月に芽出し球根を買ったついでにクロッカスも買ったのですけど、来年は秋に球根から芽や根を出すところから育てたいと思います。その方がもっと理科っぽいし。
水栽培した球根花を窓辺にたくさん並べ、すぐそこまで来ている春の足音を聞いてみたいと思います。
- 芽出し球根
- ビーカー