経年変化で茶色くくすみ、シワやシミが入って古びてしまった紙。――実はこれ、どこにでもある普通の紙を、いつも飲んでいるインスタントコーヒーを使ってアンティークにしたものです。コーヒーは飲む以外にも、染めると言う使い道があることを知っていましたか?
コーヒー染めって?
コーヒーを使えば、家にあるコピー用紙や便箋、ハガキなど、あらゆる紙を染めることができます。
古びたシャビーな雰囲気はアンティークなインテリアにもよく合い、ドライフラワーとの相性も良く、雑貨作りにも活用できるのではないでしょうか。
いろんな方法がありますので、下記でご紹介いたします。
【1】コーヒーに浸す方法
一番定番のムラがなくきれいに染まる方法です。
1. 濃い目のコーヒーを用意
まずはコーヒーを用意します。いつも飲んでいるインスタントコーヒーでOK。
染まると意外と色が薄く出るので、濃い目のコーヒーを作ります。写真はだいたいインスタントコーヒーをスプーン5杯ぐらい入れたもので、普段口にするものよりはかなり濃い目のものにしました。
紙がまるごと浸せなければならないので、大きな紙の場合はボウルではなく、オーブンのバットや広めの角皿などを使うと良いと思います。
2. 紙をコーヒーに浸す
作ったコーヒーの中に、全体が浸るように紙を入れます。しっかりと紙が染まるまで、そのまま5~10分ほど時間を置きましたよ。
3. 取り出した紙を乾かす
コーヒーの中から紙を取り出すと、白かった紙がすっかり茶色く染まっていることでしょう。このまま自然乾燥で乾かしても良いのですが、ドライヤーを使えば時短で速乾!
4. シワを付ける
コーヒー色がかなりアンティークな風合いですが、くしゃくしゃと少し丸めてシワを付けると、より古びた感じを出すことができますね。
コーヒーに浸す前に丸めても浸している間にシワが伸びてしまうため、シワを付けたければ乾かした後に丸めた方がきれいに出来ました。
【2】刷毛で塗る方法
ムラを付けたり色の濃さを変えたりできる方法です。
こちらも濃い目のインスタントコーヒーを使用し、それを刷毛に取って塗っていきます。浸すよりは染め具合が薄くなるので、重ね塗りすることで濃い色に染めることができますよ。
コーヒーに浸す方法と違い、多く塗れば濃くなるので意図的にムラを付けることができますので、ところどころ色が剥げたり薄くなったりを表現することができます。
【3】シミを作る方法
時間と共に付いた汚れやシミを表現できる方法です。更にアンティークさが増します。
スプーンでコーヒーを上からポタポタと垂らし、シミを作ります。すぐに拭いてしまうと紙が吸収していないので、少し時間を置いてから軽くティッシュなどで拭き取ります。
するとまだらに汚れが入り、シミだらけの紙に早変わり!特に白っぽい紙はシミが分かりやすく入るので、劣化した紙を表現できるのではないでしょうか。
お洒落でアンティークなコーヒー染め
今回は3種類の方法のコーヒー染めをご紹介いたしました。
コーヒー染めはお金をかけることなく気軽にレトロな紙を作ることができ、何よりコーヒーの芳醇な香りに包まれながらDIYができ楽しいですね。(まあ、私は紅茶派なのですが……。)
ギフトカードなどに使っても洒落ているので、プレゼント用に作ってみるのも良いかもしれません。